スクールカウンセラーってどんな仕事?資格は必要?気になる年収なども解説!

学校で問題を抱える生徒に対し、対応するスクールカウンセラーは、生徒の心に寄り添い、教員や保護者と一緒になって問題を解決する心理専門の仕事です。

今回は、スクールカウンセラーの仕事内容や資格、気になる年収まで紹介します。

スクールカウンセラーの仕事に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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「スクールカウンセラー」は学校に関係するすべての人の心をケアする

スクールカウンセラー 仕事

「スクールカウンセラー」は学校に関係するすべての人を対象に、心のケアを行います。

児童や生徒、保護者、教職員が中心的なクライアントで、相談面接を中心に学校内外で相談者が抱えている問題を解決をサポートします。

相談面接はカウンセリングとコンサルテーションの二種類で構成されており、協議(カンファレンス)や研修、講話といった業務を行うこともあります。

以下がスクールカウンセラーのくわしい仕事内容です。

スクールカウンセラーの仕事内容は7種類

スクールカウンセラーの業務は、

・相談面接(カウンセリング、コンサルテーション)
・協議(カンファレンス)
・研修・講話
・査定・診断(見立て)・調査
・予防的対応
・危機対応、危機管理

の7種類に大別できます。

相談面接

<カウンセリング>

一般的に1対1で行われるカウンセリングは、スクールカウンセラーにとって最も重要かつ「第一義的」な業務といわれています。

カウンセリングは、教育相談担当者や養護教諭がセッティングしますが、面接の必要性が認められたにもかかわらず、面接に応じようとしない対象者に対しても積極的にアプローチをする努力が必要です。

生徒のカウンセリングのセッティングに関しては、完全予約制と生徒自らの来訪で学校によって異なります。

保護者の場合は担任あるいは窓口となる教員の仲介によってセッティングが行われるパターンがほとんどです。

教職員の相談面接に関しては職場に関する悩みの相談というパターンが多いため、相談内容の秘密は厳守。しかし、学校組織や生徒が危機にさらされる可能性があると判断された場合は、相談者の上長に報告することが推奨されています。

<コンサルテーション>

コンサルテーションはカウンセリングと違って「指示的な意味合い」を含みつつ、相談者が抱える問題に対するコメントとアドバイスを行います。

臨床心理学的な視点から悩みを解決に導くためのアドバイスやコメントを行う必要があるため、スクールカウンセラーは臨床心理学に関する学識が深いことが望ましいです。

協議(カンファレンス)

相談が寄せられた事例に対し、各関係者が現状報告と問題に対する現状のアプローチ報告、そして情報共有を行うことで、相談事例への関わり方や連携の分担を決めます。

協議の場においてスクールカウンセラーに期待されていることは専門家としての立場から意見を述べること。
また、カウンセリングを実施している相談者に関する事例が議題にあがった場合は、守秘義務を守りつつ、現状報告を行うことが重要です。

研修・講話

不登校児の問題や子どもの発達の問題、児童虐待に対する理解など、学校内外で起こるさまざまな子どもに関する問題を研修や講話を通じて伝える役割もあります。

参加型、体験型などのワークショップ形式で研修を行うときも。

査定・診断(見立て)・調査

人格検査、発達検査などの心理検査を用いることで査定(アセスメント)を行う業務です。スクールカウンセラーには、査定を行えるだけの技能があることが望ましいとされています。

また、スクールカウンセラーは医師ではないため、医療行為にあたる診断や診断名の告知は認められていません。
しかし、相談対象者が抱える問題解決のためにアセスメントを行う必要があるため、診断の可能性がある疾病などを診断的観点から見立てられる知識は必要です。

生徒が快適な学校生活を送れるサポートをするため、各種ストレスチェックや意識調査などを行うことで、生徒たちの心理状態を把握する業務もあります。結果に関しては漏洩することのないよう、情報管理意識をもつことも大切です。

予防的対応

生徒の症状や問題行動を予防する目的で、ストレスチェックストレスマネージメントを行うこともあります。

危機対策、危機意識

災害、事件、事故といった出来事が校内で起きたときは、スクールカウンセラーは緊急危機対応を行う必要があります。

支援の必要性が生じたり、全国あるいは都道府県規模で危機的状況が発生したりしたときは、スーパーバイザーとの連携も重要です。

◆参考:文部科学省「5 スクールカウンセラーの業務」

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スクールカウンセラー 年収

スクールカウンセラーは非常勤なので、時給が5,000円を超えることもありますが生活が安定しないケースも珍しくありません。

週に1~2回、数時間学校に通うのではなく、複数の学校を掛け持つことで収入を安定させることができます。

1回の勤務時間は3~8時間とバラつきがあるので、収入を上げたい方は、勤務時間が長い職場を探したり、フリースクールや私立のスクールカウンセラーにも目を向けたりするのもオススメです。

年収としては、約300万円~400万円程度の収入を得ている方が多いです。

単年契約で非常勤が一般的なので、雇用が安定しないスクールカウンセラー。

収入をあげ、安定した生活をするためには、複数の職場で勤務するのが前提になります。

とくに注意したいのが、夏や冬などの長期休暇には、時給制の場合収入が見込めないことです。

また、スクールカウンセラーの仕事は、生徒との信頼関係の構築だけではなく、学校の職員や保護者との連携が非常に大切な仕事です。

夕方や夜間など、相手のスケジュールに合わせた調整が必要になることもあり、他校との掛け持ちで勤務日が重なるのは避けた方が仕事を円滑に進めることができるケースもあるので、気軽に何校もかけ持ちをできる仕事ではないので注意が必要です。

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スクールカウンセラーに必要な資格

スクールカウンセラー 資格

スクールカウンセラーには特定の専門資格はなく、心理関係の資格取得をした人がスクールカウンセラーになるケースが一般的。

文部省の規定では、臨床心理士・公認心理師・精神科医大学教員の資格を取得した人とされており、なかでも臨床心理士を所有している人が多く活躍しています。

また、精神科以外の医師が学校での相談業務にあたる場合や、臨床心理士の資格取得見込み者が準スクールカウンセラーとして働くケースもあります。

臨床心理士・公認心理師の資格をスクールカウンセラーに活用

スクールカウンセラーでは、臨床心理士・公認心理師・精神科医大学教員などの資格所持が必要です。

臨床心理士の資格取得

人間の心の問題に向き合い、アプローチを行う臨床心理士は日本臨床心理士資格認定協会の民間資格です。

日本臨床心理士資格認定協会が指定した大学院を修了し所定の条件を充足する以外に、多彩な受験資格が設定されています。

〈主な受験資格〉
●指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者 など
◆引用元:日本臨床心理士資格認定協会 受験資格

公認心理師の資格取得

公認心理師の受験資格は以下のように定められています。

①大学において主務大臣指定の心理学等に関する科目を修め、かつ、大学院において主務大臣指定の心理学等の科目を修めてその課程を修了した者等
②大学で主務大臣指定の心理学等に関する科目を修め、卒業後一定期間の実務経験を積んだ者等
③主務大臣が①及び②に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めた者
◆引用元:厚生労働省HP

公認心理師については、ウーモア内に記事がありますので、興味がある方はそちらも読んでみてくださいね。

公認心理師と臨床心理士との違いは?

おわりに

まとめ

いじめ問題から注目を浴びたスクールカウンセラーですが、不登校やいじめ問題だけではなく、生徒の心のケアを行い教師と保護者の橋渡し役として需要が高まりをみせています。

国家資格である公認心理師が、スクールカウンセラーとしても活躍できる新たな資格として導入されたことで、より働き手も増えるでしょう。
非常勤の募集が多く、時給が高くても雇用が安定しないという問題がありますが、複数の職場を掛け持つことで、収入を上げることも夢ではありません。

皆さんもぜひスクールカウンセラーに挑戦してみてくださいね。

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