病児保育を0から学べる【認定病児保育スペシャリスト】「日本病児保育協会」【取材レポート】後編

病児保育とは、風邪や発熱など突発的な体調不良を起こした子どもを預かり、適切なケアを行うこと。そんな病児保育のプロを目指せる資格「認定病児保育スペシャリスト」を展開する「日本病児保育協会」に取材をさせていただきました。取材レポート後編となる今回は、「認定病児保育スペシャリストってどんな資格?」「類似資格との違いは?」などを詳しくうかがいます!
▼前編はこちらから
子どもの病気、6割が「母親が仕事を休む」そんな社会を変えたい「日本病児保育協会」【取材レポート】

Q1.「認定病児保育スペシャリスト」資格の提供に至った経緯や、背景にある思いは?

▼お話をうかがった田中様(左)と三枝様(右)
日本病児保育協会 田中様と三枝様

三枝様:
病児保育をeラーニング(web講座)で学べることが「認定病児保育スペシャリスト」資格の大きな特徴であり、こだわりでもあります。eラーニングをメインにした理由は、全国どこに住んでいる方も、学びたい時に学び始められる点をとても大切にしているからです。パソコン、スマホ、タブレットとインターネット環境さえあれば、時間・場所の制限はありません。共働き家庭を支える役割を持つ病児保育ですから、仕事をしながら取れる資格でありたいと思い、eラーニング学習をメインにすることで資格取得のスタート時のハードルを下げました。

▼web講座の受講画面。進捗状況と習熟度が一目瞭然!モチベーションも上がるしスケジュール調整もしやすいですね。(写真提供:一般財団法人 日本病児保育協会)
認定病児保育スペシャリスト受講風景1

Q2.「認定病児保育スペシャリスト」資格は、どんな知識・技術を習得できますか?

田中様:
病気の知識、看護の知識、重篤な事態を避けるためのリスクマネジメント、コミュニケーション、心肺蘇生法など、質の高い病児保育の提供に欠かせない知識を体系的に学べます。ただ寝かせておくだけでなく、病気の子にも最高の1日を送ってもらうことが病児保育のプロとしての仕事なので、そのために必要な心構えから知識・技術までが凝縮されています。

三枝様:
日々一緒に過ごす中で子どもと信頼関係を作れる保育園・幼稚園と違って、病児保育は一期一会。子どもにも親御さんにも、会えるのは当日の朝です。短時間で信用してもらうためのコミュニケーションスキルは、一般の保育園・幼稚園で求められるものとは違うので、その点も「認定病児保育スペシャリスト」の受講を通して磨いていけます。

田中様:
とくに、初めて会った大人を怖がる子とどう距離を縮めるかは、その後の回復にも関わる大切なポイントです。食事や薬、とくに水分を摂ることを嫌がられると大変ですが、そうならない接し方を学んでいきます。
病児保育イメージ

Q3.類似資格「医療保育専門士」「病児保育専門士」とは、どう違いますか?

三枝様:
「医療保育専門士」は、病院に入院している子どもを対象とした“病棟保育”を担う人材を養成する資格、と捉えていただくと分かりやすいと思います。「病児保育専門士」は、全国に約2,200ある病児保育施設での勤務経験が2年以上ある方でないと取得を目指せない資格です。実務経験を必要とせず、純粋に病児保育を0から学んでみたい方が目指せる資格としては、当会の「認定病児保育スペシャリスト」のみとなっています。

Q4.「認定病児保育スペシャリスト」の受講ハードルを下げている理由・目的は?

インタビュアー:「認定病児保育スペシャリスト」資格は、「18歳以上・高校卒業以上」であれば、前出の類似資格と異なり実務経験は不要とのことですが、このように受講ハードルを下げた理由・目的を教えてください。

田中様:
病児保育施設での実務経験を持つ方がスキルアップできる資格も当然必要ですが、病児保育施設従事者のみを対象とした資格だけでは、病児保育の担い手はなかなか増えません。当会は病児保育を広め、病児保育の担い手を増やしたいという思いが根底にあるため、学びたい意欲がある方には門戸を広げています。

三枝様:
資格取得を目指す入口のハードルは低いかもしれませんが、あくまでも出口は病児保育のプロとしてふさわしい知識やスキルを身につけていることに置いています。
今までは病児保育に携わっていた方たちが受講生の多数派でしたが、近年の認知度の高まりにともない病児保育初心者の受講生が増えてきたため、そういう方たちがスムーズに資格取得できるよう、さらにサポート体制を整えていく予定です。

▼「認定病児保育スペシャリスト」の教材。病児保育の認知度を上げたドラマ「37.5℃の涙」の原作者、椎名チカさんのコメント付き!
認定病児保育スペシャリスト教材写真

Q5.保育士・看護師の有資格者でも実習を免除しない理由は?

田中様:
保育士は病気や看護の知識を専門的に学んでいませんし、看護師は保育の知識を専門的に学んでいません。病児保育の現場ではそのどちらも欠かせないため、保育士・看護師の方でも実習を義務付けています。
働きながら資格取得を目指す方にとって実習時間の確保が難しいケースがあることは理解していますが、それ以上に実習を通して得るものは大きいと考えています。

Q6.実習時間は24時間ですが、現場経験は十分に積めますか?

田中様:
様々な子どもがいて様々なケースが発生するので、「万全です」とお答えするのは難しいですが、お薬のあげ方体温の測り方など、現場で必要となる最低限のケアを習得するための目安として24時間にしています。

三枝様:
先述のとおり仕事をしながら取得できる資格でありたいという思いもあり、最低限の知識と経験を積める時間に設定しています。随時開催するセミナーで疑問や不安をフォローしているのでご安心ください。

▼仕事・家事・育児の合間にスマホでも学べます!(写真提供:一般財団法人 日本病児保育協会)
認定病児保育スペシャリスト受講風景2

Q7.「認定病児保育スペシャリスト」の受講生は、どんな方が多いですか?

三枝様:
web講座なので、北は北海道の稚内から南は沖縄まで、受講生は全国各地にいらっしゃいます。年代別では20代から50代まで幅広いですが、30代と40代の方が半数以上を占めます。職業別に見ると保育士の方が最も多く、病児保育従事者看護師子育て経験を持つ主婦と続きます。

Q8.どのようなきっかけ・理由・目的で受講する方が多いですか?

田中様:
子どもが熱を出した時、「自分の園で看てあげたい」と思って学び始める保育士さんや、経験に頼らず体系的に学び直したい病児保育従事者の方など、必要に迫られて学ぶ方、より多くの子ども・親御さんの役に立ちたい気持ちから学ぶ方が多いです。子育てが落ち着いて、保育系の資格はないけれど子どもと関わる仕事がしたいと思った方が受講する例もあります。

Q9.現役保育士が「認定病児保育スペシャリスト」資格を取得するメリットは?

田中様:
子どもの突発的な体調不良に慌てず対応でき、親御さんが迎えに来るまで適切なケアを行えます。保育士から病児保育のプロとしての転職にも、もちろん役立ちます。

三枝様:
学んだ病児保育の知識を同僚の保育士に「園内講師」として教えたり、同一法人内の他の保育園でレクチャーしたりする活かし方もあります。そうした活躍で「手当が増えた」「昇進した」という方もいらっしゃるので、保育士さんのスキルアップ・キャリアアップに、とてもオススメです。

Q10.学んだ知識は、家庭や保育の現場で具体的にどう役立ちますか?

田中様:
「様々な病例と対応方法、リスクマネジメントを学べるので心強い」「同僚や親御さんに自信を持って正しい情報を伝えられる」「我流になっていた子どもや親御さんとのコミュニケーションを見直せた」という声をよくいただきます。

Q11.「認定病児保育スペシャリスト」資格取得後は、どのようなサポートがありますか?

田中様:
資格は1年ごとの更新制となっていて、認定者が継続的に知識・スキルを底上げできる仕組みを整えています。病児保育施設の見学会で現場感をつかんだり、認定者専用サイトで学びを深めたりもできます。認定者同士の交流の場も増やしていく予定です。

Q12.「認定病児保育スペシャリスト」資格に興味をお持ちの方にメッセージをどうぞ!

日本病児保育協会 田中様

三枝様:
「認定病児保育スペシャリスト」資格講座には、子どもと接する方であれば必ず知っておきたい知識がつまっています。子育てや子どもの健康に関する情報は、今や「5年ひと昔」の時代です。予防接種の種類やリスク、食物アレルギーなど、子どもの健康に欠かせない最新の知識を習得できるので、保育士さんや親御さんだけでなく祖父母世代の方にも役立ちます。少しでも関心がある方は、ぜひ学んでみてください。

田中様:
保育園・幼稚園・幼児教室など子どもと関わる仕事をずっとしてきましたが、病児保育が一番難しいと思います。急変の可能性もある初めて会う子どもを預かり、信頼関係を築くわけですから。でも、同じ位やりがいと意義が大きいのです。お母さんたちから「病児保育がなければ仕事を続けられない」と直接感謝されるのは、とくに励みになります。仕事と家庭の両立に欠かせない病児保育の担い手として、困っているお母さんたちを一緒に支えましょう!

インタビュアー:本日はお忙しい中、ありがとうございました!

初心者から病児保育のプロを目指すなら「認定病児保育スペシャリスト」

理想は、子どもが病気の時は仕事を気兼ねなく休める寛容でゆとりある社会。ですが、預け先もなく仕事も簡単には休めず、困っている方がたくさんいるのが現状です。初心者でも仕事をしていても取得しやすい「認定病児保育スペシャリスト」の資格講座で学んで、質の高い病児保育の担い手を目指しませんか?
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