「キャラ弁作りを通して、親子で食育を楽しんでほしい」キャラベニスト・神藤千穂さんが考える「親子で食育」の大切さ

今回取材させていただいた神藤千穂さんは、アニメやマンガに登場するキャラクターや動物、花などのモチーフを食材でかたどったお弁当・通称「キャラ弁」作りのスペシャリスト。

短大で建築系の勉強をした後、結婚・出産を経て仕事を辞めるまでは、料理やキャラ弁製作とは無縁だったそうです。

家族の何気ない一言がきっかけで、趣味としてキャラ弁作りを始めたという神藤さん。

ブログやインスタグラムなどのSNSに製作したお弁当を投稿し続けたところ、いまや神藤さんのインスタグラムのフォロワー数は1万3千人!

かわいらしい見た目に、抜群の栄養バランス、何より「美味しそう」なキャラ弁を投稿し続ける、まさに人気の「キャラベニスト」さんです。

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神藤さんのインスタグラムはこちらから
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お弁当作りはもちろんのこと、食育の知識も豊富な神藤さんに、キャラ弁作りと食育活動を家庭で楽しむ方法や、親子で実践することのメリットをくわしく伺いました。

神藤千穂(chiho名義でも活動中)。日本キャラベニスト協会の理事であり、協会認定の「お弁当学マスター認定講座」「キャラベニストマスター認定講座」の講師も務める。「食育インストラクター」の資格保有者。かわいい・美味しい・栄養満点で、食育の観点も取り入れたキャラ弁のSNS投稿が人気。企業へのレシピ提供、開発協力、料理記事の執筆、キャラ弁教室の開催など、フリーランスとして幅広く活躍。

きっかけは子どもの何気ないお願い。手探りで始めた「キャラ弁」作り

―神藤さんがキャラ弁作りを始めたきっかけは何だったんでしょうか?

神藤:
私は子どもが3人いるんですが、真ん中の子どもがきっかけでしたね。
子どもの幼稚園が給食じゃなくてお弁当持参の幼稚園だったんです。

私は料理を作るのが好きだったので、毎日のお弁当作りは「楽しいな」と思ってました。でも、「キャラ弁」というものを作ったことはなくて。

それが、あるとき幼稚園の遠足に「キャラ弁を持っていきたいから作ってほしい」と子どもに頼まれて、試しに作ってみたら、結構うまくできたんです。それが嬉しかったのと、子どもが喜んでくれたことがきっかけでハマってしまいました。

―神藤さんはYouTubeにもキャラ弁製作の動画を載せていらっしゃいますが、まち針やピンセットを使っていて、アイディアにびっくりしました。キャラ弁作りのテクニックはどうやって身につけたんですか?

神藤:
最初はネットで作り方を検索してました。

手探りで始めたのでわからないことも多かったんですが、段々と「こうした方が作りやすいな」というふうに、自分に合ったやり方が見つかっていきましたね。
何度も試行錯誤していくうちに、自分なりの製作方法とか、キャラ弁の個性が確立していった感じです。

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-習うより慣れろ、ですね。そこからどうやってお仕事に繋がったんですか?

神藤:
キャラ弁作りを始めたころ、「せっかく作ってるんだからブログを始めてみたら?」と夫にすすめられて、ブログでお弁当の投稿を続けているうちに、ブログを見てくれたメディア関係者の方からキャラ弁製作の依頼があったんです。

不安な気持ちもあったんですが、好きなことで仕事ができるいい機会だと思ったら嬉しかったので、引き受けました。それから徐々に製作の依頼が増えるようになりましたね。

ただ、依頼が増えていくにつれて、「第三者から見ても信頼してもらえるような証明が欲しい」と思うようになったのがきっかけで、「食育インストラクター」の資格を取得したんです。

実際、もっとお弁当のことや食育のことを学びたかったので、資格の勉強はその時期の自分にはぴったりでした。

お弁当作りにも理論がある!勉強した後に大切なのは「正しい知識」の実践

―神藤さんは、お弁当づくりの資格を認定する「キャラベニスト協会」にも所属されています。協会にかかわったきっかけはなんですか?

神藤:
「キャラ弁の認定資格を立ち上げるので力を貸してほしい」ということで、声をかけていただきました。

ただし、当時キャラ弁の資格の開発は前例がない取り組みだったので、みんなでお弁当のことについていちから勉強しました。

お弁当作りに関する理論的な教材って、それまでは一冊もなかったんです。
なので、栄養学やお弁当関連の本を照らし合わせ、管理栄養士や大学教授など専門家にもお手伝いいただき、みんなで学びながら教材を作っていきました。

食育インストラクターの資格を取得したときに勉強したことが活きた場面もありました。

-教材の開発にあたって勉強した中で、改めて身になったことは?

神藤:
彩りのバランスから栄養を調整できることや、菌の発生を抑える方法などの衛生的な知識ですね。

改めて、お弁当作りや栄養にまつわる「正しい知識」を勉強することができたと思います。

神藤さん取材 教材

協会設立時に勉強しながら作った教材。皆さんの知恵と熱意が詰まっています!

神藤:
体によい食事や栄養の摂り方には、ちゃんとした理由と根拠があります。

正しい知識を知っていると、「なんとなく体によさそう」とか、あいまいな感覚ではなく、「こういう理由があるから子どもに食べてもらいたい」という理解のもとに料理を作れるようになるんです。
子どもにも「食べた方がいい理由」を説明しやすくなりますよね。

-なるほど。感覚に頼らない部分で、お弁当作りはもちろん、普段の食事や栄養の大切なことを学べたんですね。

神藤:
はい。なので、勉強して資格を取りたいと思っている方には、ぜひ正しい知識を身につけて、安心・安全なお弁当を作れるようになっていただきたいな、と思います。

知識を子どもに教えることで、子ども自身も、毎日の食事や栄養の摂取を意識できるようになると思います。

―知識の継承もまさに食育活動の一環ですしね。親が子どもに正しい知識を教えることも、食育の重要なポイントなんですね。

「食育」のきっかけはお弁当にあり!

-家庭で手軽にキャラ弁製作を楽しむ方法や、食育活動に取り組むコツはありますか?

神藤:
「どうしたら苦手な食材を食べてくれるようになるのかな?」という視点を持っていると、楽しく取り組めるようになるかもしれません。

苦手な食材の出し方にもひと工夫施することで、子どもは食べてくれるようになります!
そこで一役買ってくれるのが、まさにキャラ弁なんです。

子どもが好きなキャラをかたどったおかずを出したり、野菜を肉巻きにしたりすることで、苦手な食材もさりげなく食べさせることができます。
食べ終わったときに「実はピーマンが入ってたんだよ」と教えたら、「全然わかんなかったし、美味しかった!」と言われたこともあります。

キャラ弁に混ぜることで、食材に対する苦手意識を軽減させることができるんです。

-たしかに、キャラ弁がきっかけで苦手だったおかずを好きになることもありそうですね。

神藤:
あとは、ぜひ親子で一緒にお弁当を作ってみてほしいです。

自分の手でおかず作りをさせることが、苦手な食材の克服方法に一番近かったりします。

神藤さん取材 お子様と

神藤:
たとえば、お野菜が苦手な子に型抜きをさせて、「自分の手で作った」という実感を与えてあげると、結果的に食べる意欲が湧くんです。

作り終わったあとは「すごいね!これ自分で作ったんだよ!よくできたね」って褒めてあげる。

そうすると、自分で作ったという達成感や満足感を覚えてくれるので、「せっかく作ったんだし、食べてみよう」って思ってくれるんですよね。
一緒に作ることで、「おかずを残されると悲しい気持ちになる」という作る側の気持ちも学んでもらえます。

―親子で一緒に取り組むことが大切なんですね!

神藤:
そうです!簡単なものでいいので、ぜひお弁当作りを親子で楽しんでいただきたいです。それが、家庭で楽しく食育を実践できるきっかけになるかと思います。

一緒に作ることが親子のコミュニケーションになったり、絆を育む機会にもなったりすることもありますし。

あと、子ども自身の手でお弁当を作ってみることが、自分の頭で普段の食事の栄養バランスを考える練習にもなります。

そうすると、将来ひとり暮らしを始めたときなどに、栄養バランスに気をつけた生活を送れると思いますし、外食ばかりの生活になってしまうことも予防できます。

−キャラ弁製作や家庭での食育活動を行うと、たくさんのメリットがありそうですね。

フリーランスだから「子ども優先」ができた

-神藤さんにはお子さんが3人いらっしゃいますが、どのようにお仕事と育児を両立しているんでしょうか?

神藤:
私の場合、フリーランスなのである程度自分の裁量で自由がきくんです。

私は子どもの予定を第一に考えているんですが、スケジュールや仕事の時間調整ができる分、「子ども優先」の働き方が実現できてると思います。幸い、仕事は自宅で完結できる案件も多いので。

フリーランスとしての活動のほかにも、キャラベニスト協会を通じての依頼もありますが、難しいときには他の会員に代わってもらうなど、融通もききます。

お弁当教室を開催することもあるんですが、開催場所も家からそんなに遠くない場所でやることが多いですし、時間も2時間制とかあらかじめ決まっているので、子どもが学校に行っている間に仕事ができるところも助かります。

毎日のお弁当作り、SNS発信、お仕事の製作や撮影と、職種的にも環境的にも自分でうまく調整できているので、仕事はとても楽しいです。

キャラ弁作りも食育も、楽しむことが実践のコツ!「好き」と思う気持ちを大切に

-神藤さんの今後の展望は?

神藤:
今まではキャラ弁製作のお仕事をメインに活動していましたが、今後はキャラ弁や食育に関する知識や製作について伝えるお仕事に力を入れていきたいです。講師として講演を行ったり、お教室を開いたり。

食育って難しく考えるとハードルが高いことのように感じるかもしれませんが、楽しんで取り組むことが大事だと思ってます。
自分が得てきたものを伝えることで、お弁当づくりや食育をもっと手軽に、そして正しい知識をもって楽しめる人が少しでも増えるといいなと思います。

というのも、キャラ弁作りも食育も、料理を作る人自身が楽しんで、「好き」と思う気持ちがないと続きにくいと思うんですよね。
楽しいな、好きだなと思うことって、やっぱり続けられると思うんです。

だから、思うようにいかないことがあったり失敗することがあったりしても、諦めずに作り続けていれば、作ったものが自分の名刺代わりになったり、「作品集」になったりすることもあります。
今の時代はSNSがありますので、拡散や告知も手軽にできますし、「こういうことをしたいな」と思ったら協力してくれる人を募ることもできます。

毎日の生活の中で起こったことや、当たり前にやっているようなことが仕事になる時代なので、せっかく好きなことや楽しいことを見つけたら、発信してみることがオススメです!

-なるほど。神藤さんの場合も、実際にSNSがきっかけでお仕事の依頼があったんですよね。

神藤:
今は、趣味で始めたことが仕事に繋がる時代です。
ブログやインスタグラムなどのSNSを使って自分の趣味を発信したことが、思いもよらないお話をいただける機会になることもあります。

私としては、好きなことを仕事にしたいと思っているならば、今の時代は積極的に発信をした方がいいと思ってます。

「こういうことができる人いないかな?」と仕事の依頼人を探している人に向けて「こういうことができます」と発信し続けていると、声をかけていただくチャンスになる。

そんなときに、自分が持っている資格が依頼の裏付けに役立ったり、信頼性の担保になったりすることもあるんですよね。勉強した経験が、依頼を引き受けられる自信に繋がったりとか。

そのひとつとして、キャラ弁製作や資格の取得に興味を持っていただけると嬉しいです(笑)!
「作ることも食べることも楽しく!」をモットーに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

お弁当作りや食育に悩むママは、まずは簡単なところからキャラ弁作りを楽しんでみては?

「今は100均でキャラ弁作りの道具をすべてそろえることもできます。そんなに難しくない製作法もありますので、身構える必要はないですよ。お弁当箱の種類も昔と比べて増えているので、作る側も選ぶ楽しさを感じることができると思います」

と、神藤さん。

手軽に道具をそろえられる環境も充分あり、SNSを通じてたくさんの「お手本」を調べられることや、少し切り方を工夫するだけで完成するキャラ弁もあることを考えると、「実はキャラ弁製作ってそんなにハードルが高いものではないのかも」と感じた取材でした。

子どものお弁当作りに悩んでいる方や栄養バランスが心配な方、食育の始め方が分からず困っている方は、まずは毎日のお弁当作りをちょっとだけ工夫してみてはいかがでしょうか?

キャラ弁製作を通じて、親子で楽しく食育に取り組む機会になるかもしれません。

思わず「難しくなさそう!」「私にもできるかも」とチャレンジしたい気持ちが湧く?神藤さんのYouTubeのチャンネルは以下よりチェックできます。

神藤さんのYouTubeチャンネルはこちらから
tesio

ウーモアでは「食育」に関する資格講座を掲載中です。神藤さんのように食育の知識を学びたい方や、子どもと一緒に食育を楽しみたい方は気になる資格講座を検索してみてくださいね。
あなたがなりたい自分になれますように。

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