社会福祉士の受験資格を簡単解説!試験対策に通信・通学講座は役立つ?

社会福祉士 受験資格 複雑なルートをスッキリ解説

社会福祉士は日常生活で困難を感じている人の相談に乗ったり、福祉に関する支援サービスを提案したりするスキルの証明となる国家資格です。

社会福祉士が活躍できるフィールドは、児童養護施設や養護老人ホーム、障害者支援施設など。
年齢や立場を問わず、福祉的サポートを必要とする人に広く求められる資格です。

一般的には「ソーシャルワーカー」と呼ばれますが、医療分野では「医療ソーシャルワーカー」、児童施設では「児童指導員」と、活躍するフィールドによって呼ばれ方が異なります。

社会福祉士の試験を受けるには、国が定めた「受験資格」をクリアしていることが必須となります。

しかし、社会福祉士の受験資格はいくつもあり、複数の条件が絡み合っているものもあるため、複雑です。
そこで、社会福祉士の受験資格をわかりやすく解説します。

社会福祉士になるには?

社会福祉士になるには

社会福祉士になるには、「社会福祉士国家試験」を受験し、合格しなければなりません。
しかし、その前に受験資格をクリアすることが肝心です。

受験資格では、社会福祉士の資格取得に値するような条件が求められています。

社会福祉士の受験資格を得るには?5つのルートを詳細解説!

社会福祉士 受験資格 5つ ルート 詳細解説

公式サイトで紹介されている社会福祉士の資格取得ルートは12もあります。
そのため、一見するとわかりにくいかもしれません。

しかし、12のルートは学歴や実務経験に焦点を絞ってみると、実は大きく5つのルートに大別できます。
5つに絞ってみてみると、自分がどのルートで受験資格が得られるのか簡単にわかるでしょう。

5つのルートは以下のとおりです。

福祉大学卒業(指定科目履修)

福祉大学卒業(基礎科目履修)

一般大学・短大を卒業

実務経験が4年以上

福祉事務所での実務経験が4年以上

福祉系大学で「指定科目」を履修した人は最短ルートで取得できる!

福祉系の大学で「指定科目」を履修した人が受験資格を得るルートです。
このルートでは、ほかの4つに比べて最短距離で資格取得を目指せます。

指定科目の一覧はこちらから確認できます。

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「指定科目履修」

社会福祉士 受験資格 指定科目

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[社会福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図)」

4年制の大学を卒業した場合、「相談」や「援助」といった「実務経験」は不要です。

ただし、2年制あるいは3年制の大学で指定科目を履修していた人は実務経験が求められます。

2年制の大学を卒業した場合は2年間、3年制の大学を卒業した場合は1年間の実務経験が必要です。

福祉系大学で「基礎科目」を履修した人は6ヶ月の養成期間が必須

福祉系の大学で「基礎科目」を履修した人が受験資格を得るには、「短期養成施設」に6ヶ月以上通う必要があります。

基礎科目の一覧はこちらから確認できます。
◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「基礎科目履修」

社会福祉士 受験資格 基礎科目

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[社会福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図)」

4年制・3年制・2年制関わらず、短期養成施設での学習は必須となっています。
大学への通学年数に問わず、短期養成施設に通う期間は6ヶ月以上必要です。

4年制の大学を卒業した人は、短期養成施設に6ヶ月以上通学しなければなりません。

3年制の場合は、実務経験を1年経てから短期養成施設に行きます。

2年制では2年の実務経験をクリアしたうえで、短期養成施設に通います。

一般の大学を卒業した人は1年以上の養成期間が不可欠

福祉系の大学ではなく一般の大学を卒業した人でも、社会福祉士の資格取得は可能です。
その場合、「一般養成施設」に1年以上通わなければなりません。

社会福祉士 受験資格 一般大学 短大
◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[社会福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図)」

4年制の大学を卒業した人は、実務経験を経ずに一般養成施設に行くルートが適用されます。

3年制の短大を卒業した(夜間・通信課程は除外されます)人は、1年の実務経験ののち、一般養成施設に行きます。

2年制の短大や専門学校を卒業した場合は2年の実務経験が必要です。その後、一般養成施設で学習を重ねます。

4年の実務+1年以上の養成施設でも受験資格が得られる!

大学や専門学校を卒業していない人でも、社会福祉士は目指せます。

福祉の現場で4年以上の相談や援助などの実務経験を積んだ人であれば、一般養成施設に1年以上通えば受験資格を得られるのです。

なお、実務経験の内容は厚生労働省によって指定されています。

社会福祉士が携わる領域は、
・「児童分野」
・「高齢者分野」
・「障害者分野」
・「その他の分野」
・「現在廃止事業の分野」

と、非常に多岐にわたります。
そのため、どの領域で活動したいのか、想定してから検索することがオススメです。

◆参考:
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「相談援助業務」

福祉事務所での4年以上の実務+半年以上の養成施設で受検資格が得られる

福祉の事務所で4年以上の実務経験を積んだ方も受験の対象になります。

ただし、このルートでは以下の職種に従事していた人のみの適用となります。

・児童福祉司
・身体障害者福祉司
・審査指導員
・知的障害者福祉司
・老人福祉指導主事

受験資格を得るには、短期養成施設に6ヶ月以上通うことも求められます。

養成施設ってなに?

社会福祉士 養成施設

社会福祉士の養成施設は、社会福祉士の受験資格を得るための教育機関です。
つまり、養成施設とは国家試験対策のための学習をする場ではなく、受験資格を得るために必要な学習を重ねる場所なのです。

養成施設では、厚生労働省が定めた基礎科目や指定科目を履修できるほか、4週間の実習も学習します。

なお、基礎科目や指定科目の履修は国家試験を受けるうえで必須ですので、履修が終わるまで通わなければなりません。

養成施設によって学習期間には差があります。
理由としては、スクールによってカリキュラムが異なることが挙げられるでしょう。

一般養成施設では1200時間、短期養成施設では660時間の学習が必要です。
単純に学習時間だけをみても、社会福祉士の資格を取得するには充分な学習期間が欠かせないことがわかります。

それだけ専門的かつ高度な知識が求められる資格なのです。

一般養成施設の特徴

一般養成施設は大学卒業者等を対象とした教育機関です。「基礎科目」と「指定科目」を学ぶ場となっています。

短期養成施設の特徴

短期養成施設に通う必要があるのは、福祉系大学の卒業者等です。短期養成施設では、「指定科目」のみを履修します。

社会福祉士の試験概要

社会福祉士 試験概要

社会福祉士の試験では、18科目が出題されます。
出題形式は五肢択一式。

問題数は150問で、制限時間は240時間です。

また、問題の難易度によって前後しますが、総得点の6割以上を獲得すると合格となります。

受験の一部免除が適用された人には7科目が出題されます。問題数は67問です。

受験費用は15,440円です。
試験が一部免除になる場合は、13,020円となります。

同時に精神保健福祉士の試験を受験する場合、受験費用は28,140円です。

「精神保健福祉士」は試験科目が一部免除に

「精神保健福祉士」の資格をもつ方は、社会福祉士と精神保健福祉士の受験科目として共通している科目が免除になります。
免除になる科目は11科目です。

社会福祉士国家試験の難易度は?合格率は例年25%前後!

社会福祉士 難易度 合格率

社会福祉士の国家試験の難易度は高い傾向にあります。

平成30年度の試験結果をみると、合格率は30.2%。受験者数43,937人に対し、合格者数は13,288人でした。

それ以前の結果では、平成29年度の合格率は25.8%で、平成28年度は26.2%、平成27年度は27.0%と、いずれの年も25%前後を記録しています。

最短ルートで取得できる福祉系大学で指定科目を履修した人でも、少なくとも4年は専門的に勉強する必要があることを鑑みると、易しい試験とは言い難いでしょう。

社会福祉士国家試験に合格する!通信講座・通学講座のメリットは?

社会福祉士 合格 通学 通信 メリット

福祉系の大学で指定科目を履修していない人は、社会福祉士の受験資格を得るために養成施設で勉強する必要があることを見てきました。
ただし、それは国家試験の対策というよりも、受験資格を得るための学習です。

国家試験対策のための学習機会は、別途作る必要があるでしょう。

そこで、独学の学習では不安を覚える人は、通学講座や通信講座を使うのがオススメです。

社会福祉士の講座は、通学・通信のいずれも、国が受講費用を補助してくれる「教育訓練給付制度」の対象となっています。

教育訓練給付制度とは、特定の資格講座に対し、国が受講費用を一部負担してくれる制度のこと。
補助の費用はスクールによって異なるため、気になるスクールには問い合わせるのが確実でしょう。

教育訓練給付制度についてくわしく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

【教育訓練給付制度とは】給付の対象となる条件は?

2016.06.30

【教育訓練給付制度】給付額はどれぐらい貰える?

2017.10.24

通信講座のメリット

昼間・夜間問わず通学が困難な人は、通信講座を使うのもひとつの手です。

自分のペースに合ったスケジュール管理をしたい人にとっては、通学よりも時間の融通が効く通信講座の方が合っているかもしれません。
仕事や家事と勉強との両立に懸念がある方も、通信講座であれば自由に時間を調整できます。

最近はeラーニング教材を使った講座を開講しているスクールも増えているため、スマホを使ってスキマ時間に勉強したい人は通信講座を調べてみてくださいね。

スクールによっては土日に実習を設けているところもあります。
実践的な知識や経験の習得は、休日に実施される実習やスクーリングなどの機会を利用して補うようにしましょう。

通学講座のメリット

通学講座のメリットとして、スクールから就職先の紹介が期待できる点や、業界の最新の動向といった情報が手に入りやすい点などが考えられます。

実践的な知識の習得にあたって独学では心配な人は、介護現場を疑似体験できる「実習」がある点もオススメです。

一人で勉強するよりも同じ目標をもった仲間と一緒に学びたい人にとっても、通学講座は適した学習環境でしょう。

昼間の通学が難しい人は、夜間でも開講しているスクールを探すとよいかもしれません。

社会福祉士の仕事内容

社会福祉士 仕事内容

社会福祉士は、日常生活に困難がある人が福祉に関するサービス支援を受けられるよう、相談を受けたり、助言を行ったりする仕事です。別名「ソーシャルワーカー」ともいわれます。

業務の対象となるのは児童、高齢者、障がい者、母子家庭の女性など、老若男女問わず、非常に幅広いです。
そのため、働く場所や専門とする分野によって呼称が異なるのも特徴です。
たとえば「児童福祉司」、「生活相談員」、「就労支援員」、「介護支援専門員」などが挙げられます。

社会福祉士の仕事内容は、大きく分けて3種類あります。

1.相談

2.連絡・調整

3.管理

「相談」は、社会福祉士のメインともいえる業務です。
介護や児童福祉など、福祉に関することで「社会的支援」が必要な人の相談に乗ります。相談者の家族から話を聞くこともあります。

相談者にふさわしい支援や福祉サービスを提案するのが、社会福祉士の務めです。

支援のために協力の要請が必要な行政機関などに連絡したり、調整したりするのも社会福祉士の役割です。

行政機関や関係事務所などに相談者の情報を伝えたり調整を行ったりして、相談に対する提案の実現を推進します。
相談者の身辺に変化が生じた場合はその都度対応し、状況によっては新しい支援先を探すこともあります。

また、福祉の支援を提供する施設や設備に対応する力も求められます。

支援対象者に対する「サービス管理」を行うことで、相談者の生活の困難を支えるのが社会福祉士の責任ですので、福祉に関する法律の知識をもっていることも望ましいでしょう。

まとめ

社会福祉士 まとめ

社会福祉士の試験を受験資格を得るための主な5つのルートを解説してきました。

実務経験の有無が受験資格の分かれ道になるルートもあります。

養成施設での学びも時間をかけて行われるものですので、資格を取得するまでの期間には余裕をもった方がよいかもしれません。

社会福祉士の資格を取得したい人は、まずは自分がどのルートに当てはまるのか確認するところからはじめてみてくださいね。

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参考サイト


日本福祉教育専門学校「社会福祉士になるには」(2018年8月27日,https://www.nippku.ac.jp/license/csw/become/)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[社会福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図)」(2018年8月27日,http://www.sssc.or.jp/shakai/shikaku/route.html)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[社会福祉士国家試験]試験概要」(2018年8月27日,http://www.sssc.or.jp/shakai/gaiyou.html)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[社会福祉士国家試験]合格基準」(2018年8月27日,http://www.sssc.or.jp/shakai/kijun/kijun_02.html)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[社会福祉士国家試験]よくあるご質問」(2018年8月27日,http://www.sssc.or.jp/shakai/qa/q_a_all.html
日本福祉教育専門学校「社会福祉士の仕事内容」(2018年8月27日,https://www.nippku.ac.jp/license/csw/work/#topic_02)

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