ネイリストになるには?オススメ資格を比較!通信・通学・独学で取得する方法

ネイリストは、お客様の爪の美をサポートするプロフェッショナルです。

NPO法人日本ネイリスト協会が発刊している 『ネイル白書2016-17』によると、ネイル市場の規模は2016年時点で2,247億円に達すると見込まれています。

なかでもお客様への施術を行う「ネイルサービス市場」の規模が最も大きいといわれています。

また、2013年から年を追うごとにセルフネイルなどの「消費者向けネイル製品市場」も拡大の一途をたどっており、ネイルを取り巻く市場規模は大きくなっているのが現状です。

このページでは、ネイリストになる方法や、資格(技能検定)の概要についてまとめてみました。

通信講座・通学講座・独学で資格を取得する方法もチェックしてみてくださいね。

現役ネイリストとしてネイルサロンを開業! 資格取得を活かした仕事人に取材した記事は以下のリンクから。

ネイリスト 久高幸菜 取材 インタビュー fascinail

ネイリストの資格を取得し26歳という若さで開業。一度は諦めた夢の実現を後押ししたのは……

2018年9月28日

ネイルアーティストに関する記事はこちらから。

ネイルアーティスト資格は通信で取得?収入も要チェック!

2016年12月8日
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ネイリストになるには?3つの方法があります

ネイリストになるには なる方法

ネイリストになるには、以下の3つの方法があります。

1.資格を取得する

2.ネイルスクールに通学する

3.サロンに就職して経験を積む

ネイリストになるには、必ずしも資格の取得が必須ではありません。

しかし、ほとんどのネイルサロンでは応募条件に資格の取得をあげています。

サロンに就職していちから技術と知識を勉強していく方法もありますが、働き始めてから少しでも早く即戦力になれる人材になるには、やはり資格を取得していたりスクールで勉強していた経験があったりする方が望ましいでしょう。

ネイリストを目指す資格!代表的な資格は2つ

ネイリスト 資格

ネイリストの資格として取得が推奨されることが多いのは、「JNECネイリスト技能検定試験(通称ネイリスト検定)」「JNAジェルネイル技能検定」です。

JNECネイリスト技能検定試験とJNAジェルネイル技能検定試験は、どちらも義務教育を修了している人であれば受験が可能です。

JNECネイリスト技能検定試験

公益財団法人「日本ネイリスト検定試験センター」、略してJNEC(ジェネック)が主催している検定試験です。

ネイリストの専門性の向上のために1997年からスタートした検定であり、2018年時点で約75万もの人が受験しました。

難易度の低い順から、3級・2級・1級が設けられており、3級から順に受験していきます。
飛び級はできません。

級ごとの資格取得に求められる技術や知識は以下のとおりです。

1級 トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識。
2級 サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識。
3級 ネイリストベーシックのマスター。ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術及び知識。
◆引用元:公益社団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)「技能検定試験 概要」

1級を取得した人はネイリストとしてトップレベルの技能を備えていることが証明されます。

ちなみに、2018年の秋期試験では、各級の合格率は以下の結果となりました。

JNECネイリスト技能検定試験 合格率
□ 1級:42.8%
□ 2級:52.9%
□ 3級:91.9%

◆参考:JNEC日本ネイリスト技能試験センター「検定試験結果案内」

3級は高い合格率を割り出しているのがわかりますが、1級は比較的低めの合格率です。
1級を取得すればトップレベル級であることが認定されるのも納得の難易度かもしれません。

JNECネイリスト技能検定試験 概要
□ 受験資格:
3級 義務教育を修了している人であれば誰でも受験可能
2級 3級所持者
1級 2級所持者
□ 受験費用:
3級 6,600円(税込)
2級 8,800円(税込)
1級 11,000円(税込)
□ 試験科目:筆記・実技(1~3級)
□ 試験日:年4回(春期・夏期・秋期・冬期)※1級のみ春期・秋期の年2回
□ 申込み方法:日本ネイリスト検定試験センター公式ホームページもしくは郵便振込用紙にて申込み

JNAジェルネイル技能検定試験

「NPO法人日本ネイリスト協会」、略してJNAが主催している検定です。

筆記と実技を通して、ネイルケアおよびジェルネイルの技術と知識を測ります。

初級・中級・上級が設けられており、初級から順に受験していきます。
飛び級はできませんが、JNA認定校で学ぶことで実技や筆記の免除を受けることも可能です。

初級~上級までの資格取得に求められるレベルは以下のとおりです。

・初級 ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得
・中級 ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得
・上級 ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得
◆引用元: NPO法人 日本ネイリスト協会「JNAジェルネイル技能検定試験 」

なお、JNAジェルネイル技能検定については各級の合格率は非公表です。
過去の合格率については、合格証書(ディプロマ)に記載されています。

JNAジェルネイル技能検定試験 概要
□ 受験資格:
初級 義務教育を修了している人であれば誰でも受験可能
中級 初級所持者
上級 中級所持者
□ 受験費用:
初級 9,720円 (税込)
中級 12,960円 (税込)
上級 16,200円 (税込)
□ 試験科目:筆記と実技(初~上級)
□ 試験日:NPO法人日本ネイリスト協会ホームページ等にて発表
□ 申込み方法:NPO法人日本ネイリスト協会ホームページから申込み
□ 試験会場:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、JNA認定校など

どちらの検定から受ければいいの?

NECネイリスト技能検定試験とJNAジェルネイル技能検定試験。

どちらから受験しようか迷った時は、JNECネイリスト技能検定試験から受けることをオススメします。

なぜならば、JNECネイリスト技能検定試験3級以上を持っていれば、JNAジェルネイル技能検定試験初級の実技試験の一部が免除されるからです。

筆記の内容も比較的似通っているため、効率的に受験勉強を進めることができるでしょう。

通信・通学・独学……各学習方法のメリットとデメリット

ネイリスト 資格取得

ネイリストの資格を取得するには、独学・通信・通学の3つの方法があります。
それぞれの中から、自分に合った学習方法を選ぶようにしましょう。

以下に、各学習方法のメリットとデメリットをまとめました。

通信講座

メリット

・自分の好きなペースで学習できる
・スクールが近所になくても学習できる
・学習に必要な教材を効率的に揃えられる
・受講費が通学に比べて安い

デメリット

・高難易度の級(2級以上)の実技対策が難しい

通学講座

メリット

・実技・筆記を効率よく学べる
・就活の支援を受けられるケースが多い

デメリット

・学習と仕事を両立させにくい
・受講費用が高くなりやすい

独学

メリット

・自分の好きなタイミングやペースで学習できる
・教材費を安く済ませられる

デメリット

・合格のための学習計画を自分で組まなければならない
・実技の勉強が難しい

どの学習方法がオススメなの?

オススメの学習方法は人によりますが、JNECネイリスト技能検定試験3級もしくはJNAジェルネイル技能検定試験初級の受験なら、通信もしくは通学がよいでしょう。

JNECネイリスト技能検定試験2級あるいはJNAジェルネイル技能検定試験中級以上の受験なら、通学での学習を選ぶ人が多いです。

JNECネイリスト技能検定試験、JNAジェルネイル技能検定試験には実技試験があり、高難易度の検定ほど選考も厳しくなるためです。

なかには、ネイルサロンなどへの就職前に、JNECネイリスト技能検定試験2級もしくはJNAジェルネイル技能検定試験中級に合格し、就職後に実力を磨きながら1級・上級の合格を目指す人もいます。

予算やライフスタイルと相談しつつ、学習方法を選んでみましょう。

ウーモアではJNECネイリスト技能検定ならびにJNAジェルネイル技能検定の合格を目指せる通信講座・通学講座を掲載中です。どちらの学習方法が自分に合っているか、どんなコースだったら学習を続けられそうか比較したい方は、講座を検索してみてくださいね。

ネイリストの仕事内容

ネイリスト 仕事内容

ネイリストは、お客さまの依頼に応じて爪にアートを施す「ネイルアート」のほか、ハンドマッサージフットケアオーダーチップの制作爪のトラブルの早期発見などを職務としています。

ネイルアートの技術はもちろんのこと、お客様と良好な関係を築く接客スキルも求められる仕事です。

ネイリストの職場って?

ネイリストの職場の代表例としては、ネイルサロン美容院ネイル用品メーカーブライダルサロンなどがあげられます。

ネイリストとして実力をつけたあとに独立し、自分の店を持つ人も珍しくありませんが、安定した収入を得ることを目指すならばサロンに就職する道が無難です。
サロンには固定客も多く、求人倍率も高いといわれています。

ほかにも自宅にサロンを開いて、仕事と子育てとを両立させているネイリストもいます。

自分に合った働き方を探しやすい職種といえるでしょう。

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まとめ

ネイリスト まとめ

ネイリストになる方法や資格の概要、学習方法、仕事内容について紹介しました。

『日本の給料&職業図鑑』によれば、昨今のネイリストの約8割はネイルスクールの付属店か、系列のお店に就職する人、あるいはネイルの講師になる人で構成されているそうです。

資格を取得するか、ネイルスクールを卒業してから進路を決める人がほとんどとのことから、今からネイリストを目指したい人はある程度の勉強を積んでから進路を考えたほうがよいかもれません。

自分に合った学習方法を選んで、ネイリストに必要な技術と知識を磨いてみてくださいね。

参考サイト


日本ネイリスト検定試験センター(2016年9月22日,http://www.nail-kentei.or.jp/index.html)
日本ネイリスト協会(2016年9月22日,https://www.nail.or.jp/)
NPO法人 日本ネイリスト協会「ネイル白書」(2018年7月23日,https://www.nail.or.jp/publish/nail_report.html)
日本ネイリスト検定試験センター「技能検定試験 概要」(2018年7月23日,http://www.nail-kentei.or.jp/about/about.html#02)
NPO法人 日本ネイリスト協会「JNAジェルネイル技能検定試験」(2018年7月23日,https://www.nail.or.jp/kentei/g_kentei.html)
NPO法人 日本ネイリスト協会「第19回 JNAジェルネイル技能検定試験[初級・中級・上級](2018年7月23日,https://www.nail.or.jp/media/pdf/kentei/gel_ex_19.pdf)
『日本の給料&職業図鑑』(2016年,宝島社,給料BANK)

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