保育の現場で働いていると「もっと子どものことを理解したい」「保育に役立つ知識を身に着けたい!」と感じるシーンが多いのではないでしょうか? 保育士として働いているともちろん「保育士」の資格は持っており、「幼稚園教諭」の免許をお持ちの方も多いと思います。
そこで今回は、現役保育士さんを中心に、今後取りたい資格について49人の方にアンケートを取りましたので、その結果をご紹介します。
目次
Q.今後、取得したい資格は?(複数回答可)
今回アンケートを取った49人のうち91.8%の人が保育士の資格を持っており、8割の人が保育士や幼稚園など現役で子どもたちと触れ合うお仕事をしています。保育士の方たちは、現場で子どもと日々接しながら、どんな資格を取りたいと考えているのでしょう。
3人に1人が「病児保育」と「絵本専門士」の資格を取りたい!

すでに保育士の資格を持っている方がほとんどの中、3割の方が「病児保育」と「絵本専門士」の資格を取りたいという結果となりました。
その他にもチャイルドカウンセラー、リトミック指導者、チャイルドマインダーといった保育の現場で役に立ちそうな資格が上位に並んでいます。
- その他に含まれる資格
- 調理師、ネイリスト、心理学、作業療法士、音楽療法士、社会保険労務士、整理収納教育士、交流分析士 等
Q.資格を取りたい理由は?(複数回答可)
また、資格を取りたい理由としてのアンケートでは「スキルアップのため」が75.5%、「現在の仕事に活かせるため」が51.0%となっており、転職(14.3%)や起業(8.2%)といった理由よりも、現在の仕事の中で役に立つ資格を取りたいという人が多いことが分かりました。

資格を取りたいけど取れない…その理由は?
今回アンケートを取った49人の中で人気の高い絵本専門士と病児教育の資格を持っている人は1人もいませんでした。資格を取りたいのに取れない…。その理由はなんでしょうか?
Q.資格取得の妨げになっている原因(複数回答可)
実に半数以上の人が「勉強する時間がない」「講座を受講するお金がない」と答えています。勉強したい気持ちがあるけれど、現状では勉強できる環境ではないというのは、まさに7月の参議院選挙でも争点となっている保育士の労働環境の問題が、そのまま答えとなってしまいました。
現役保育士さんがスキルアップにとりたい資格6選
病児保育士
ドラマ「37.5℃の涙」で有名となった病児保育士ですが、正式な国家資格は存在せず、あくまで病児保育を行っている人のことを指します。民間資格では「認定病児保育スペシャリスト」という日本病児保育協会が認定する日本初の病児保育のプロになるための資格があります。
絵本専門士
絵本の特性と可能性を熟知した、いわば「絵本のエキスパート」。独立行政法人 国立青少年教育振興機構が定める民間資格です。絵本に関する知識、子どもに関する知識を高めるとともに、手遊び、読み語り、創作活動などの技能を高められます。
ベビーマッサージ
ベビーマッサージは赤ちゃんの脳・心・体の発達を促すマッサージのこと。着衣のまま施術を行うことができ、スキンシップを通じて赤ちゃんとコミュニケーションをとることができます。
チャイルドカウンセラー
チャイルドカウンセラーは、その名の通り「こどものためのカウンセラー」資格。
子どもだけでなく、こどもの両親をカウンセリングすることもあります。
小さな子どもこそ、自分の言いたいことがうまく表現できないもの。そんなときこそ、この資格が活かせます、
リトミック
音楽のリズムにあわせて身体を動かし、ココロや身体の発達を促すリトミック。
子どもの発育にとって重要な感覚を磨くことができます。
日々、手遊び歌や童謡などを歌うことが多い保育士さんに人気の資格です。
チャイルドマインダー
チャイルドマインダーは少人数保育のスペシャリストとして認定する民間資格。
保育できる人数が原則3人までまでと定められているため、子ども1人1人と深く関わりたいという方にはピッタリの資格です。
食育・幼児食
子どもの身体をつくる大事な食事。
栄養だけでない、偏食をやめさせる方法なども学ぶことができます。
その他
その他にも、以下のような資格・講座が人気です。
その他の講座
回答があったその他の資格については、以下の記事でも紹介しています。
現役保育士には土日開催の講座や通信講座がオススメ

保育士の平日は仕事で手一杯…
時間もお金もねん出が難しい現役保育士が資格を取るには、どのように学習をすればよいでしょうか?保育士のお仕事は、勤務時間以外でも制作物などを家に持ち帰って仕事をする場合も少なくありません。そんな現役保育士が仕事がある平日にじっくり机に向かって勉強、というスタイルは現実的に難しそう…。
土日開講の通学講座or通信講座で学ぶ!
そうすると、土日を使った集中型の勉強方法がベターかもしれません。土日に開催されている通学講座や、自分の好きな時間・場所で学習できる通信講座を探してみてはいかがでしょうか?
学費の20%(上限10万円)が給付される教育訓練給付制度が適用される講座や通信講座は比較的安価で学習できます。これから自分のために資格を取りたいという人は、自分に合った講座を探すところからスタートしてみましょう!忙しい中でも、子どもへの真摯な気持ちや、向上心を持ち続ける皆さんを心から応援します。
ウーモアには、保育の現場で役立つ資格が多数掲載されています。以下より各資格講座の詳細が確認でき、無料で資料請求もできます。
アンケート集計方法:「ほいくらいふ」読者にアンケート
アンケート集計期間:2016年7月1日~2016年7月6日