カイロプラクティックをご存じですか?
人が生まれつき備えているという自然治癒力を高め、骨盤の歪みやズレなどからくる体の不調を手技を使って矯正する治療法であり、本場アメリカをはじめ、24カ国をこえる国と地域で正式な治療法として認められています。しかし、日本では認知度がまだそこまで高くないのが現状。
「そもそもカイロプラクティックって?」「未経験者でもプロになれる?」など、カイロプラクティックとその業界について、カイロプラクティックの専門スクールである日本カイロプラクティックドクター専門学院の山内様に、お話をうかがってきました!まずは前編からお送りいたします。
開校21周年!歴史ある学院で2年間の本格的なカイロプラクティックの勉強を
今回取材させていただいた校舎は、東京・高田馬場にある日本カイロプラクティックドクター専門学院の本校。
なんと開校してから今年で21年目という、歴史ある専門スクールです。姉妹校は北海道から福岡までと全国に渡っており、その規模は国内最大。「次世代の地域医療を担うカイロプラクティックドクターの養成」を教育理念に、4562名もの卒業生を輩出しています。
▼お話を聞かせてくださったのは、スクールアドバイザーの山内様。
本日はよろしくお願いいたします!
Q1.まずは日本カイロプラクティックドクター専門学院のご紹介をお願いします。
山内様:
国内で唯一の本格的なカイロプラクティック教育を実施している学校です。
カイロプラクティックという治療法はアメリカが発祥なのですが、そのアメリカのカイロプラクティック大学のカリキュラムを日本に持ち帰ってきて、卒業後は職業として対応できるように教育を行っています。また、しっかりと手に職をつけてもらいたいので、職業訓練校的な側面も持ってます。職業訓練校的な部分と専門学校の部分を足して2で割ったような感じですね。
当学院は一般コースに関しては2年制のカリキュラムを組んでいます。その理由は、短期間の通学では人間の体を触るのは不可能だと考えているからです。よく、リフレクソロジーみたいに通信教育とかできないんですかっていう方もいらっしゃるんですが、絶対できないですね。事故を起こしたら大変ですから。当学院は事故を起こさないカイロプラクターを養成します。
そのためには最低2年、しっかり基礎医学と専門教育を1年半学ぶ。その後、最後の半年間でインターン実習を経験し、現場で実践を経て、卒業という形をとっています。
Q2.そもそもカイロプラクティックとはどんな治療法ですか?

山内様:
簡単に言うと人間本来に備わっている自然治癒力を妨げている原因を取り除き、正常な状態に戻してあげるわけですね。背骨を中心にズレが起こると、関節の炎症や脳脊髄液の循環の低下が起こり、中枢神経の働きを妨げる原因に繋がります。またズレによる神経の圧迫は筋肉にも大きな影響が出てきます。これらを手技で正常な状態に戻す為に骨格の矯正を施すのです。
なるほど。あくまで自分の自然治癒力がベースなわけですね。
山内様:
そうです。例えばずっと足を組んでいたりなど、ずっと同じ姿勢で生活していれば、やっぱり関節はズレてきますよね。
あと、カイロプラクティックって聞くと、どうしてもボキボキっていうイメージが先行するみたいですね。でも、そうではないんです。カイロの場合はいきなり手技をやってマッサージをするのではなく、必ず最初に問診検査をするんです。
まずは目で見る、視診ですね。耳の高さとか肩の高さが、左右で違うとか、そういう体のズレを見ます。次に、触ってみる。触診ですね。
例えば、首が痛いって来る人は原因が首ではなくて別の場所にあったりするんです。実は腰から歪みがきていたりする。だから腰から根本的に治療することによって、調整していくんです。その後の運動指導などのアフターケアもカイロドクターの仕事ですよ。
Q3.カイロプラクティックは国家資格なのでしょうか?
山内様:
日本では国家資格ではありません。
本場アメリカではD.C.(ドクターオブカイロ)という国家資格になっています。ただ日本では残念ながら民間資格です。
Q4. カイロプラクティック業界の近年の動きについて教えてください。
山内様:
最近はカイロとさまざまな業種や業界を組み合わせたビジネスが展開されている動きが見られます。美容とか医療とか福祉とかスポーツとか、そういった健康産業にカイロの軸を通して活躍される方が増えてるんですよ。
たとえば、エステとカイロを組み合わせたいわゆるビューティー系カイロなんかでは、仕事帰りのOLさんがダイエット目的やO脚矯正や運動不足解消のために訪れたり。あとは、スポーツ系カイロ。治療院の中にスポーツクラブを作ったりだとか。田舎の方だったら福祉とカイロを組み合わせているような治療院もありますよ。お年寄りの多い地域とかで。
▼こちらが例のスポーツ系カイロです。治療院の中にスポーツクラブがあるというイメージ。
Q5.日本カイロプラクティックドクター専門学院の他校にはない強みは?
山内様:
カイロは、アメリカで、D.D.パーマーさんという人が1895年に開発した治療法です。発祥はアメリカ。そのため、当学院はアメリカにこだわっていますね。
その証拠に、うちの学校はアメリカの大学と教育提携を結んで、アメリカ研修制度を設けているんですよ。向こうのカイロ大学に行って、人体解剖実習をします。本当の遺体です。これはアメリカの大学でしかできません。
▼取材陣に山内様が見せてくださったのはアメリカ研修の人体解剖実習の様子を撮影した写真。画像ではぎりぎり見えませんがこ、これが解剖なのですね・・・
それと、当学院の先生たちですね。学院長の小倉はこの学校を設立した一人ですが、実際アメリカの大学でD.C.と学位を取得した後、教員免許を取って、向こうの大学生を教えた経験があります。そういったしっかりとした技術や、臨床経験の多さや、開業成功者の先生を抱えている部分が他校にはない魅力です。プロとして独立できるまで、年齢関係なく養成していく力を持っています。やはり、経営者としても成功していれば、学生たちは安心できると思うんですよね。
Q6. 全くの未経験から、カイロプラクティックドクターになれますか?
山内様:
どうして未経験者がプロのカイロドクターになれるかっていうと、時間割に秘密があります。

月曜から金曜まで毎日授業がありますが、よくみるとちょっと変わってるところがありません?
どこっていうと、普通専門学校も大学も1コマ90分じゃないですか。当学院は、平日は1日1教科しかやらないんですよ。しかも1コマ3時間です。1時半から4時半まで、3時間徹底的に1教科を学びます。
結局、全部専門教科ですから。1日3時間もやるので、嫌でも覚えるしかないんですよね(笑)。座学の方は水、金でそちらもやっぱり3時間ですね。カリキュラムは半年サイクルで変動していくので、どんどんステップアップしていきます。
一つ一つの専門教科を、集中して学べるわけですね。
山内様:
そうです。一般教養をカリキュラムの中に入れていないのは、その分専門教科を学んでほしいからなんです。
コースは一般コースと有資格者コースの2つに分かれているんですよね。
山内様:
そうですね。有資格者コースは、医療国家資格所有者や経験者向けのコースになっています。接骨院の経営者の方がいらっしゃいますね。なかには静岡とか遠いところでは仙台から通ってる方もいますよ。一般コースは、全くの未経験者向けですね。
前者は1年半、後者は2年のカリキュラム。それと、有資格者は日曜集中コースといって実技のみのコースとなってます。
ただ、最近一般コースから日曜コースの聴講ができるようになりました。どうしても休んでしまったっていう方が日曜コースに出席したり。それも授業料はかかりません。日曜コースの方が一般コースのテクニックの授業を受講することもできます。
Q6.学生はどんな人達が多いですか?
年齢層はどれぐらいでしょうか。
山内様:
だいたい平均すると30代なかばぐらいから40代ぐらいが多いですね。今年の新入生は20代が多かったです。
やっぱり4月生は若い方が入ってきますし、10月生は社会人層が主です。大学卒業して就職しないで入ってくる方もいますよ。
男女比についてはいかがでしょうか。
山内様:
男女比はだいぶ男性の方が多くなりました。女性が少なくなってきましたね。7:3で男性が7、女性が3って感じですかね。
Q7.一般コースに通われている方たちのバックグラウンドを教えてください。

山内様:
時代によって違うんですが、今は3割以上患者さんだった方が多いです。治療院行ってるうちに、自分もやってみたいなって興味を持って、卒業生の紹介を貰って。ちなみに、通院されている患者さんのうち、7割は女性です。女性のカイロドクターは今不足している状況ですので、ニーズがあるんです。そのため、患者経験を活かして女性のカイロドクターが増えるといいな、と思ってます。
あとは普通の社会人ですかね。ずっとSEやってたけど人と接する仕事がしてみたかったからとか、ちょっと肩揉むのが得意だったからやってみようとか。昔当学院に取材にきたライターさんが二人入学したこともありましたよ。入学式にいるんですよ!あれっ!?って思ったら、入学しましたって(笑)。今その方たちは開業してます。
それと、スポーツ関連の方も多いですね。トレーナーやってるけど、お客さんに腰痛いって言われても、治せないじゃないですか。だから治せるトレーナーを目指したいって。体の仕組みを勉強している方たちなので、とっつきやすいですし。あとはスポーツで怪我して、第二の人生として、今度はスポーツ選手を治してあげたいっていう考えで入ってくる方もいらっしゃいますね。いろんな方々がいますよ。
Q8.卒業後の進路について教えてください。
山内様:
大きく分けると4つあります。
インターン実習
一つは先ほども言ったインターン実習ですね。卒業生の開業先にインターンに行って、そこでいい成果を残した学生がそこにそのまま就職。このパターンが一番多いですね。
外部求人
二つめは、外部からの求人です。スポーツクラブであったり接骨院であったり、整形外科であったり。エステもありますよ。外部からの求人はかなり多くなってきています。
留学
三つめは、留学ですね。主にアメリカです。ただ、一旦就職してお金を貯めてから行く人も多いです。向こうでD.C.の資格を取って、アメリカに残るよりも日本に戻ってくる学生の方が多いですね。で、教員をやったり、カイロの本を翻訳したり、セミナーを開いたり教育活動したり。
独立開業
最後が、独立開業。当学院は独立開業成功率が高いんですよ。開業してから失敗する方々が少なくて。
やっぱり教科書だけの勉強ではなく、インターン実習で経験を積んでいますから。平均するとだいたい卒業してから2~3年で開業っていうパターンが多いですね。自宅のリビングルームを改装して、完全予約制で女性をターゲットに治療院をやっている卒業生もいますよ。気軽にお茶を飲みに来られる治療院っていうコンセプトで。いいでしょう(笑)?
いろんな道があるんですね。就職率は100%とおうかがいしましたが・・・
山内様:
100%以上ですね(笑)!学生数に対して、求人倍率はかなり高いです。一人6社から8社ぐらいは求人がありますね。
▼こちらは資料室。模型も置いてあります。本棚の中には英語の本もたくさんありました。こういった英語の本を翻訳されている卒業生の方も多いとか。
Q9.では最後に、実際にこの記事を読んでカイロプラクティックに興味を持った方やこちらの学院に興味を持った方に向けてメッセージをください!

山内様:
やっぱり、全くの未経験者でもプロにできる経験とカリキュラムが当学院にはありますから、まずは学校に来てください。
体験入学はもちろん、治療を体験できたり、授業見学もできますので。どういう雰囲気なのか気になったら、実際に来て雰囲気を感じて、もしやりたいって思ったら、一歩踏み出してみてください。難しいんじゃないかとか不安に感じても、時間をかけてじっくり学べますので、その辺は心配しなくて大丈夫です。
あとは、多くの人に感謝される仕事ですので、まず人に何かをしてあげたいっていう気持ちが大切ですね。それが一番だと思いますよ。
本日はありがとうございました!
全くの未経験からカイロドクターを目指すなら、日本カイロプラクティックドクター専門学院へ
カイロプラクティックに興味はあるけれど、なんだか難しそうだし自分には無理そう。そんなふうに思った方も安心して下さい。日本カイロプラクティック専門学院では、一から丁寧に座学と実技の両方を教えてくださる経験豊富な先生たちがいらっしゃいます。インターン実習によって実際の現場を肌で感じ、技術も磨ける。一人のカイロドクターとして独立する前から実践を積む経験ができるのは、学生にとって貴重な時間になるはずです。卒業後のアフターケアまで充実した日本カイロプラクティックドクター専門学院は、カイロドクターを目指す方たちの応援を惜しみません。
カイロプラクティックに興味を持った方、スクールに入学をお考えの方は、まずは学校見学に行ってみてはいかがでしょうか?
後編では、実際にスクールに通う在校生の方から生の声を聞くことができました。そちらもぜひご覧ください!
▼後編はこちらから!
● 患者経験からカイロドクターを目指す【日本カイロプラクティックドクター専門学院】
カイロプラクティックについてもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
●カイロプラクティックの資格の種類や取得メリットとは?
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本記事の在校生・卒業生・カリキュラム・就職状況など実績に関する情報は、2017年3月時点の情報です。