子育ては基本的に、赤ちゃんのパパやママが協力して行うものです。しかし、ママやパパを支えてくれる人が多ければ多いほど、子育てはもっと楽しくなります。このページでは、「産前産後のママ」を支えるプロになる資格を3つ、ピックアップしてみました。それぞれの資格の特徴や取得方法についてもあわせて記載しているので、取得をお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
産前産後のママを支える資格3選
産前産後のママを支える資格としては、以下のものがあげられます。
一般社団法人日本産後ケア協会主催「産後ケアリスト資格」
一般社団法人ドゥーラ協会主催「産後ドゥーラ資格」
一般財団法人 日本医療教育財団主催「産前産後ヘルパー技能認定」
では、各資格の特徴や取得方法について、詳しく見てみましょう。
産後ケアリストの資格について
「産後ケアリスト」は、一般社団法人日本産後ケア協会が主催している民間資格です。資格取得の課程を通して、産後のママの家庭生活を全面的にサポートするスキルを学びます。産後ケアリスト資格には2級と1級があり、初心者向けの2級から順に取得していきます。飛び級はできません。
「産後ケアリスト」の資格の取得方法
産後ケアリスト資格の各級は、以下の「日本産後ケア協会の認定講座」を受講し、認定試験に合格することで取得できます。
【産後ケアリスト2級認定講座】
産後ケアリスト2級を取得するための認定講座です。計6時間の授業を通して、産後ケアの基礎を学びます。講座の最後に行われる認定試験に合格することで、産後ケアリスト2級の取得が可能です。
- 産後ケアリスト2級認定講座の概要
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□ 受講資格:なし
□ 受講費用:44,000円(税込)※内訳:受講料・テキスト代・認定試験料
□ 合格時に支払う費用:24,840円(税込)※内訳:認定料・協会入会費・年会費
□ 受講方法:通学(1~2日)
□ 受講場所:ヒューマンアカデミー各校
【産後ケアリスト1級認定講座】
産後ケアリストとしての専門知識を学ぶ、1級認定講座です。3時間×12回に及ぶ講義を受けたのち、認定試験と理事面談に合格することで1級を取得できます。
- 産後ケアリスト1級認定講座の概要
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□ 受講資格:産後ケアリスト2級資格保持者であり、かつ日本産後ケア協会の準会員であること
□ 受講費用:190,000円(税込)※内訳:受講料・テキスト代・認定試験料
□ 合格時に支払う費用:16,200円(税込)※内訳:認定料
□ 受講方法:通学(計36時間)
□ 受講場所:ヒューマンアカデミー各校
注意!級によって商業活動に制限がある
なお「産後ケアリスト」資格には、級によって活動制限が設けられています。
2級所持者……ボランティアとしてのみ活動できる(商業活動は不可)
1級所持者……産後ケアリストとして商業活動ができる(報酬をもらえる)
加えて産後ケアリストとして活動するには、日本産後ケア協会の会員であることも条件となります。「産後ケアリストとして収入を得るには、1級の取得と日本産後ケア協会への入会(年会費10,800円)が必要」と覚えておきましょう。
産後ケアリスト資格については、以下の記事でも詳しくまとめています。
産後ドゥーラの資格について
産後ドゥーラは、一般社団法人ドゥーラ協会が主催している資格です。産後ドゥーラの「ドゥーラ(doula)」とは、ギリシャ語で「助ける人」という意味。ドゥーラは、日本ではまだあまり馴染みのない言葉ですが、アメリカをはじめとする海外では助産師と似た職業として確立されています。
「産後ドゥーラ」資格では、産前産後の女性の変化やコミュニケーション方法を学びつつ、実際に産後ドゥーラとして開業するノウハウを学習できる点が特徴です。産後ケアに関する座学やロールプレイング、救命救急実習などを通して、産後ドゥーラとしての知識を高めていきます。
「産後ドゥーラ」資格の取得方法
「産後ドゥーラ」資格は、ドゥーラ協会の養成プログラム「産後ドゥーラ養成講座」を修了し、筆記試験と面談に合格することで取得できます。すべての講義に出席することが資格取得の前提条件となるため、できるだけ自分のスケジュールを空けやすい時に受講するとよいでしょう。
- 産後ドゥーラ養成講座の概要
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□ 受講資格:成人女性であること、妊娠中ではないこと等
□ 受講費用:310,000円(税抜)※内訳:実習費・テキスト代・認定料込み
□ 受講方法:Web受講+通学
□ 受講場所:Web受講または東京会場受講
気になるスクールについて取材レポートをまとめています。通学を検討している方にお役に立てるかと思います。
産前産後ヘルパー技能認定について
産前産後ヘルパー技能認定は、一般財団法人日本医療教育財団が主催している資格です。妊娠から出産までの流れや、新生児の体のしくみなどをおさらいしつつ、産前産後ヘルパーに必要な基礎知識を学びます。
資格の取得方法
産前産後ヘルパー技能認定は、財団が定めるカリキュラム(ニチイまなびネット産前産後ママヘルパー養成講座など)を受講し、修了試験に合格することで取得できます。
産前産後ママヘルパー養成講座の金山でのスクーリング3日間が終了しました。 講義のほか、調乳実習、沐浴実習、グループワークなども行い、産前産後のサポートについて実践的に学びました。(中略)…スクーリングの最後は試験。無事クリアし、一般社団法人日本医療教育財団から「技能認定証」(産前産後ヘルパー)が届きました。資格は一つのツールです。どんな産前産後サポートを設計するか、これからが始まりです。
◆引用元:浜松・湖西・豊橋で妊娠中からの産前産後ケア&サポート マザーリングラボ
合否に必要な得点率は90%以上。一見難易度が高そうに見えますが、講座で学んだことをしっかりと理解していれば問題なく合格できるようになっています。もし試験に落ちてしまった場合は、再受験も可能です。
- ニチイまなびネット・産前産後ママヘルパー養成講座の概要
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□ 受講資格:なし
□ 受講費用:35,920円(税込)※認定料込み
□ 受講方法:通学+通信(約60日)
□ 受講場所:全国のCOCO塾ほか
その他の産前産後ケア資格
その他の産前産後ケア資格については、こちらの記事もご覧ください。
まとめ
産前産後のママを支える資格を3つ、ご紹介しました。核家族化が進む現代社会は、赤ちゃんを産んだばかりのママに負担がかかりやすい環境といえます。産後ケアの知識を身につけることで、周囲のママの力になれるだけでなく、自分の育児に活かすこともできますよ。明るい将来と社会のために、今日から産後ケアの勉強をはじめてみませんか?
産前産後のママを支える資格を取りたい!という人は以下より講座を探してみてください。気になる講座は無料で資料請求できます。
参考URL
一般社団法人日本産後ケア協会「産後ケアリスト認定講座」(2017年4月7日,http://sango-care.jp/school.html)
一般社団法人ドゥーラ協会「産後ドゥーラの資格を取る」(2017年4月7日,https://www.doulajapan.com/to-become-doula/)
一般財団法人 日本医療教育財団「技能審査認定 産前産後ヘルパー技能認定」(2017年4月7日,https://www.jme.or.jp/exam/mh/index.html)