「精神保健福祉士」の受験資格を徹底解説!社会福祉士は試験科目免除も

精神保健福祉士 受験資格 取得ルート 4つ 簡単にわかる解説

「精神保健福祉士」は、「介護福祉士」「社会福祉士」と並ぶ介護系3大国家資格のうちのひとつ。

精神保健福祉士は、精神障害をもつ人の相談援助を行うスペシャリストです。
精神障害をもつ人を支える専門知識や技術を用いて、精神障害者が適切な治療を受けられることや、社会復帰のためのサポートをします。

介護の3大国家資格のひとつともあって、受験のハードルは低くはありません。

なによりもまず、定められた「受験資格」を満たす必要があります。

ですが、精神保健福祉士の受験資格は複雑なのが特徴。

「自分はどこに当てはまるの?/何をすれば受験できるの?」
「そもそも、ごちゃごちゃしていてよくわからない」

こんな人のために、複雑な精神保健福祉士の受験資格をわかりやすく解説します。

早速、試験の入り口である受験資格を具体的に、そして簡単にひも解いていきましょう。

精神保健福祉士の受験資格は大きく4つのルートに分かれる

精神保健福祉士 受験資格

精神保健福祉士の受験資格は、本来11個もの取得ルートに分かれています。

そこで、分かりやすくするために、ルートを大きく4つに分類しました。

●福祉系大学(指定科目履修)卒業
●福祉系大学(基礎科目履修)卒業
●一般大学・短大・相談援助業務経験あり
●社会福祉士の資格所有者

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「精神保健福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図)」

福祉系大学で指定科目を履修した人は最短ルートで取得できる!

福祉系の大学で「指定科目」を履修した人が精神保健福祉士を目指す場合は、以下のような流れになります。

精神保健福祉士 指定科目

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図)」

4年制の福祉系大学で指定科目を履修して卒業した人は、そのまま国家試験を受験できるため、最短ルートで資格取得を目指せるのです。

3年制・2年制の福祉系大学で指定科目を履修した場合は、「相談援助業務」と呼ばれる「実務経験」が必要です。

3年制卒業の場合は1年、2年制卒業の人は2年の実務経験を積みます。

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]受験資格:指定科目履修」

受験資格に必要な「実務経験」とは?

受験資格として認められる実務経験は「精神保健福祉法」によって細かく定められています。

国が認める実務経験は、精神障害者の社会復帰をサポートする「相談援助」業務のことです。

・精神科病院
・児童相談所
・保健所
・知的障害者更生施設
・精神障害者地域生活支援センター など

上記の施設で、精神障害者に対するサービスの提供をしていた人は、実務経験が認められます。

ただし、上で挙げた職場はほんの一部です。
実務経験の対象となる施設や事業は非常に幅広くなっています。

実務経験に認定される職種も多種多様なので、くわしくはHPをチェックしてみてくださいね。

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]受験資格:相談援助業務」 

福祉系大学で基礎科目を履修した人は「短期養成施設」(6ヶ月)に通う!

福祉系の大学で4年制を卒業したとしても、「基礎科目」のみの履修の場合は、4年制・3年制・2年制かかわらず「短期養成施設等」に通うことが不可欠です。

精神保健福祉士 基礎科目

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]受験資格:相談援助業務」 

短期養成施設には、6ヶ月以上の通学が必要です。

ただし、上図にもあるように4年制卒業の場合は実務経験が問われません。

3年制・2年制の大学を卒業した場合、それぞれ1年・2年の実務経験を経たのちに短期養成施設に通うことになります。

一般大学・短大卒業者は「一般養成施設」(1年以上)の通学が必要

これまで福祉系の大学卒業者の場合を紹介してきましたが、精神保健福祉士は一般の大学や短大の卒業者も目指せます。

また、大学を卒業していない人でも、国が認める実務経験があれば精神保健福祉士の受験資格は得られます。

受験資格と認定される実務経験の内容は先述したとおりです。
精神保健福祉士 受験資格 一般大学 短大 実務経験

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]受験資格:相談援助業務」

ただし、一般の大学・短大の卒業者、実務経験者は「一般養成施設」に1年以上通うことが必須です。

くわえて、一般の大学・短大の卒業者は一般養成施設に入学するための「入学資格」も必要です。

一定の条件を満たしていれば入学資格は取得できますので、卒業年数からチェックしてみてくださいね。

「社会福祉士」なら共通科目が免除になる!

介護系国家資格のうち、「社会福祉士」の資格を持っている人は、精神保健福祉士の受験資格に資格を活かせます。

精神保健福祉士 受験資格 社会福祉士

◆参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]受験資格:相談援助業務」 

社会福祉士と精神保健福祉士の国家試験は「同時受験」可能となっており、共通科目もあります。

そのため、
・社会福祉士の資格保有者
・社会福祉士として資格の登録を申請中

以上に該当する人は、精神保健福祉士の国家試験のうち、社会福祉士と共通する11科目が免除となるのです。

とはいえ、短期養成施設に6ヶ月以上通うことは必要です。

社会福祉士の勉強で培った知識を精神保健の分野でも活かしたい人や仕事の幅を広げたい人、スキルアップをはかりたい人は受験を検討してみてはいかがでしょうか。

精神保健福祉士の受験資格取得に必要!「養成施設」ってなに?

精神保健福祉士 養成施設

精神保健福祉士の受験資格を取得するには、「短期養成施設」「一般養成施設」に通学が必要なルートがあることを見てきました。

養成施設とは、精神保健福祉士に必要な知識および技術を得るための教育機関のことです。

短期養成施設・一般養成施設に通う対象者は、以下のとおりです。

短期養成施設の対象者

大学などで基礎科目は履修しているものの、指定科目を一部履修していない。

一般養成施設の対象者

大学などで基礎科目ならびに指定科目を履修していない。

なお、昼間課程だけではなく夜間課程を設けている養成施設もあります。

基本的には通学形式ですが、通学が難しい人のために通信形式を取っている養成施設も多数あり、通信課程の一環としてスクーリングを行っているところもあります。

受講費用は養成施設によって異なりますが、養成施設が学費をサポートする制度を設けている場合も。
国が受講費用を一部負担してくれる「教育訓練給付制度」の対象となっている養成施設もあるため、制度をうまく利用すれば学費を抑えることができます。

教育訓練給付制度について、くわしく知りたい人はこちらの記事もご覧ください。

【教育訓練給付制度とは】給付の対象となる条件は?

2016.06.30

【教育訓練給付制度】給付額はどれぐらい貰える?

2017.10.24

なお、受講期間の目安は短期養成施設が約9ヶ月、一般養成施設が約1年7ヶ月です。

精神保健福祉士試験の概要

精神保健福祉士 試験概要

精神保健福祉士の試験は、18科目出題されます。

1)人体の構造と機能及び疾病
2)心理学理論と心理的支
3)社会理論と社会システム
4)現代社会と福祉
5)地域福祉の理論と方法
6)福祉行財政と福祉計画
7)社会保障
8)障害者に対する支援と障害者自立支援制度
9)低所得者に対する支援と生活保護制度
10)保健医療サービス
11)権利擁護と成年後見制度
12)社会調査の基礎
13)相談援助の基盤と専門職
14)相談援助の理論と方法
15)福祉サービスの組織と経営
16)高齢者に対する支援と介護保険制度
17)児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
18)就労支援サービス、更生保護制度
◆引用元:[精神保健福祉士国家試験]試験概要:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

なお、受験費用に関しては以下のとおりです。

精神保健福祉士 受験費用
□ 精神保健福祉士のみの受験:17,610円
□ 精神保健福祉士・社会福祉士の同時受験:28,140円
□ 共通科目免除の受験:14,080円

精神保健福祉士の仕事内容

精神保健福祉士 仕事内容

冒頭でも書いたように、精神保健福祉士は精神障害者の社会復帰を支援したり、相談に乗ったりするのが仕事です。

医療機関の場合、患者さんの退院後の住居の確保や再就労に関する助言や指導も行います。
医師、臨床心理士との調整役を担うことあります。

活躍場所は精神科病院、精神科のある総合病院、メンタルクリニックなど、医療の現場がメインとなります。

ほかにも、障害者福祉サービス施設、保健所、児童相談所など、行政と関わる場所でも活躍が可能です。

精神障害をもつ人が社会に適応するためのサポートを行うのが、精神保健福祉士の役割といえるでしょう。

まとめ

精神保健福祉士 まとめ

精神保健福祉士の受験資格は本来11個ものルートがあり、非常に複雑です。

そのため、この記事ではルートを4つに分類し、解説してきました。

精神保健福祉士の受験資格を得るには、自分はどのルートに当てはまるのか? 
これから精神保健福祉士を目指す人は、参考にしてみてくださいね。

参考サイト


公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]資格制度の概要」(2018年11月5日,http://www.sssc.or.jp/seishin/shikaku/index.html)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図)」(2018年11月5日,http://www.sssc.or.jp/seishin/shikaku/route.html)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]よくあるご質問:質問・回答一覧」(2018年11月5日,http://www.sssc.or.jp/seishin/qa/q_a_all.html#p001)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[精神保健福祉士国家試験]試験概要」(2018年11月5日,http://www.sssc.or.jp/seishin/gaiyou.html)
東北福祉大学「精神保健福祉士国家試験受験資格」(2018年11月5日,https://www.tfu.ac.jp/career/qualification/psw.html)
5.精神保健福祉士養成施設について(2018年11月5日,https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/seisin2/5.html)

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