資格?専門学校?メイクアップアーティストへの近道とは

メイクアップアーティストの業界は、学歴や資格の有無がさほど重視されない、実力主義の世界です。
メイクアップアーティストになるには、何歳からでも挑戦することが可能!しかし、「自主的な努力と人脈づくりが欠かせない職種」でもあります。
メイクアップアーティストを目指している方、興味がある方にとっては、どうしたらなれるのか?資格はあるのか?どのような進路に進めるのか?など気になることでしょう。
そこで今回は、メイクアップアーティストになる方法、取得しておくと役立つ資格講座についてご紹介します。

美容・ビューティー関連の資格・講座・スクールを探す

メイクアップアーティストになるには?

メイク
未経験者からメイクアップアーティストを目指す場合、美容系の専門学校やメイクスクールなどでメイク技術を学び、着実に知識をつけてから就職するという流れが一般的です。
主に以下の3つの方法で進路に近づくことができます。

メイクアップアーティストの専門学校へ行く

メイクアップアーティストの資格を取る

メイクアップアーティストの講座を受ける

仕事内容は?

メイクアップアーティストは、依頼者のニーズに合ったメイクを行うことが仕事の目的です。
メイクだけではなく、場合によってはヘアアレンジや着付けなどを任されることも多いため、美容やファッションに関するあらゆる知識を身に着けるのも大事なことです。
就職先としては、ヘアメイク専門のプロダクションに所属した場合、依頼されたCM、広告、テレビ収録などの現場に行ってファッションモデルや俳優といった芸能人のメイクをします。
それから、ブライダルサロンで新郎新婦や参列者の着付け、メイクを担当することもあります。
化粧品メーカーに就職すれば、自社広告やパンフレットに載るタレントのメイクをしたり、コスメの開発に携わることも可能です。
また、フリーランスとしてテレビ局、ファッションブランド、ファッションデザイナーなどと契約を結んで活躍する人もいます。知名度があったり、個性的なキャラクター性が目立つ人はタレントになるなど、人前に立って活動するケースもある職業といえましょう。
メイクアップアーティストの仕事内容について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
●活躍できる勤務先は?メイクアップアーティストの就職事情

専門学校で学ぶ場合

専門学校
メイクアップアーティストの技術を学ぶにあたって、最もオーソドックスといえる方法が専門学校への進学です。
専門学校でメイクや美容の基礎を学んでおくことでしっかりしたスキルが身につきます。
また、プロダクションや企業によっては専門学校を卒業していることを採用の条件にしているところもありますので、のちのちの進路を考えれば通学した経験が役立つこともあるでしょう。
メイクアップアーティストを目指せる専門学校には、主に美容専門学校メイクアップ専門学校の2種類があります。
両者の違いは、美容専門学校に進学した場合、美容師の国家試験を受験する必要があり、また卒業後は美容師の道を選ぶことも可能な点にあります。いずれにせよ、美容専門学校もメイクアップ専門学校も2年間の通学がスタンダードです。
専門学校では、肌質を考慮したメイクのやり方や、化粧品の知識など、メイクのプロになるために必要な技術を学びます。専門学校の卒業にあたって就活のサポートを受けられることも多く、業界の人脈が作りやすいところも魅力です。
メイクの技術を学ぶ専門学校は、日本全国にたくさんあります。まずは自宅から通いやすく、かつ自分の希望する進路に強そうな学校をいくつかピックアップしてみましょう。
とくに「特殊メイクアーティストになりたい」「リハビリメイクを専攻したい」など、メイクアップアーティストの中でも特殊な進路を希望している場合は、あらかじめその分野に強い学校を選ぶことをオススメします。

資格を取る場合

資格
メイクに関する技術を独学で学びたい人にオススメなのが、資格を取得する方法です。
しかし、メイクアップアーティストになるために特別な資格が必須なのかといえば、必ずしもそういうわけではありません。メイクアップアーティストにとって重要なものは、技術と経験の積み重ねによる実力です。
ただ、クライアントに安心してもらうためであったり、就職面接での武器として、また技術力を証明するために資格を取得する方は多いです。
美容師と違ってメイクアップアーティストには国家資格はありません。そのため、資格を取得するとすればすべて民間資格です。
以下に、代表的なメイクアップの民間資格をご紹介しましょう。

IBF国際メイクアップアーティスト認定試験

「IBF国際メイクアップアーティスト認定試験」は、国際的に通用するメイクアップに関する知識や技術が理解できている、メイクアップができることをIBF国際美容連名が認定する資格です。
美容師やビューティーアドバイザーを始めとする美容業界経験者から、自身のメイク技術を向上させたいアマチュアまで、幅広い人が受験しています。
資格を取得すると、IBFから就職、開業、フリーランスとしての活動など、進路サポートを受けることも可能です。

IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
□ 受験条件:IBFが指定する各スクール所定のカリキュラムを修了し、修了証書を有している者
 ※所属スクール修了証のコピーが必要)
□ 受験費用:10,800円(税込)
□ 試験内容:実技/筆記
 ※実技試験にはモデルが必要
□ 受験スタイル:在宅受験可能

なお、合格者にはIBFから認定証が発行されます。

日本メイクアップ技術検定試験

「日本メイクアップ技術検定試験」は、社団法人JMAが認定元の資格です。
メイクアップアーティストという職を一般に広めるとともに、新しいアーティストの技術水準の向上をサポートする目的で行われています。
下から4級・3級・2級・1級の三段階に級のレベルが分かれており、「自身のスキルアップや活躍の場を新しく求める際などに大きな武器」となる資格です。
※4級に関する詳細情報は不明のため記載しておりません。

3級概要
□ 受験条件:誰でも受験可能
□ 受験費用:6,500円(税抜)認定証代込
□ 試験内容:実技(30分)
 スキンケアからベースメイクアップまでの基本テクニックを審査
 スキンケア~ベースメイクとチーク・ハイライト・ローライトを行う
2級概要
□ 受験条件:3級合格者または3級・2級同日受験者
□ 受験費用:6,500円(税抜)認定証代込
□ 試験内容:実技(50分) 
  いくつかの指定項目をクリアしたフルメイクアップのテクニックを審査
  スキンケア~フルメイクを行う
1級概要
□ 受験条件:2級合格者
□ 受験費用:8,500円(税抜)認定証代込
□ 試験内容:実技(15分・30分)
 モデルの悩みや要望を正しく聴き、希望のイメージメイクを仕上げていくメイク接客試験
 ・15分でカウンセリングとスキンケアまでを行う
 ・30分でベースメイク~モデルのリクエストを含めたイメージメイク(フルメイク)を行う

ちなみに合格点は3つの級ともに100点満点中80点以上です。受験にあたってモデルも必要となります。
試験は指定の会場で受験となります。

講座を受ける場合

受講
在宅、あるいは対面でメイクの技術を学ぶ方法として、メイクアップに関する講座を受講するケースもあります。
講座によって受講期間にばらつきがあるので、自分のライフスタイルに合ったコースを選びましょう。
仕事をしながらメイクの技術を学びたい人や、短期間でメイクアップアーティストの仕事内容を勉強したい人にオススメです。
以下に講座をご紹介します。

メイクアップアーティストスタンダード(JMA資格対応)コース

ヒューマンアカデミーが開講する講座がこちらの「メイクアップアーティストスタンダード(JMA資格対応)コース」。
「基礎から高度なメイクの技術とカウンセリング力を身につける」ことができる講座です。

メイクアップアーティストスタンダード(JMA資格対応)コース
□ 受講条件:とくになし
□ 受講費用:入学金 32,400円(税込)
 受講料 332,640円(税込)
□ 受講期間:約6ヶ月(150分×20回 / 50時間)
□ 学習スタイル:通学
□ 目指せる資格:JMAメイクアップ技能者検定試験3級4級

なお、こちらの講座は、前述でご紹介した日本メイクアップ技術検定協会(JMA)の認定校で受講できます。授業は担任制で月曜日~日曜日まで行われます。
講師は現役メイクアップアーティストや、JMA協会の認定証を持っているなど、実績と経験を持つ人たちです。
現場の最新情報、テクニックなども聞くことができ、検定取得に必要な技術を学べる講座です。
カリキュラムでは、メイクの基本となるナチュラルメイクや、理想的なフェイスプロポーションを会得できる技術を学習していきます。
ウーモアでは「メイクアップアーティストスタンダード(JMA資格対応)コース」の講座情報を掲載中です。
無料で資料請求もできますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

国際メイクアップアーティスト養成講座ホームスタディコース

前述でもご紹介したIBFの直轄校であるニューヨークメイクアップアカデミーが開講する通信講座です。
美容やメイクに関する知識や技術を基礎からしっかりと習得した人や、ダブルスクールで資格を取得したい人、社会人や家庭の事情等で通学が難しい方にオススメの講座です。
必要であればスクーリングにも参加することができます。また、IBFの認定試験を在宅で受験できる特典もついてきます。

国際メイクアップアーティスト養成講座ホームスタディコース
□ 受講条件:記載なし
□ 受講費用:記載なし
□ 受講期間:1年間
□ 学習スタイル:通信
□ 目指せる資格:添削「12回」修了で修了証を発行、国際メイクアップアーティスト認定試験の受験資格が得られる

教材はテキストとDVDを使用します。全12回の課題を提出し、現役のメイクアップアーティストである講師が丁寧に添削することで、修了を目指せます。
参加自由のスクーリングでは、講師のレッスンを生で受けられる上に、同じ講座を受講している人たちとも知り合えるチャンスとなります。

メイクアップアーティストへの近道とは

がんばれ
メイクアップアーティストになるための一番の近道は、「メイクの練習」です。ごく当たり前のことですが、技術に勝る武器はありません。
取得した資格が、一人前のメイクアップアーティストとして仕事を得る上で即効性を発揮するといえば、必ずしもそうとは限りません。
実務経験は、非常に重要です。

フリーランスのアシスタントになるには?

メイクアップアーティストを目指す人の中には、フリーのメイクアップアーティストに弟子入りし、アシスタントとして補佐につきながら技術を吸収する人もいます。
フリーランスのアシスタントは、フリーランスとしての働き方や現場での立ち振る舞いを学びやすいところが魅力です。
アシスタント時代は収入が心許ない点がネックですが、将来的にフリーランスになりたい人や、現場の技術を学びたい人にとっては得がたい経験となります。
「いつかフリーランスとして独立したい!」という人は、積極的にアシスタントの求人を探してみましょう。
アシスタントの求人を見つける方法は、主に2種類あります。

インターネットを使って求人を探す方法

フリーランスのメイクアップアーティストはたいてい個人サイトを持っており、サイト上でアシスタントの募集を行うこともあります。
求人情報を見逃さないように、憧れているアーティストのサイトは定期的にチェックするとよいでしょう。

専門学校やメイクスクールの講師からの紹介など、自分を知る人から声をかけてもらう方法

豊かな人脈があれば、アシスタントの求人はもちろん、プロダクションや美容関係企業といった就職口も見つかりやすくなるところがポイントです。
現在フリーランスとして活躍しているというメイクアップアーティストのHanakoさんは、以下のようにキャリアを重ねていったそうです。

4年制の大学を卒業し、

「自分の化粧品ブランドを作りたい!メイクに関わりたい!」と思ったので、

化粧品メーカーに入社し、

皮膚の構造から肌の基礎知識、エステ・メイクのいろは、商品知識など。

たくさんの美容知識を学んだ上で、

メイク販促部化粧品ブランドのインストラクター、マーケティング部の販促の仕事を経験しました。 (中略)

将来的にフリーランスのメイクアップアーティストになりたい、

中学生の頃に憧れた特殊メイクのメイクアップアーティストにもなりたい、

メイクの仕事をするなら、経験だけではなくもっと専門的に勉強をしたい!

と思い始めた事がきっかけで、

アメリカでのメイク留学&インターンを決意しました。(中略)

メイクアップアーティストになる方法は、いくらでもあります。

私のように近道でもダイレクトにではないけれど、

色々と美容に関わりながら最終的に専門学校にも行き、メイクの仕事に就いたりと。

色々な経験をした上で、メイクアップアーティストになりたいのか。

または

メイクアップアーティストにとにかく早くなりたいのか。(中略)

十分すぎるくらい準備に時間をかけて

考えて、悩んで、決めた道で最初から簡単に倒れてしまわないように、

後悔のないようにちゃんとしたスピードで気持ちで、新たな進路へ発車してくださいね。

◆引用元:メイクアップアーティスト HanakoのBeauty Blog「メイクアップアーティストになるには?」

メイクに関する確かな技術と、人とのつながり。
双方を蓄えながら、メイクアップアーティストになるための準備をすすめてみてくださいね。

ヘアメイクアーティストについてまとめ

ヘアメイクアーティストの仕事内容、資格、年収を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

ヘアメイクアーティスト 仕事 内容 資格

憧れのヘアメイクアーティスト どんな仕事?資格はある?

2016年9月22日
美容・ビューティー関連の資格・講座・スクールを探す

まとめ

まとめ
メイクアップアーティストになるための様々な道についてご紹介しました。
メイクアップアーティストは「メイクのスペシャリスト」ですが、過酷な現場でもクライアントの要望に応えるメイクを施せるよう、技術と体力を求められるアスリートとしての一面もあります。
第一線で活躍するメイクアップアーティストを目指す場合は、メイク技術のスキルアップと合わせて体力づくりも忘れないようにしましょう。
メイクアップアーティストの仕事に興味がある人は、メイクの専門的な勉強からはじめてみてはいかがでしょうか。
ウーモアではメイクについて学べるスクールを掲載しております。無料で資料請求もできますので、気になった方はチェックしてみてくださいね。

参考サイト

一般社団法人 IBF国際美容連盟「IBF国際メイクアップアーティストインストラクター認定試験」(2017年8月23日,https://www.ibf.or.jp/admission/instructor.html)
一般社団法人 JMA|日本メイクアップ技術検定協会「日本メイクアップ技術検定試験」(2017年8月23日,http://www.jma-makeup.or.jp/exam/makeupj/)
ニューヨークメイクアップアカデミー「国際メイクアップアーティスト養成講座」(2017年8月23日,http://www.nyma.jp/course/make.html)

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