仕事や家庭でも役立つ「認知症介助士」の資格!需要が増える可能性大

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認知症は身近な疾患のひとつになりました。

2010年時点で200万人程度と言われていた患者数は、2020年までには325万人にまで増加すると予測されています。

ここでは、認知症に関する正しい知識を身につけることができる「認知症介助士」の資格について説明していきましょう。

認知症患者をサポートする「認知症介助士」

バルーン

「認知症介助士」とは、「公益社団法人 日本ケアフィット共育機構」が認定している民間資格。

認知症の知識を深め、事例集をもとに認知症を抱える人との正しい接し方などを学べます。

家庭・地域・職場などのさまざまな場面で認知症患者をサポートする技能を身につけられる点が特徴です。

医療業界や介護などの福祉業界に関わる仕事をしている人は、スキルアップの一環にもなるでしょう。

認知症介助士の資格を取るには試験を受けよう!

認知症介助士になるためには、認知症介助士検定試験を受験して試験に合格する必要があります。

試験の概要は以下のとおりです。

認知症介助士試験 概要
□ 受験資格:なし
□ 試験問題:30問(選択肢)
□ 試験時間:45分
□ 合格基準:30点満点。21点以上で合格(1問1点)
□ 合格者特典:「認定状」

検定試験の受験方法は3通りあり、都合に合わせて選択することができます。

1. 認知症介助セミナーを受講して検定試験を受験

インストラクターがディスカッションやロールプレイ、検定試験対策の講義を行う「認知症介助セミナー」に参加した後、受験する方法です。

認知症患者との接し方をプロから教わりたい人にはうってつけのセミナーとなっています。

試験のポイントとなる部分の解説も聞けますし、試験対策プラスαの認知症に関する知識も吸収できます。

セミナーの受講生は高い合格率を記録している点も魅力です。

同じ環境の仲間に出会える点も、セミナーに参加するメリットでしょう。

セミナーの詳細情報は以下の通りです。

認知症介助セミナー 概要
□ 受講資格:なし
□ 受講費用:テキスト付 19,440円(税込)
テキストを持っている場合 16,200円(税込)
※検定試験対策問題集(2,160円)も任意で購入可
□ 受講期間:6時間
□ 会場:仙台・東京・横浜・静岡・浜松・豊橋・名古屋・岐阜・津・彦根・大阪・札幌(2019年2月時点)

2. 共育センター(東京・大阪)で検定試験を受験

指定日に会場でマークシート式の試験を受けます。

共育センター(東京・大阪)で検定試験を受験
□ 受験費用:3,240円(税込)
□ 受験時間:45分
□ 会場:東京・大阪など

3. 全国のCBTセンターで検定試験を受験

CBT式の試験とは、パソコンを使った試験のことです。

ほとんどがマウスで選択肢をクリックするだけなので、パソコンが苦手な方でも受験しやすいのが特徴です。

全国のCBTセンターで検定試験を受験
□ 受験料:3,240円(税込)
□ 受験時間:45分
□ 会場:各地のCBT試験会場

自宅学習の方法は?協会公認のテキストや通信講座を使うのが一般的

認知症介助士 通信講座 勉強方法

2や3の試験で受験する場合は、自宅学習で知識をつける必要があります。

そのため、申し込みの際に「公認テキスト」「検定試験対策問題集」を購入することが推奨されています。

公認テキスト

「高齢社会の理解」・「認知症の基礎知識」・「認知症の予防」・「体験談・事例集」などが載った公認テキストは、いわば認知症介助士の参考書

認知症に関する知識や、認知症患者とのコミュニケーションの具体例、認知症患者を支える家族のエピソードなどをとおして、認知症介助に対する理解を深められます。

価格は3,240円(税込)です。

検定試験対策問題集

60問の問題と解説が載っているのが、検定試験対策問題集。

問題を解くことで試験対策ができるだけではなく、問題の傾向を把握することも可能な一冊です。

本番の検定試験と同じ形式の問題をそろえているため、本番慣れしておきたい人にも最適といえるでしょう。

価格は2,160円(税込)となっています。

通信講座を使った勉強方法もアリ!

セミナーに参加するのが難しかったり、自宅学習をするにしてもプロの力を借りたい人は、通信講座を使う方法もあります。

ユーキャン「認知症介助士講座」

生涯学習のユーキャンは、3ヶ月で合格を目指せる認知症介助士講座を提供しています。

ユーキャンの認知症介助士講座
□ 受講資格:認知症のご家族がいる方、認知症予防を意識し始めた方
□ 受講費用:29,000円(税込)
□ 受講期間:3ヶ月(在籍期間は6ヶ月)

講座の修了方法は、添削課題の提出と検定試験の合格。

なお、ユーキャンの認知症介助士講座で使用されるテキストは、上記の「公認テキスト」「検定試験対策問題集」とは異なるのが特徴です。

認知症の基礎知識や介助方法の事例、対応方法などを学べる「知識編」と「実践編」のメイン教材と、認知症の予防方法が載った副教材を使うのがユーキャン式の学習方法。

レッスンや章の終わりごとに復習に役立つ「チェックテスト」も掲載されているため、知識の定着度も都度確認できるでしょう。

副教材には、認知症を予防できる体操や運動などのアイディアを収録した「認知症予防アイデア100」や、認知症予防が期待されるレシピを集めた「認知症予防レシピ30」といったバラエティ豊かな切り口のテキストがあります。

ほかにも食生活や健康状態を記録できる「認知症予防手帳作成ナビ」、カロリー計算に役立つ「ポケットカロリー」という手帳もついてきます。

産業能率大学「認知症介助士」

こちらは日本ケアフィット共育機構と産業能率大学が提携している通信講座です。

商業施設や金融機関、ホテル&旅館、鉄道など、幅広い公共施設で働く従業員が認知症の疑いがあるお客さまの介助をできるようになることが目的の講座。

そのため、受講の対象は一般のお客さまと接する機会が多いサービス業従事者です。

「おもてなしの心」で認知症のお客さまの介助をしたり、コミュニケーションをはかったりする方法を学びます。

講座を修了するには添削課題を2回提出する必要があり、そのうち一回は認知症介助士の検定試験です。

産業能率大学 認知症介助士
□ 受講資格:なし
□ 受講費用:13,500円(税込)
□ 受講期間:2ヶ月(在籍期間は4ヶ月)

参考書には協会公認の「公認テキスト」と「検定試験対策問題集」を用いますが、「資格取得ガイド」と副教材も使用します。

副教材の『うちの親、認知症かな』と思ったら読む本-認定専門医による早期発見・介護ガイドブック((株)あさ出版刊)』は、実例をもとに認知症患者への適切な対応方法やコミュニケーション方法、そして認知症を理解するコツが載った一冊です。

資格を取得するには「資格取得ガイド」内の必要書類に記入のうえ、協会に申請しましょう。

認知症介助士の資格はどんなふうに役立つ?ポイントは仕事と家庭

認知症介助士 仕事 家庭

認知症介助士の資格を役立てる方法はふたつあります。

ひとつ目は、仕事で役立てる方法です。

認知症介助士の資格はサービス業や医療・介護業界で働く人にオススメ!

まず、認知症介助士はサービス業に就いている人にオススメ。

高齢者の利用が多い施設では今後、認知症を患ったお客さまが増えることが予想されるからです。

スーパーや百貨店、ホテル、レストランや銀行窓口をはじめ、バス、鉄道会社といった公共施設でも、認知症のお客さまに対する正しいコミュニケーションが求められるでしょう。

たとえば、同じ物を大量に購入したり、帰り道がわからなくなってしまうといった症状は、認知症の典型的な症状です。

こうした状況に対面したとき、認知症介助士が的確な対応ができれば、お客さまやその家族に適切なサービスやサポートを提供できます。

また、医療・介護業界で働く人にも認知症介助士の取得はぴったりです。

施設利用者や患者のなかには、認知症を患っている人も少なくありません。

医療や介護に携わる者とはいえ、誰もが認知症の専門的な知識を持っているわけではないですよね。

適切な介助方法やコミュニケーションの取り方がわからず不安を覚えていたり、もっと質の高いケアを提供したいと思っている人は、認知症介助士を取得するとスキルアップにつながります。

また、利用者や患者の生活をそばで見守っているうちに「もしかして?」と思う場面もあるでしょう。

そんなとき、認知症介助の知識があれば、進行を遅らせるための取り組みを実践できます。

認知症予防のプログラムやレクリエーションを組んで、そもそも認知症にかからないためのケアも提供できますから、医療・介護業界で働く人たちは知識が業務に役立つこと間違いなしです。

身につけた知識を家庭や地域で役立てる!

認知症介助士の資格を役立てるふたつめの方法は、家庭や地域で知識とスキルを発揮すること。

自分の両親あるいは義理の両親が認知症を患ったり、近所に認知症の人がいたりする人はこれからどんどん増えていくでしょう。

そんなとき、認知症介助士は家族や身近な人を助けることができます。

身近に認知症になった人がいたり、家族に認知症を患っている人がいる場合、

「接し方がわからない」
「どのように対応すればいいのか不安」

などの悩みを抱えがちですよね。

だからこそ認知症介助士の勉強をすることで、介護がラクになる可能性はあります。

また、学んだ知識をもとに「おかしいな?」と異変に気づくことができれば、認知症の早期発見にも寄与できるかもしれません。

認知症において、早期発見は非常に重要なポイントです。

早期発見によって認知症の進行を遅らせることができれば、その後の家族の負担はずいぶん違ってきます。

認知症は本人では気づきにくく、また症状を認めたくない患者も多いといわれています。

そのため、周りにいる人が少しでも早く気づいてあげることが大切です。

身近に認知症介助士がいるということは、家族や地域にとって非常にありがたい存在といえるでしょう。

介護資格記事一覧

介護資格をまとめた記事はこちらです。

介護関連の資格は何がお勧め!?最短ルートを教えます!

2017年5月16日

まとめ

まとめ

認知症患者と接するのは介護をしている人や、医療従事者のみと考えている人が多いかもしれません。

しかし、今後は認知症患者が増加するにしたがい、公共施設においても彼らと接する機会が増えていくことが予想されます。

その際、認知症介助士が常駐されていれば、認知症患者もその家族も安心して社会生活を送ることができるでしょう。

認知症介助士は、社会や地域に貢献できる非常に心強い存在となるかもしれません。

興味のある人は資格取得を検討してみてくださいね。

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