うつ病を始めとした「こころの病」が大きな社会問題として取り上げられる昨今。
自らのメンタルや周囲の人との付き合い方をうまくコントロールすることが、さまざまな場面で求められるようになりました。
とはいえ、何を学べばいいのか、何から始めればいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、心理カウンセリングの入門的な資格「メンタルケアカウンセラー」の概要を紹介します。
目次
「メンタルケアカウンセラー」は心理ケアの基本資格

メンタルケアカウンセラーとは、「メンタルケア学術学会」が認定する公的学会認定資格です。
公的学会認定資格とは、人文や理学・工学といったさまざまな学術の浸透・反映を目的として作られた組織「日本学術会議」から指定を受けた団体だけが認定できる資格。
日本学術会議が内閣府直轄の特別機関という点からも、その権威性が伺えます。
企業はメンタルヘルス対策に力を入れ始めている
2015年12月から、企業でのメンタルヘルス対策が義務化されたこともあり、メンタルケアに関心を寄せている企業は少なくありません。
さまざまな背景をもった人たちが集まるところでメンタルの問題はつきものです。だからこそ、知識や実践力をあわせ持ったメンタルケアカウンセラーの力が各職場や施設、学校などで必要とされ始めています。
メンタルケアを意識することは、生産性の向上や業務の効率化が進むほか、人間関係の改善も見込めるなど、ベネフィットを生むことが考えられています。
そういう意味でも、いまやメンタルケアカウンセラーは企業や施設、学校などで求められはじめているのです。
資格は仕事場でも私生活でも役立つ!
メンタルケアカウンセラーは数ある心理系資格の入門といえるもので、主に「こころ」のメカニズムやコミュニケーションの基本について学べる資格です。
そのため、職場や私生活での対人関係を円滑にすすめるための知識や、ストレスとの上手な付き合い方、自分自身を高めるための方法などを知りたいときに役立ちます。
たとえば職場の人間関係がうまくいかない場合、ストレスなどからうつ病を患ってしまうことがあります。
しかし、メンタルケアカウンセラーとしての知識や技術を習得すれば、コミュニケーションの取り方や心の持ちようなどを把握できるため、うつ病を未然に防ぐ対策を取ることに役立つのです。
メンタルケアカウンセラーは仕事に活かせる?

メンタルケアカウンセラーは業種を問わず、さまざまな場所で活かせる資格です。
カウンセリングルームの開設や企業・施設・学校などの相談窓口で活躍すること、メールや電話でのカウンセリング受注など、さまざまな方法で資格を活かせるでしょう。
とくに医療や介護の現場では、知識や技術をより存分に発揮することができます。
医療や介護の現場では、自らの病状やケガ、体の状態に対してつらい思いを抱いている方がたくさんいらっしゃいます。
また病気によって円滑なコミュニケーションが難しい方もいらっしゃるでしょう。
メンタルケアカウンセラーで学んだ知識は、こうした人々との円滑なコミュニケーションを図ることができるほか、楽しく会話して心を落ち着ける上でも大きく役立ってくれる可能性があります。
ステップアップ資格は2つ
企業でカウンセラーとして働きたい場合は、心理系資格の中位クラスにあたる「メンタルケア心理士」、そして上位クラスの「准メンタルケア心理専門士」「メンタルケア心理専門士」などの資格を取得するのがオススメです。
メンタルケア心理士だけでもカウンセラーを名乗ることはできますが、より高度なカウンセリングの知識や技術を学ぶためには、上位クラスの資格取得が求められます。
メンタルケアカウンセラー講座では心理学の基礎についてわかりやすく学ぶことができるため、心理系資格の最初のステップとして受講してみてはいかがでしょうか。
資格取得のオススメ講座は「ヒューマンアカデミーたのまな」

ヒューマンアカデミーの通信講座「たのまな」では、メンタルケアカウンセラー講座を実施しており、心理学未就学者でも楽しみながら学べる教材を用意しています。
- メンタルケアカウンセラー講座の概要
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□ 受講条件:とくになし
□ 受講費用:39,000円(税込)
※分割払いの場合は40,817円(税込:初回3,417円、2回目以降3,400円の計12回払)
※認定証発行の場合は別途申請料5,100円が必要
□ 標準学習期間:3ヵ月
□ 在籍期間:6ヵ月
□ 学習スタイル:通信
各テキスト修了後に確認レポートを3回提出し、最後に1回の修了認定テストに臨みます。
一定の成績を修めれば認定証が授与され、メンタルケアカウンセラー資格が取得できます。
講座では3つのテキストを使い、一見難しそうに感じる心理学を、より身近でわかりやすく勉強するための工夫がなされています。
テキスト「簡単にわかる!メンタルケアカウンセラー®」 3冊
確認レポート 3回
修了認定テスト 1回
使用する教材は3冊あり(VOL.1〜3)、それぞれ違った特徴があります。ここではそれぞれの教材で学べる内容についてご紹介します。
VOL.1
このテキストで話を進めるのは、ねこのキャラクター「ビープ君」、そして心理学に詳しい「たけみん先生」のふたり。私たちが普段使用している言葉を使いながら、傾聴姿勢や心理療法の基礎を学びます。
VOL.2
ユングやフロイトなどの著名な心理学者を軸に、成長や社会と心理学の関わりなどについて学びます。一見難しそうに感じますが、丁寧でわかりやすい解説がついているので安心して学べるでしょう。
VOL.3
ニュースなどで取り上げられることの多い病気や代表的な精神疾患、メンタルヘルスと脳のしくみなどについて学んでいきます。
メンタルケアが私たちの体にいかに重要なのかを改めて理解できる内容ですので、興味を持って取り組むことができます。
まとめ

メンタルケアは医療や介護の現場だけでなく、さまざまな場所で必要とされる知識となりました。メンタルケアカウンセラーを取得することは、仕事の幅を広げるだけでなく、人間関係を円滑にし、快適な職場環境や人間関係を構築することにもつながります。
人生をより豊かにしたい、またカウンセラーとしての第一歩を踏み出したい人は、ぜひメンタルケアカウンセラーの受講を検討してみてはいかがでしょうか。
女性の自宅開業にオススメの資格講座を知りたい人はこちらの記事もご覧ください。
参考サイト
- 通信教育・通信講座のたのまな「メンタルケアカウンセラー講座」(2017年7月19日,http://www.tanomana.com/SHOP/10921002.html)
- 日本学術会議「日本学術会議とは」(2017年7月19日,http://www.scj.go.jp/ja/scj/index.html)
- 厚生労働省「うつ病」(2017年7月19日,http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_depressive.html)
- たのまな 心理カウンセリング通信講座「メンタルケア通信講座」(2017年7月19日,http://www.tanomana.com/psychology/about/mentalcare.shtml)
- LEC東京リーガルマインド「メンタルケアとは」(2019年4月16日,https://www.lec-jp.com/mentalcare/about.html)
- LEC東京リーガルマインド「学習の流れ・受験情報」2019年4月16日,http://www.lec-jp.com/mentalcare/shiken.html#shinriShikaku)