子育てに役立つ資格「育児セラピスト」とは

昨今の日本では、一世帯あたりの人数が少ない「小世帯人数化」が進んでいます。平成26年の厚生労働省の発表によると、日本の平均世帯人員はなんと2.49人。加えて、親世代と住居をわけるライフスタイルが主流となっており、子育て世代の夫婦は相談相手や支援者をますます得難くなっているのが現状といえます。

参考:平成26年 国民生活基礎調査の概況
そんな現代社会の夫婦を支える存在として注目を集めているのが、「育児セラピスト」です。このページでは、育児セラピストの概要や、資格取得方法についてご紹介しましょう。

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育児セラピストとは

育児セラピストとは
育児セラピストとは、これから育児をする人や、いままさに育児中の人を知識面からサポートする専門家のことです。
「子育ての方法がわからない」

「自己流の子育てが合っているかどうか不安」
育児セラピストはこのような悩みを抱えるママやパパに、正しい子育ての知恵を授けることを主な役目としています。五輪日本代表にも選ばれた元バトミントン選手・潮田玲子さんや、歌手のhitomiさんが育児セラピスト資格を取得したことでも話題となりました。

「育児セラピスト」が生まれたわけ

昨今は核家族化により、母から子に子育ての知恵が受け継がれることも少なくなりました。代わりの知恵袋としてインターネットを活用する手もありますが、インターネット記事の中には誤情報や古い情報も含まれているため、情報の正確性については個人で確認しなければなりません。
「より正確な子育て方法を知りたい」というニーズに応えるため、発達心理学や育児のノウハウに精通した「育児セラピスト」が生まれました。若い親世代を助ける子育ての専門家は、今後も育児の現場において重用されていくことが予想されます。

育児セラピストの資格

育児セラピストの資格
「育児セラピスト」は、一般社団法人日本アタッチメント育児協会を認定元とする民間資格です。育児セラピストを名乗るには、大学のカリキュラムにも導入されている同協会の指定講座を修了する(級によっては講座最終日の認定試験に合格する)必要があります。

試験の合格率と難易度は?

育児セラピストの認定試験の合格率は、2016年現在では非公開です。しかし、講座で教わった内容をしっかり理解していれば合格できる難易度であるほか、再試験などの措置も用意されています。受講内容でわからないことがあれば、事前に解決したうえで試験に臨むとよいでしょう。

参考:一般社団法人 日本アタッチメント育児協会 よくいただくご質問

育児セラピストの講座

育児セラピストの講座
一般社団法人日本アタッチメント育児協会が認定する「育児セラピスト」には、2級1級シニアマスターがあります。資格を取得するには、それぞれ級に対応した講座の受講・修了が必要です。

※1級・シニアマスターに関しては、講座修了後の認定試験に合格する必要があります。
どの講座も通信講座はなく、通学が必要なカリキュラムですが、講座の日程が短期であるため、遠方からの受講もしやすい点が特徴といえます。
では、育児セラピストになるための各講座について見てみましょう。

育児セラピスト前期課程(2級) カリキュラム

育児セラピストの基礎講座です。「子どもとどのように愛着関係を築くのか」「どのようにセラピーワークを行うのか」などの基本的な疑問を、具体的な実践を通して学びます。講座を修了することにより育児セラピスト2級を取得でき、上位級の講座「育児セラピスト後期課程(1級)カリキュラム」に進むことが可能です。
また、2級と1級をセットで申し込むこともできます。

育児セラピスト前期課程(2級)
□ 受講資格 :なし
□ 取得資格 :育児セラピスト2級
□ 受講料  :70,000円(税別)
□ 認定試験料:認定試験なし
□ 学習時間 :通学1日(6時間)

育児セラピスト後期課程(1級)カリキュラム

育児セラピスト前期課程(2級) カリキュラムを修了した人に向けた、より専門性の高い講座です。親世代の良き相談者になるためのコミュニケーション学や、育児の専門家としてアドバイスをするための知識(発達心理学など)を、ワークショップや講義を通して学びます。
なお、講座2日目の最後には認定試験が実施されます。もし講座内容でわからないことがあれば、講座内の質疑応答などで解決しておくことをオススメします。

育児セラピスト後期課程(1級)
□ 受講資格 :育児セラピスト前期課程修了者(2級取得者)
□ 取得資格 :育児セラピスト1級
□ 受講料  :130,000円(税別)
□ 認定試験料:受講料に含まれる
※合格後、別途資格認定申請料(税別20,000円)が必要。
□ 学習時間 :通学2日(12時間)

育児セラピスト・シニアマスター養成講座カリキュラム

育児セラピストのさらなるスキルアップを目的とした最終カリキュラムです。ライフサイクル理論や自己表現理論など、育児を担う「大人」の成長をうながす知識を学びます。

育児セラピスト・シニアマスター養成講座
□ 受講資格 :育児セラピスト後期課程修了者(1級取得者)
□ 取得資格 :育児セラピスト・シニアマスター
□ 受講料  :150,000円(税別)
□ 認定試験料:10,000円(税別)
※合格後、別途資格認定申請料(税別25,000円)が必要
□ 学習時間 :通学2日(宿泊コースあり)

育児セラピストを目指すために

育児セラピストを目指すために
育児セラピストになるには上記で述べたとおり、認定元である日本アタッチメント育児協会の通学カリキュラムを修了する必要があります。講座の開催会場は東京、大阪、福岡、名古屋などの主要都市に限られていますが、1~2日の日程内で受講から試験までを終えることができるため、遠方からでも取得しやすい資格といえるでしょう。

育児セラピストとして認定されたあとは?

育児セラピストの資格を取得したあとは、公認インストラクターとして育児教室を開いたり、ベビーマッサージ等の資格とあわせてママカフェやサロンを自宅に設けたりなど、さまざまな働き方があります。もちろん仕事に活かすだけでなく、自身の子育てに活かしたり、友人や地域の子育てをサポートしたりなど、ライフシーンをより実り多いものにする手助けにもなるでしょう。
また、育児セラピストの認定講師となり、後輩の育成を行っていく道もあります。育児セラピストの資格取得をきっかけに、育児の専門家として活動範囲を拡げていってみてはいかがでしょうか。

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まとめ

育児セラピストまとめ
育児セラピストの概要や、資格取得方法についてご紹介しました。
現代日本は少子化が叫ばれると同時に、子育て支援の不足も深刻化しています。社会に生きるひとりひとりが育児の知識を身につけることで、次世代を支える環境を社会全体で培っていくこともできるでしょう。自分の子育ての知識を磨きたい方や、これから育児に携わってみたい方は、育児セラピストの勉強をはじめてみてはいかがでしょうか。
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参考URL

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/index.html
https://www.naik.jp/course/it2.php
https://www.naik.jp/faq/

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