お子さんの保育を仕事にする方から、注目を集めている「チャイルドマインダー」の資格。子どもと触れあう仕事にいかせるだけではなく、育児にもいかすことができる実用的な資格として知られています。
チャイルドマインダーとベビーシッターでは、どんな違いがあるのでしょうか?今回は、チャイルドマインダーとベビーシッターの違いを比較してみたので、資格取得の参考にしてくださいね。
チャイルドマインダーとは

チャイルドマインダーとは、70年以上前にイギリスで生まれた「少人数保育のスペシャリスト」です。
日本では民間の認定資格ですが、イギリスでは、国が技術や能力を保証する「国家職業資格」に認定されています。
少人数保育を行う点はベビーシッターと共通していますが、チャイルドマインダーは教育や健康管理を行う側面もあります。
基本的には保護者の子育て方針に沿って、子供の「個」を重視したきめ細かい保育を行います。
保護者からすると、大切なお子様を預けるので自身の考えに合った保育をしてくれるので安心です。
その点では、チャイルドマインダーは、日本の保育ママ制度や、フランスのクレッシェファミールと保育のスタイルが似ています。
ベビーシッターとは

ベビーシッターは、個人宅や民間の託児所だけではなくイベント会場や企業などで、お子さんの保育やお世話をする仕事です。お子さんの年齢は幅広いですが、生後6カ月位~12歳くらいまでの子どもが対象です。民間の業者に雇用されて派遣されるケースが多いですが、個人でベビーシッターをしている方もいます。
病児・病後児を保育する派遣業者では、看護師の免許を所持している方が重宝される傾向も。他にも、幼稚園教諭や保育士など、子どもと関わる資格を取得している方がベビーシッターとして働く場合もあります。
チャイルドマインダーとベビーシッターの違い

「お子さんを保育する」という仕事内容は、チャイルドマインダーとベビーシッターに大きな違いがないと感じる方も多いかもしれませんが、実は以下のような違いがあります。
チャイルドマインダーは、グローバルな活躍も可能
民間の団体が認定しているベビーシッターの資格がありますが、資格を所持していなくても、ベビーシッターとして働くことは可能です。そのため、保育士や幼稚園教諭などの資格保持者が、ベビーシッターの資格を所持していなくても、ベビーシッターとして働くケースも多くあります。
一方チャイルドマインダーは、民間団体が認定する資格ですが、海外でも認知される資格があるため、グローバルなフィールドで活動することも可能です。
チャイルドマインダーは、保育の形態が多様
ベビーシッターは自宅訪問型がほとんどですが、チャイルドマインダーは、小規模な施設に子どもを集めて保育をしたり訪問型だったりと、保育の形態はまちまちです。
親御さんのニーズに合わせて、在宅型や訪問型そして施設型など、保育する場所を選ぶことができるのもチャイルドマインダーの強みといえるかもしれません。
保育できる子どもの数の違い
ベビーシッターは、1~2人のお子さんをみる個別保育が中心です。
チャイルドマインダーは、保育できる子どもの数が0歳だと2人、1歳なら3人、2~4歳なら4人位まで。
お子さんとしっかり向き合うことができるだけではなく、子どもの人数が多いご家庭のニーズにも対応しやすいのもチャイルドマインダーの特徴といえます。
チャイルドマインダーとベビーシッターの収入を比較!

チャイルドマインダーの収入
チャイルドマインダーの収入は、施設勤務の場合時給1000円位~。
訪問では約8時間お子さん1人を保育して時給1500円~、在宅で開業すると3人のお子さんの保育を11時間前後して、ひと月に約30万円程度です。
お子さんの年齢や保育人数によっても異なりますが、在宅で開業するのが最も効率が良く収入が高くなるケースが多いです。また、深夜早朝の対応を行ったり、8時間を超える保育の場合には、時給や報酬が高くなります。
ベビーシッターの収入
ベビーシッターの収入は、派遣会社に登録した場合、時給1000円からスタートすることが多いです。所持している資格によって、上乗せがあることもあり、看護師や保育士そして幼稚園教諭などをいかせることができます。
また、音楽や英語などをお子さんに教えることができたり、深夜や早朝の対応そして家事代行などを行うと、時給が高くなるケースも多くあります。ベビーシッターの派遣会社では、他社と差別化をするために、上記のような特技を持っているベビーシッターを積極的に採用している企業も多くあります。
施設型のベビーシッターの場合、正社員は月収で20~30万円前後です。
チャイルドマインダーは資格を取得したら、すぐに独立開業をすることができます。
資格取得をするだけではなく、独立開業支援やお仕事の斡旋を積極的に行ってくれる団体もあるので、独立開業をお考えの方は、資格取得前に調べてみてくださいね。
チャイルドマインダーがオススメな人とは?

チャイルドマインダーは、保育士による集団保育と異なり、1人1人のお子さんに個別でゆっくりと向き合うことができるのが最大の特徴といえます。少人数保育の中でコミュニケーションを大切にし、子どもの個性を尊重した保育ができるだけではなく、「質」の高い保育を目指したい方にもピッタリです。
またチャイルドマインダーは、施設型保育だけではなく家庭的保育の需要も高い仕事です。自分のスタイルに合わせて働き方を選ぶことができるだけではなく、働く場所や時間をコントロールすることができるのも嬉しいですね。出産や介護などで離職をしても、資格を所持していれば職を探しやすく、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる資格といえます。
保育に関する資格は沢山ありますが、チャイルドマインダーの資格は、お子さんをお持ちでない方も職務上必要だったり、将来の為に資格取得をなさる方も多くいます。
保育に携わりたい方だけではなく、育児や子育てに関する正しい知識を得たいとお考えの方にもお勧めの資格で、女性だけではなく男性が資格を取得する例もあります。
おわりに

保育に関する資格から、チャイルドマインダーとベビーシッターの違いについてご紹介しました。
「1人1人のお子さんと向き合う個別保育の資格を取得したい」とお考えの方は、是非こちらの記事を参考にして、どの資格が自分に向いているか考えてみてくださいね。
チャイルドマインダーとベビーシッターの資格講座は、ウーモアにも掲載されています。以下より詳細が確認でき、無料で資料請求もできます。
参考サイト
NCMA,Japan(2016年5月18日,http://www.hoiku.co.jp/lp/)
キャリアガーデン「ベビーシッターの仕事」(2016年5月18日,http://careergarden.jp/babysitter/salary/)