「折紙創作家」ってどんな仕事?海外でも活躍中の青柳祥子さんに聞いてみた!

折紙創作家 青柳祥子 取材 インタビュー 折り紙アート 折り紙講師

日本人なら誰もが知っている身近な工芸「折り紙」
子どもの頃に「折り紙」に夢中になった記憶はありませんか?

日本の伝統工芸でもある折り紙は、「アート」としても注目されています。

折り紙作品をアートとして制作し続けてきた「折紙創作家」の青柳祥子さんは、「誰かが喜んでくれるような作品を少しでも世の中に残したい」と語ってくれました。

青柳さんは折り紙の普及を担う「折紙講師」の資格も取得しており、オーストラリアやハンガリーなど、世界各国で講演やワークショップも開いています。
国内・国外のメディアで作品が紹介されるなど、世界中の折り紙愛好家から支持されています。

青柳祥子。折紙創作家。「折紙講師」の資格も取得しており、講師としての顔ももつ。国内・国外の折り紙専門誌、保育専門誌に多数寄稿。過去にはオーストラリアの州立美術館に登壇し、ABCテレビにも出演。折り紙に関する仕事を続けて約20年。著書に『親子でいっしょにつくろう!女の子のおりがみ』『かわいいどうぶつ おりがみ』。

「折り紙って仕事にできるの?」と意外に思う人もいるかもしれませんね。

折り紙で作品を作ったり、教えたりする仕事ってどんな仕事なんでしょう? くわしいお話を青柳さんに聞いてみました。

「こんなに人を笑顔にできるんだ」異国の地で気づいた折り紙の魅力

-「折紙創作家」や「折紙講師」というお仕事って珍しいですよね。青柳さんは元から折り紙に関するお仕事をするつもりだったんですか?

青柳:
全然そんなことなかったです! 私はもともと秘書の業務をしていました。
折り紙は、幼稚園のとき以来折ったこともなく、制作を始めたのは大人になってからでした。

-まったく違う職種から、なぜ折り紙の世界に?

青柳:
20年前、主人がオーストラリアに転勤になって、家族で移住したんです。
そのとき、地元の図書館の職員に『移民向けの英会話教室が市役所で無料でやってるから、行ってみれば?』と声をかけられまして。英会話を上達させたかったし、行くことにしました。

青柳祥子 折り紙創作家 折り紙講師

青柳:
ある日、市役所で、移民のお母さん向けのイベントをやることになったんです。
そこで「日本人だから折り紙を教えてほしい」と言われ、私に白羽の矢が立ちました。

「折り紙なんて幼稚園以来やったことない」と思って慌てたんですが、なんとか準備をしまして。
当日、参加者の女性たち20人ぐらいに折り紙を教えたら、「ペーパーマジックだわ!」って大感動されたんです。

-ペーパーマジックですか。一枚の紙が変幻自在に変わるのが折り紙ですし、その表現の通りかもしれませんね。

青柳:
もうハグや称賛の嵐で(笑)。
そのとき、「折り紙って、こんなに人を喜ばせたり、笑顔にしたりすることができるんだ……」ってびっくりしたんです。

それからは、折り紙にのめり込んでいきましたね。折り紙教室をもう一度やりたくて市役所のイベント担当者に企画書を持ち込んだり、改めて本で勉強したり。

教える楽しさも創作を続けられる理由も、誰かが喜んでくれるから

-青柳さんは折り紙講師としてのお仕事と、作家としてのお仕事を両立しています。まず、折り紙を教える人として、原動力になっているものはなんですか?

青柳:
やっぱり、最初の市役所での折り紙教室の体験が印象に残っています。
みんなが折り紙で、笑顔になった。折り紙で、喜びを感じてもらえた。

だから、寄稿でもイベントでも「人が喜んでくれるかな?」という観点は常に意識して教えています。

折り紙って、見るだけで伝わるアートじゃないですか。言葉を介さなくても、見れば分かる。
だから世界中の人々に教えることができるし、つながることも出来るんです。

-折り紙を教えることを通じて人とつながることに、青柳さんの幸せがあるんですね。

▼2018年8月に訪れたハンガリーの折紙協会によるコンベンションでの一コマ

ワークショップ 青柳祥子 折り紙講師 折り紙創作家
◆写真提供:青柳祥子のおりがみワールドへようこそ「イベント・活動」

-それでは、折り紙作家として大切にしていることはなんですか?

青柳:
折って完成させ、誰かに喜んでもらえることです。
「私もこの作品が作りたい」って、人が喜んでくれるような作品を少しでも多く、作り続けたいです。

そのためには、作品作りのヒントになるものを、自分の中に蓄え続けなくてはならないと思っています。

-作品づくりのヒントを集めるには、何がコツでしょうか?

青柳:
私の場合は、「学ぶ」ことです。本を読んだり、人と会話をしたりして、「学ぶ」んです。

外の世界から作品づくりに活かせそうな素材を集めることが、創作を続けていくことのコツだと思います。私の作品は、外の世界から得た「学び」で出来ているんです。

資格で基礎知識を体得したことが「創作」になり、世界に通用するパスポートにもなる!

-青柳さんは折紙講師の資格もお持ちですよね。資格で勉強したことが役立ったことはなんですか?

青柳:
折るときの基礎的な手法が学べたことは、創作のうえでも、人に教えるうえでも役立ちました。

作家はオリジナルのものを生み出すことが大切ですが、それって基礎が分かってこそ、出来ることなんです。基礎を知ってるから、これまでにない折り紙の折り方を考えられたり、作品を創作したり出来るんですよ。

-資格の勉強を通してスタンダードな折り紙の知識を得たことが、新しい作品を生み出すことにつながったんですね。折り紙を教える講師としては、いかがですか?

青柳:
やっぱり、教える側が基礎を分かっていないと、相手に伝えることって難しいですよね。
初心者の目線に立って折り紙を教えるには、教える側も基礎知識を理解していることが重要になります。

あと、海外の人から仕事を依頼されるときにも資格が役立ちましたね。

青柳祥子 折図
▲青柳さんが考案した「折図」は英語でも紹介されている

-折り紙講師の資格って海外でも通用するんですか?

青柳:
はい。やっぱり、資格は専門的に勉強したことの証明になります。
資格の有無を問われたときに証明書を見せると、海外でも信用してもらえることが多かったです。

オーストラリアの州立美術館で講師を頼まれたときや、テレビ番組の出演依頼があったときなど、資格は自分の知識や技術に信頼性をもたせてくれるものなんだ、と思いました。

-ある意味、資格は世界に通用するパスポートなんですね。

青柳:
そうですね。だから、海外で仕事をすることに興味がある人は、やりたい仕事に関わる資格を取ると良いかもしれません。
言葉が分からなくても通じる証明書として活用できるかと思います。

どんな職業であっても、クリエイティブな仕事をするには「学ぶ」ことが肝心

-お話は変わりますが、先ほど、作品づくりのヒントは「学ぶ」ことにあると仰っていました。「学ぶ」ことと作品を作ることがどう関係するのか、もう少しくわしく教えて頂けますか?

青柳:
私は、アーティストに限らず、ビジネスマンでも保育園の先生でも誰でも、何かを生み出すクリエイティブな行為を続けるには、「学ぶ」ことが欠かせないと思っています。

青柳祥子 作品 テディベア
▲最近のヒット作・テディベアの折り紙

-「学ぶ」ことですか。具体的にはどういうことをすれば良いんでしょう……。

青柳:
自分の興味があることに目を向けて、挑戦することが大事だと思いますよ。

この間、作品づくりのヒントを探しに図書館に行って、葉っぱの本を調べていました。
そしたら、関連する知識として、チョウチョウのことが載っているのを見て、ふと思ったんです。
モンシロチョウはキャベツの葉っぱに止まる。その知識を作品に活かしたら面白いかもしれない、って。

-どういう形で作品に活かせると思ったんですか?

青柳:
私の作品には、ストーリーをなぞりながら折り紙を折る「お話おりがみ」というものがあります。
一枚の紙を、お話をしながら折っていき、次から次へと作品が変わっていくものです。
テーマは色々ありますが、物語と折り紙制作を結びつけたものが、「お話おりがみ」です。

その「お話折り紙」のひとつとして、本から得た葉っぱやチョウチョウの知識などもを活かせます。
たとえば、モンシロチョウとキャベツの葉を主役にしたストーリーを書いて、チョウとキャベツの葉を折り紙で表現すれば、それでひとつの作品です。

でも、このアイディアって、図書館で本を調べるとか、学校の授業で学んでないと出てこなかったと思います。

青柳祥子 作品 ペンギン

青柳さんの代表作・ペンギン。愛らしいフォルムにほっこり

-まさに「学ぶ」行為がクリエイティブな仕事を生んだことの好例ですね。

青柳:
そうなんです。だから、「学ぶ」ことは大切なんです。
「学ぶ」ことのコツは、自分の好きなことや興味のあるモノ、ずっと続けてきた趣味などに関連しそうなことに、どんどん手を伸ばしていくことだと思います。

たとえば、お料理が得意な人だったら、お料理のレシピを折り紙で表現することができます。動物が好きな人は、みんなが知らないような珍しい動物を折り紙作品にしたら面白いかもしれません。

-なるほど。自分の好きなことややりたいことをするための学びは、そういう視点をもつことで生きはじめるんですね。

自分のカラーを活かした仕事を始めるには、プラスアルファの価値を見つけて

-最後に、自分の好きなことややりたいことを仕事にしたい、新しいことを勉強してみたい人に、青柳さんから応援のメッセージをお願いします。

青柳:
自分が学んできた特技や、培ってきた知識、経験を仕事や勉強に活かすこと。
それが、クリエイティブな仕事や行為を生み出すことの秘訣です。「学ぶ」ことで、自分のカラーを活かせるようになるんですね。

青柳祥子 作品 折り方
▲「どうすればもっと折りやすくなるか?」など、青柳さんは常に新しい折り方を考えている

青柳:
自分のカラーを活かした仕事をしたり、何かを新しく始めるために「学ぶ」努力をすれば、自分にプラスアルファの価値をつけられるようになります。

クリエイティブな仕事に興味がある人だけではなく、自分の持ち味を活かした仕事やコトを始めたい人は、「学び」がオリジナリティを引き出すんだって、知ってくださいね。

「学び」は自分のこころと行動次第で、どんな形にもなる

知識を身につけたり、経験を重ねたり、「学び」の素材を積み重ねる。それが、自分にプラスアルファの価値を生む。

好きなことを仕事につなげたり、やりたいことを始めるきっかけにしたりなど、「学び」の素材をどう活かすかは、自分のこころと行動次第です。
 
自分にしかできないことを始めてみたい人は、何かを「学ぶ」ことから挑戦してみてはいかがでしょうか?

ウーモアでは、記事内で紹介した「折り紙講師」に関する資格講座を多数掲載中です。気になる資格講座の資料は【無料】でご送付いたします。お気軽にお問い合わせください♪

「折り紙講師」の概要を解説した記事もあります。以下からリンクに飛んでみてくださいね。

折り紙の資格「折紙講師」とは?資格を取って保育の仕事や子育てに役立てよう!

2017.03.08

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