【2018年最新版】介護福祉士の概要・筆記&実技試験・今後を全網羅!

日本は現在急速に高齢化が進んでいるといわれています。
総務省の発表によると平成28年10月時点ですでに総人口に占める高齢者の割合は27%を超えました。

つまり4人に1人以上が65歳ということになります。

◆参考:内閣府「平成29年版高齢社会白書(全体版)」

日本は長寿国で寿命は延びたものの、介護の必要な高齢者が増加し続けています。

こうした社会情勢のなかで「介護福祉士」の需要は高まっており、活躍の場は広がっています。

そこで介護福祉士の資格の概要や試験内容について解説します。

介護福祉士とは?

介護福祉士とは

介護福祉士とは、昭和62年に制定された「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づいた国家資格です。

日常生活をおくる上で支障のある方に対し、状況に応じた介護あるいは介護者に対しての指導を専門的知識・技術をもって行う専門職です。

平成30年2月末時点で1,558,679万人が介護福祉士として登録しています。

介護福祉士の国家試験は年に一度、筆記試験実技試験が実施されます。

筆記試験・実技試験共に6割程度を基準として合否が決まります。
受験料は、筆記試験・実技試験あわせて15,300円です。

なお、平成30年に実施された介護福祉士国家試験の合格率は70.8%でした。

試験の詳細は後述します。

◆参考:厚生労働省「第30回介護福祉士国家試験合格発表」

介護福祉士になるには?

介護福祉士になるには

2017年(平成29年度)の第30回介護福祉士試験からは受験資格の一部が改正されました。
介護福祉士になるには4つのルートがあります。

「養成施設ルート」

指定をうけた養成施設で単位を修めた上で試験を受けるルートで、最短で介護福祉士を目指せます。
試験を受けるには、以下の2通りの方法があります。

①高校卒業後2年以上、「介護福祉士養成施設」に通う
②福祉系大学・社会福祉士養成施設・保育士養成施設卒業+1年以上、介護福祉士養成施設に通う

「実務経験ルート」

介護の仕事に3年以上従事した実務経験を証明した上で、「実務者研修」を受講し、試験を受けるルートです。
働きながら介護福祉士を受験する人の多くは実務者研修を修了し、介護福祉士の受験資格を得ています。

ちなみに平成28年度(2016年)までは、介護の実務経験が3年以上あることが証明できれば、介護福祉士の受験資格が与えられていました。
しかし、平成30年度(2017年)1月の試験からは実務経験ルートで受験する場合は、実務者研修または「介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修」を受講することが義務づけられています。

「福祉系高校ルート」

福祉系の高校で単位を修めた上で試験を受けるルートです。

「経済連携協定(EPA)ルート」

特定の施設で日本の介護福祉士資格を取得するための研修を修了したインドネシア人、フィリピン人、ベトナム人が試験を受けることができるルートです。

「福祉系高校ルート」、「経済連携協定(EPA)ルート」で受験資格を得た場合は、筆記試験に合格するだけでは資格を取得することができません。
筆記試験に加えて、介護技術講習を受講するか、実技試験に合格する必要があります。

介護福祉士の筆記試験

介護福祉士 筆記試験

介護福祉士の筆記試験は以下の11科目群が出題範囲です。

介護福祉士 筆記試験科目
1)人間の尊厳と自立、介護の基本
2)人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
3)社会の理解
4)生活支援技術
5)介護過程
6)発達と老化の理解
7)認知症の理解
8)障害の理解
9)こころとからだのしくみ
10)医療的ケア
11)総合問題

筆記試験では1科目でも0点があると不合格になってしまいます。

基礎的な問題では着実に得点を稼げるようしっかりと知識を身に着けて、全科目で確実に正答率を上げることが合格への近道です。

介護福祉士の筆記試験の詳細はこちらの記事から。

【介護福祉士の筆記試験】合格を目指す 対策や勉強のコツ

2017.10.23

介護福祉士の実技試験

介護福祉士 実技試験

実技試験では「介護等に関する専門的技能」が問われます。
以下の4つが出題範囲です。

介護福祉士 実技試験科目
介護の原則
健康状況の把握
環境整備
身体介護

試験では、ある状況に設定された要介護者に最適な介助を問う課題が出されます。

体の一部に麻痺があったり、目が見えなかったりなど、要介護者の設定はそのときどきで異なります。

道具を選ぶ場合などに「意思決定は本人に任せているか」、衣類の着脱の際にはタオルを掛けるなどの「プライバシーの配慮ができているか」といったポイントをクリアすることが肝心です。

資格取得要件の改正により実技試験が免除される人も

前述したように、平成28年度(2016年)に資格取得要件が見直された結果、以下の3つの条件に該当する人は実技試験が免除されることになりました。

①実務経験が3年以上あり、実務者研修を修了している
②「介護技術講習」を修了している
③「介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修」の両方を修了している

以上の条件をクリアしている人は、経験を活かす機会ととらえることもできそうです。

介護福祉士を取得するメリット

介護福祉士 メリット

介護福祉士は、経験と知識・技術を身につければ生涯働き続けることが可能です。

また、介護福祉士の資格を取得を通じて、介護の専門的な知識や技術を学び直す機会をつくることもできます。

このため、介護の理解を深めたい人や介護の知識を改めて勉強したい人、福祉系の教育機関で一定の技能を身に着けたことを証明したい人などにオススメの資格となっています。

また、介護福祉士を取得すれば、後述する「認定介護福祉士」という上位資格を取るきっかけにもなり、キャリアアップに繋がります。介護の技術を高めることで仕事の幅を広げられれば、給与アップの可能性も生まれるでしょう。

介護福祉士を取得することのメリットを詳しく知りたい人はこちらの記事もどうぞ。

介護福祉士を取得するメリットってなんだろう?

2017.09.20

ステップアップを目指すなら「認定介護福祉士」を取ろう!

認定介護福祉士とは?

介護福祉士としてキャリアパスするには、「認定介護福祉士」の資格取得がオススメです。

認定介護福祉士とは、介護福祉士の上位資格のことです。

政府は、介護人材の安定的確保・資質向上を目指して介護福祉士がステップアップできるように、2015年に「認定介護福祉士」の資格を新設しました。

このため厚生労働省は、

実務者研修

介護福祉士

認定介護福祉士

の順に資格を取得していくことを推奨しています。

認定介護福祉士には、高度な専門知識・技術に加えてマネジメントスキルが求められます。

介護職員をまとめ、チームリーダーとしての役割を果たすと同時に、医療機関や地域との連携など「地域包括ケア」の推進をはかります。

認定介護福祉士の誕生によって介護福祉士の社会における活躍の場はますます広がっていくことが予想されるでしょう。

認定介護福祉士は国家資格ではなく、民間資格です。

介護福祉士の今後

平成29年に資格取得要件が見直されたことの影響もあり、介護福祉士試験の合格率は変化しました。

第25回~第28回の試験は57.9%~64.6%の間で推移していましたが、平成30年度の合格率は70.8%でした。つまり、以前よりも合格しやすくなったことが推察できます。

合格率の変化を見ると、介護を必要とする人口が増えた背景もあって介護人材を求めるニーズが高まっていることが予想されます。

介護資格記事一覧

介護資格に関する記事の一覧が見たい人は以下の記事を参照してください。

介護関連の資格は何がお勧め!?最短ルートを教えます!

2017.05.16

まとめ

介護福祉士 まとめ

介護のニーズの多様化から介護福祉士は、今後も仕事の幅が広がることが予想されます。

一般的に「介護の仕事は大変」といわれますが、深刻な人材不足の状況から国もさまざまな政策を打ち出しており、労働時間・給与など労働環境はよい方向へと改善されつつあります。

介護の仕事に興味のある方は、将来性の高い介護福祉士を目指してみてはいかがでしょうか。

参考サイト


統計局ホームページ「平成28年統計トピックスNo.97 統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)」(2017年5月12日,http://www.stat.go.jp/data/topics/topi970.htm)
厚生労働省「介護福祉士の概要」(2017年5月12日,http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/kaigohukushishi/)
厚生労働省「第29回介護福祉士国家試験合格発表 報道発表資料」(2017年5月12日,http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000156191.html)
読売理工医療福祉専門学校「介護福祉士の仕事内容を知ろう」(2017年5月12日,http://www.yomiuririkou.ac.jp/column/clinical/carewelface-job.html)
一般社団法人 認定介護福祉士 認証・認定機構「認定介護福祉士とは」(2017年5月12日,http://www.nintei-kaishi.or.jp/certification/)
厚生労働省「今後の介護人材養成の在り方について(概要)(平成23年1月 今後の介護人材養成の在り方に関する検討会報告書)」 (2017年5月12日,http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000011uv3-att/2r98520000011uwt.pdf )
厚生労働省「介護人材の機能とキャリアパスについて」(2017年5月12日,http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000138949.pdf)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「登録者数の状況」(2017年10月13日,http://www.sssc.or.jp/touroku/tourokusya.html)

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