ネイリストの資格を取得し26歳という若さで開業。一度は諦めた夢の実現を後押ししたのは……

ネイリスト 久高幸菜 取材 インタビュー fascinail

「やっぱり、好きなことって諦められないんですよね。好きなことを勉強したい、仕事にしたいって思ったら、自然とネイリストの道に進んでいました」

20代前半まで医療事務として働き、病院勤務を続けながらネイリストの資格を取得した久高幸菜さん。
25歳という若さでたったひとり、東京都・保谷にネイルサロン「fascinail」をオープンしました。

独立開業してから約1年経つ現在では、毎月約50人の予約でお店が埋まってしまうことも。

「好きなことを勉強しているからこそ、楽しみながらネイリストの資格を取得できました。開業を決めたときも不安はなかったです。『自分の理想のお店』を自由につくれるんだと思ったら、ワクワクしました」

久高さん

仕事と通学を両立してネイリストの資格を取得し、「一度は諦めた」ネイリストの夢を叶えた久高さんに、仕事を続けるうえで大切なことをお聞きしました。

周囲の反対で諦めた夢。「今からでも遅くないなら……」と再び追いかけることに

-久高さんはネイリストになる前、医療事務の資格を取って病院で働いていたとのこと。全く違う業界にいたんですね。

久高:
私は、高校生のころからネイルが大好きだったんです。ずっと「ネイリストになりたい」って思ってました。

でも高校3年生のとき、三者面談で親にも先生にもネイリストになる夢を反対されて。「趣味に留めておきなさい」って言われてしまいました。

そのときは周囲の意見に納得して、友だちと一緒に医療事務の資格を取れる専門学校に行くことにしました。
卒業後は、産婦人科に医療事務として就職したんです。

久高さん2

-そこからなぜ、改めてネイリストを志したんでしょうか……?

久高:
働いているうちに、だんだん「私が本当にやりたかったことってなんだっけ……」って悩み始めちゃって。

そしたらあるとき、大学に進学した友だちが自主退学してネイルスクールに行ったって話を聞きました。

そのとき、「今からでも遅くないなら、やっぱりネイリストになりたい!」って思ったんです。で、医療事務の仕事を続けながら、ネイルスクールに通って資格を取ることにしました。

仕事と通学を楽しく両立!好きなことの勉強は苦にならない

-「仕事を続けながら」ということは、通信で勉強していたんですか?

久高:
いえ、通学していました。

-仕事との両立が大変だったのでは……。

久高:
全然そんなことなかったです!
そもそも、ずっと勉強したかったことですし。好きなことをしていると思ったら、大変だと思わなくて。

-通信ではなく、通学をあえて選んだ理由とかあったんですか?

久高:
理由は3つありました。ひとつは、リアルタイムで講師のフィードバックをもらえるところ。
次に、わからないことはすぐに質問できる環境。
それと、テキストに載っていない知識を吸収できるところに惹かれました。

-なるほど。講師とのやり取りを重視していたんですね。

久高:
あとは、講師の質も魅力的でした。
私が通っていたスクールの講師は、ネイリストの資格試験の実技審査に携わっている人が多かったので、資格試験で大切なポイントを聞けたんです。

現役でサロンに勤務している人も多かったので、接客の基礎とか、テキストの情報だけじゃわからないことも教えてくれました。

25歳で開業!技術力の向上と自由な作品づくりを目指して

-ネイリストの資格を取得してすぐに「開業しよう」と思っていたんですか?

久高:
実は開業するつもりは全くなかったんです!

fascinail

久高:
25歳で保谷にfascinailをオープンする前は、吉祥寺のネイルサロンで3年働いていました。
そのサロンは吉祥寺内で複数店舗を運営していたんですが、勤め始めて1年半ぐらい経ったとき、そのうちのひとつの店舗の店長になったんです。

-店長まで任されるとは、久高さんに対する信頼はかなり厚かったんですね。なのになぜ開業へ……?

久高:
店長になってからネイルのセミナーやイベントに足を運ぶようになったんですが、そこで最新の技術やネイルアートに触れているうちに、今とは違う環境にチャレンジしたいなと思うようになりました。

そこで一度は転職も考えたんですが、最終的には自分で開業することにしたんです。

-転職より開業を選んだんですね。

久高:
はい。開業の魅力って、「自分の理想のお店」をつくれるところなんですよ。
サロンを辞めようと思った時、私はもっと技術力を高めて、自由に作品を作って、成長したいなって思ってました。
そのためには、開業して自分で自由にお店を経営するのが一番の近道だな、って思ったんです。

久高さん3

-思い切りましたね~。普通は「開業」と言うとハードルが高そうですが……。

久高:
私の場合、最低限の設備で始めようと思ったので、50万円もかからずにスタートできました。意外とネイルサロンの開業ってハードル高くないんですよ。

家の一室をサロンにして開業している人もいますし、ネイルサロンを開きたい人は身構えずにチャレンジできると思います。

高いホスピタリティを維持し、老若男女問わず来てくれるサロンにしたい

-開業の魅力は「自分の理想のお店」をつくれる点とのことでしたが、今後はfascinailをどんなサロンにしていきたいですか?

久高:
まず、オープン当初から意識しているんですが、お客さまに安心していただけるサロンであり続けたいです。

実は、施術中にこのソファで寝てしまうお客さまもいらっしゃるんですよ(笑)。それが私はとっても嬉しくて。
思わず寝てしまうぐらい安心できる技術を提供し続けるつもりです。

fascinail ソファ

座ってみたところ、ふかふかで気持ちいい!「このリクライニングソファを買ったのも、お客さまにリラックスしていただきたかったから」と久高さん。ホスピタリティの高さが現れています。

久高:
それから、もっとネイルケアに力を入れていきたいです。
高齢者の爪をケアしたり、お腹が大きくて足に手が届かない妊婦さんの足の爪を切ったり、福祉の分野とタッグを組みたいです。

-医療事務をしていた久高さんの経歴ならではの発想と思いですね。

久高:
あと、男性向けのサービスもやっていきたいですね。

ネイルサロンって、爪を切って整えるという目的でも来ていただける場所なんです。
なので老若男女問わず利用してもらえるはずなんですが、まだ世間にはそういう感覚が浸透していません。

だから、誰もが気軽に利用できるネイルサロンを目指したいです。

-老若男女問わず愛されるネイルサロンが、久高さんの「理想のお店」なんですね!

ネイリストは日々の勉強が肝心。作品づくりのヒントは貪欲にインプットすべし!

-ネイリストを目指す人や、ネイルの資格を取得したい人たちに向けて、アドバイスをお願いします。

久高:
「ネイルが好き」という気持ちがあれば、この仕事はとても楽しいです。
そして、楽しんで続けるためにも、日々の勉強が欠かせないと私は思います。

セミナーやイベントに行ったり、インスタグラムや雑誌を見たり、作品づくりのヒントを日々インプットすること。
最新の技術を学んだり、機械を使ってみたりすること。

そうやって知識を積み重ねていくことが、ネイリストの仕事を楽しむ秘訣です。

自分の「好き」を大切にしながら、資格取得に向けて頑張ってくださいね。

久高さん ネイル作品

久高さんの真心こもったネイルアート作品。フェミニンで繊細なデザインが素敵です。

諦めずに「好き」でい続ける。その姿勢がやりたいことをやる人生に繋がるのかも

最後に、ネイルケア未経験の編集部員のために久高さんが施術をしてくれました。

久高さん 最後

「甘皮処理だけでもネイルサロンを気軽に使ってくれれば……」とのこと。楽しそうに施術をする様子から、ネイルが大好きな気持ちが伝わってきました。

一度は諦めたネイリストの夢。
その夢を叶えるべく、資格を取得するために勉強できたのも、ずっと仕事を楽しめているのも、「好き」という気持ちがあってのことでした。

久高さんのように、自分の好きなことへの思いを諦めず、楽しんで学ぼうというポジティブな姿勢があれば、資格取得のための勉強期間も苦にならないかもしれません。

自分の好きなことを勉強したい。
好きなことを仕事にしたい。
好きなことを諦めたくない。

そんな人は、小さなところからでも、夢に近づける道を探してみてはいかがでしょうか。

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