子育てに役立つ知識を学びたい方、子育て経験を活かせる仕事をしたい方に朗報です!保育園・幼稚園と違う独自のノウハウを用いて幼児の能力と情緒を育む幼児教室の就職に直結する資格ができました。それが「幼児教育トレーナー」です。どんな資格?子育てや仕事にどう役立つの?など、気になる詳細を取材してきました。
「幼児教育トレーナー」は、幼児教室の大手4社が共同設立した新資格
「幼児教育トレーナー」は、幼児教室の大手4社(めばえ教室、小学館の幼児教室ドラキッズ、講談社すこやか教室、ミキハウスキッズパル)が共同で新設した資格です。資格取得後は、上記4社で幼児教室講師として働くチャンスが得られるのが大きな特徴。今回は「小学館の幼児教室ドラキッズ」運営会社の株式会社小学館集英社プロダクションに取材にうかがいました。
▼お話をうかがった藤澤様
本日はよろしくお願いいたします!
Q1.幼児教育の重要性について、現在の日本の認知度はいかがですか?
保育園・保育士不足が頻繁に報道されますが、幼児教育の重要性についてはあまり話題になっていないように思えます。
藤澤様:
幼児教育は、感情をコントロールする力、他者とのコミュニケーションの取り方など、社会性を身につけるためのスタートラインとなる人生の土台をつくる大事な教育です。そんな幼児教育ですが、言葉としても重要性としても認知度は発展段階だと思います。
理由の1つに、幼児教育を提供する「幼児教室」に全国展開する大規模な所が少ないことがあげられます。一部地域でのみ有名な中小規模の教室が点在していて、各教室の特徴も小学校受験・英語教育・右脳開発・人格形成など様々です。そうした地域密着の幼児教室がないエリアでは、幼児教育の文化が根付いていない面もあると思います。
Q2.そんな中「幼児教育トレーナー」という資格講座を提供するようになった経緯は?
藤澤様:
女性の社会進出が進み、子どもを預かり成長を支える人材が、保育士や幼稚園教諭といった有資格者だけでは足りない現状があります。一方で少子化も叫ばれており、子育てしやすい社会を作るために、子育て経験を資格にしたいという思いがありました。そんな中、一般社団法人日本子育て支援協会の呼びかけがあり、めばえ教室・講談社すこやか教室・ミキハウスキッズパルを交えて、子育て経験を活かして子どもに関わる仕事につながる「幼児教育トレーナー」資格を立ち上げました。
Q3.「幼児教育トレーナー」は、どんな資格ですか?何を学べますか?
藤澤様:
1歳~6歳の小学校就学前の子どもを対象に、幼児教室の中で適切な幼児教育指導ができる力を認定する資格です。学習内容は、子どもの発達と発達に応じた関わり方、指導に必要な発声法、遊びの中から学び(言葉や文字、数・形の概念の獲得)につなげるテクニックなどを習得します。たとえば、しりとりや手遊びを通じてボキャブラリーを増やす方法など、子どもたちが飽きずに楽しく、その時期に必要なものを身につけられる技術を講座の中で伝えています。
▼年齢にあわせた遊びについて説明する「幼児教育トレーナー」資格講座の教材
「幼児教育トレーナー」の資格取得後は、大手幼児教室4社(めばえ教室、小学館の幼児教室ドラキッズ、講談社すこやか教室、ミキハウスキッズパル)の採用試験が受けられますよね。もともと保育士など有資格者のみを採用条件としていた上記幼児教室が、資格を新設して門戸を広げた理由は?
藤澤様:
少子化・核家族化で近くに頼れる人がいない子育て中のお母さんが多いので、そんなお母さんを支える存在を増やしたいという、4社共通の思いが背景にあったことが大きいです。本来競合関係ではありますが、お母さんを支える存在としての幼児教育講師が必要だと各社感じていたため、無資格から幼児教室講師を目指せる共通の資格を設立しました。「幼児教育トレーナー」資格の展開を通じて、幼児教育の重要性を社会に広めたい思いも同時にあります。
子育て経験を活かせる就職先を提供することと、子育て中のお母さんを支える存在を全国に増やしていくこと、その2つが軸となっているのですね。
Q4.ドラキッズ、めばえ教室、ミキハウスキッズパル、すこやか教室の幼児教育の特徴は?
保育園や幼稚園とは主にどんな点が違いますか?
藤澤様:
4社の幼児教室に共通して言えるのが、「少人数制」「知育に強い」という点です。1人の講師が担当する子どもの数は5~6名なので、1人ひとりの子どもの成長や学びをより近くでサポートできます。1歳から小学校入学まで同じ講師が担当する場合は、第2のお母さんのような子どもにもお母さんにも身近な存在になれるので、講師もやりがいが大きいと思います。
教育面では、遊びの中から数や形の概念を獲得したり、言葉・文字を覚えたりといった点の成長を支え、音楽・工作・体操なども通じて、幼少期に身につけたい基本的な学ぶ姿勢や人間の土台となる「生きる力」を育みます。
▼幼児教室イメージ(写真提供:株式会社小学館集英社プロダクション)
Q5.上記4社の幼児教室で働く講師は、どんな方が多いですか?
藤澤様:
30代後半~40代の女性で、保育士や幼稚園教諭の資格を持つ方がほとんどです。自分の子育てがひと段落したので、保育経験と子育て経験を活かせる仕事として久しぶりに社会復帰する方が多いです。
Q6.「幼児教育トレーナー」資格講座の受講生は、どんな方が多いですか?
藤澤様:
今まさに1~3歳くらいの小さなお子さんを育てている30代の女性が中心です。子育ての悩みに何らかのヒントが欲しい方や子どもの能力を伸ばしたい方が、まずは自分の子育てに役立てて、将来的には仕事につなげるために受講される例が大多数ですね。託児サービス(有料)、受講費用補助があるので、子育て中の方も学びやすいと思います。
▼「幼児教育トレーナー」資格講座の受講風景(写真提供:株式会社小学館集英社プロダクション)
Q7.受講費用補助について、詳しく教えてください。
藤澤様:
例えば弊社では、受講費用5万円のうち4万円が戻ってきます。「幼児教育トレーナー」の資格取得後、幼児教室に採用された方に、勤続半年後に2万円、1年後に残りの2万円の補助が出ます。長く幼児教育の場で活躍していただきたいという思いからつくった制度です。
Q8.幼児教室講師には、どんなやりがい・魅力・大変さがありますか?

藤澤様:
お子さん1人ひとりとの距離が近いので、成長を間近で実感できるのは大きなやりがいでしょう。色々なお子さんに接する中でほめ方・叱り方が上手くなるので、自分の育児に余裕が生まれるとの声も聞きます。
大変な所は、保護者対応・接遇面でしょうか。子育て経験を活かせる職業ですが、幼児教室講師はあくまで「先生」であり、ママ友の延長という意識や話し方ではなかなか務まりません。何のために高いお金を払って幼児教室に通ってくれるのか?この子や親御さんに今何を提供できるか?という点を模索する姿勢が不可欠です。
Q9.「幼児教育トレーナー」資格を、保育士や幼稚園教諭が取得するメリットは?
藤澤様:
遊びの中から学びにつなげるテクニックが磨けると思います。お金をかけない手作りおもちゃや手遊びのアイディアをたくさん練るので、ハンカチ1枚で子どもを楽しませる方法など、現場ですぐ実践できる知識とスキルを習得できるはずです。
Q10.「幼児教育トレーナー」資格を、子育て中の主婦の方が取得するメリットは?
藤澤様:
子育て中はどうしても独りで悩みを抱えがちですが、受講を通して色々な事例を知ったり、他のお母さんの話を聞いたりすることで、心が軽くなると思います。そして将来的には、幼児教室講師という子育て経験を活かせる仕事にもつながります。
Q11.「幼児教育トレーナー」資格講座の今後の展開を教えてください。
藤澤様:
2017年2月現在、開催は東京だけですが、東海エリアや関西エリアからもお問い合わせを多くいただくため、地域展開を検討中です。また、幼児教室以外の子どもと関わる職業の方にとっても、「幼児教育トレーナー」の資格がスキルアップに役立つよう、学習内容や環境を整えていきたいです。
Q12.「幼児教育トレーナー」資格に興味をお持ちの方にメッセージを!

藤澤様:
子育てに悩むお母さんを支え、寄り添える存在がとても求められています。子育て中のお母様、子育てが落ち着いた方、子どもと関わるお仕事の方、これから子どもと関わりたい方にぜひ受けていただきたいです。「幼児教育トレーナー」資格講座には、もっと楽しく子どもたちと関わるには?というアイディアがたくさん詰まっています。受講で学んだことをご自身の子育てに活かし、その経験を次は「幼児教室講師」として活かしていただけたら嬉しいです。
子育て・仕事に直結する「幼児教育トレーナー」資格を取ろう!
独りで悩みがちな子育て中のお母さんを支えたい。そんな存在になれる幼児教室講師を増やしたい。競合関係にある幼児教室大手4社が手を組んで設立した新資格「幼児教育トレーナー」の背景には、こうした強い思いがありました。
そんな「幼児教育トレーナー」は、「子育てを学べる/子どもと楽しく関われる」「幼児教室の就職に直結する」「子育て経験が活かせる」というメリットいっぱいの資格です。ぜひ受講を検討してみてください!
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