基本情報技術者試験は高難易度!?合格率は20%台!合格する勉強方法は?

基本情報技術者 合格率 独学 勉強方法

「基本情報技術者」とは、ITエンジニアとしてキャリアを築きたい人の登竜門ともいえる資格です。

「情報処理の促進に関する法律」にもとづいて経済産業省が認定している国家資格でもあります。

ITエンジニアから一般の利用者まで、幅広く活用できる総合的な知識を評価する資格です。

基本情報技術者を取得するには国家試験に合格する必要がありますが、合格率や勉強方法などは気になるところではないでしょうか。

この記事では、試験の概要について解説するとともに、基本情報技術者の合格率や難易度、そしてオススメの勉強方法をまとめて紹介します。

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基本情報技術者試験の合格率は20%前後!

基本情報技術者 合格率

「IPA(情報処理推進機構)」が公表しているデータによると、基本情報技術者の過去5年間の平均合格率は、22~26%で推移しています。

受験者数 合格者数 合格率(%)
平成26年 100,879 23,953 23.7
平成27年 101,221 26,109 25.8
平成28年 99,999 26,591 26.6
平成29年 105,252 23,288 22.1
平成30年 111,381 28,552 25.6

◆参考:情報処理技術者試験「統計資料」 

基本情報技術者試験の難易度は高い?低い?

基本情報技術者 試験概要

上の表を見る限り、基本情報技術者の合格率は決して高いとはいえません。

難易度についてさらに考えるうえで参考になるのが、基本情報技術者の前のステップの資格である「ITパスポート」の難易度です。

ITパスポートも基本情報技術者と同じく、経済産業省が認定している国家資格。
IT使用者(ユーザー)としての基礎知識を問う資格です。

ITパスポート試験の合格率は、過去5年間の結果を見ると平均して50%前後を記録しています。

◆参考:情報処理技術者試験「統計資料」 

試験の対象者や内容がそもそも異なりますが、合格率だけを見ても基本情報技術者試験の方がITパスポートよりも難易度が高いことは確かです。

ITの初心者が受験するには基本情報技術者は少しハードルが高いという人もいるでしょうから、まずはITパスポートから受験するのもひとつの手です。

基本情報技術者の試験概要

基本情報技術者 試験概要2

基本情報技術者の試験概要について以下にまとめました。

基本情報技術者 概要
□ 受験資格:高度IT人材を目指すために基礎知識・技能を持ち、実践的に活用できる人が対象
□ 受験費用:5,700円(税込)
□ 試験時間:午前9:30~12:00(150分)・午後13:00~15:30(150分)
□ 出題形式:多肢選択式
□ 出題の内容:午前は知識を問う問題・午後は技能を問う問題

午前の出題内容

・テクノロジ系
コンピュータに必要な数学、アルゴリズムとプログラミング、メモリや入出力・ソフトウェア・ハードウェアなどのコンピュータシステムについて、ネットワークやセキュリティーなどの技術要素、開発技術に関することなど

・マネジメント系
プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査など

・ストラテジ系
システム戦略、経営戦略、法律に関することなど

午後の出題内容

・コンピュータシステム
ハードウェア・ソフトウェア、データベース、ネットワークに関することなど

・情報セキュリティ
セキュリティマネジメント、暗号、認証、個人情報保護に関することなど

・データ構造、アルゴリズム
配列、グラフ、数値計算、図形処理に関することなど

・ソフトウェア設計
ソフトウェア要件定義、方式設計、構造化設計、Webアプリケーション設計に関することなど

・ソフトウェア開発
プログラミング(C言語、COBOL、Java、アセンブラ言語、表計算ソフト)に関することなど

・マネジメント
プロジェクトマネジメント(スケジュールやコストの管理など)、サービスマネジメント(システム運用管理、運用オペレーション、問題管理など)に関すること

・ストラテジ
システム戦略や経営戦略手法(競争優位、SWOT分析など)、マーケティング、法務に関することなど

基本情報技術者試験の合格を独学でめざす!

基本情報技術者 合格 独学

基本情報技術者試験の出題範囲は非常に広いため、合格するには地道な勉強が必要です。

勉強方法として、独学で資格取得を目指すことも可能です。

参考書・問題集・過去問は学習の基本!とくに過去問対策に力を入れて

ある程度IT知識のある人、そうでない人では勉強の時間が異なってきますが、初心者で200時間程度必要だといわれています。

1日2時間勉強したとして100日、つまり3ヶ月程度は勉強期間を設けるのがオススメです。

短期間に集中して勉強する方法もありますが、学習計画は無理のないように。

基本情報技術者の試験対策として、参考書・問題集・過去問が活用できます。

まずは参考書を読んで、基礎知識を身につけましょう。
続いて問題集・過去問を使い、知識の理解を深めます。

このとき大事なポイントは、


・ひとつひとつ完全に理解できなかったとしても最後まで解くこと
・同じ問題集・過去問を何度も繰り返すこと

です。

とくに基本情報技術者試験は、過去問からの出題が多いといわれています。

過去問はIPAのホームページから無料でダウンロードできるので、有効活用してくださいね。

◆参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題

もっと詳しく勉強法を解説した記事がこちらです。

基本情報技術者 勉強法 

過去問の活用・午後対策が合格のカギ!?基本情報技術者に受かる勉強法

2018年6月8日

基本情報技術者の「午前」が免除になる裏ワザ紹介!

基本情報技術者試験は、試験時間が5時間にもわたる長時間の試験となります。

なかには「そんなに集中力がもたない!」という人もいるでしょう。

そんな人には「午前試験免除制度」を使う方法がオススメ。

全国の大学や専門学校などで開催されている認定講座を受けて修了試験に合格すれば、基礎情報技術者の午前の試験が1年間免除になります。

午前中の試験が免除になれば、残りの勉強時間を午後の試験勉強にあてることもできます。

長時間の試験に対応できる自信がない人は、免除制度を活用してみてください。

◆参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験:午前試験免除 基本情報技術者試験(FE)」

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まとめ

まとめ

基本情報技術者はITエンジニアのプロフェッショナルを目指す足がかりともなる資格です。

ですが、その合格率は20%前後といきなり受験するにはなかなかのハードルに思うかもしれません。

そこで、手始めに合格率の高いITパスポートの取得を目指したり、特定の講座を修了して午前試験を免除してもらうなど、合格に近づくためのいろいろな方法があるのが基本情報技術者の特徴です。

みなさんも、この記事で紹介した方法を使って、ITプロフェッショナルの第一歩を踏み出してはいかがでしょうか。

参考サイト


IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験:試験の概要」(2018年12月18日, https://www.jitec.ipa.go.jp/1_08gaiyou/_index_gaiyou.html)
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「制度の概要:基本情報技術者試験」(2018年12月18日, https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html)
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「平成30年度 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験・統計資料」(2018年12月18日, https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/toukei_h30a_sg_fe.pdf)
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験 試験要綱」(2018年12月18日, https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_1.pdf)
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「スケジュール、手数料など」(2018年12月18日, https://www.jitec.ipa.go.jp/1_02annai/_index_annai.html)

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