「何か資格でも取って自分磨きしようかな」
「私もそろそろキャリアアップをはかってもいい時期なんじゃないかしら」
資格を取りたいと思う理由は人それぞれ。しかし、さあ資格を取ろう、勉強してみようと思い立って講座を探す時陥りがちなのが、
「どれを選べばいいの・・・!?」「講座を選ぶ基準って何?」
こんな迷いや混乱です。
そこで今回は、自分に合った講座を選ぶコツを伝授しましょう!
講座の選び方のコツ その1

あなたは、優柔不断なタイプですか?
それとも物事をズバッと決められるタイプですか?
例えば、「そろそろ秋だしニットが欲しいけど、色はワインレッドか、それともキャラメルっぽいブラウン、どっちがいいかな」など、流行りの色やサイズ感を基準に選んだ経験はありませんか?
資格講座も同じです。
通信か通学がいいか、講座の質の良し悪し、費用の問題など、いろんな選択肢があって迷うことも多いはず・・・。
そこで、まずはあなたなりの講座の「選択肢」を書き出してみましょう!
選択肢の良い点・悪い点を書き出してみる!
例として、保育士の通信講座をイメージしてみましょう。
通信講座を受講しようとなった時、あなたはどんな行動を取るでしょうか?
きっと、インターネットで保育士の通信講座を検索したり、パンフレットを取り寄せてみるなど、何かしらの情報収集をしますよね。
それから、受けてみようと思う講座を絞っていくのが一般的な流れではないでしょうか。
つまり情報収集によって、いくつかの「選択肢」が浮かぶわけです。
「保育士は国家資格だから、国家試験を受けなきゃ。試験対策はどれぐらい充実してるんだろう?」
「自宅で学習する期間はどれぐらい?」
「教材はどのようなものを使うんだろう?」
など、通信講座には通信講座なりの、講座を選ぶ目安や疑問点があるはずです。
そうしたら、次はその選択肢の「良い点」と「悪い点」を、思いつく限り洗い出してみましょう。
教材にDVDがついてくる
定期的に保育士試験対策セミナーがある
講座の提供元がマイナーなスクールなので余り信用できない
修了に1年以上かかる
以上のような「良い点」、「悪い点」が見えてくると思います。
「良い点」・「悪い点」を元に絞り込みましょう!
洗い出しが終わったら、講座の絞り込みタイムです。
「非常に良い」→+3点
「まあまあ良い」→+2点
「良いけど、そこまで重要視してない」→+1点
このように、あなたが良いと思った部分がどれぐらい「良い」か、点数をつけてあげます。
同時に、悪いと思った部分にも点数をつけてあげましょう。
「非常に悪い」→-3点
「割と悪い」→-2点
「悪いけど、そんなに重要視してない」→-1点
このように、良い点・悪い点に点数をつけると、自ずとあなたがどんな講座を選びたいのかが分かってくると思います。
表にしてみると、以下のような形になります。
A講座
良い点 | 悪い点 |
---|---|
誰もが知っているスクール(+3点) | 費用が80,000円台(-2点) |
教材にDVDがついてくる(+2点) | 定期的なセミナーがない(-1点) |
最短3ヶ月で取れる(+1点) | 保育士試験に必要な実技対策の充実度が低い(-1点) |
+合計 6点 | -合計 4点 |
B講座
良い点 | 悪い点 |
---|---|
費用が40,000円台(+2点) | 知名度が低いスクール(-3点) |
定期的にセミナーがある(+1点) | 修了に1年かかる(-3点) |
在宅でプレテストを受けられる(+1点) | ――― |
+合計 4点 | -合計 6点 |
C講座
良い点 | 悪い点 |
---|---|
最短1ヶ月で取れる(+3点) | 教材が少しもの足りない(-1点) |
誰もが知っているスクール(+3点) | ――― |
費用が30,000円台(+3点) | ――― |
+合計 15点 | -合計 1点 |
このように講座を比較してみると、C講座が結果的に高評価で、かつデメリットも低いことがわかりますね。
講座の選び方のコツ その2

「その1」とは別の方法で、自分に合った講座を選ぶコツをご紹介しましょう。
まず、選択肢をイメージし、書き出してみるところは「その1」の最初のステップと同じです。
しかし、ここからがポイント!
「その1」との一番の違いは、「評価軸」を作ってみるという方法です。
選択肢に「評価軸」をつける
あなたにとって絶対に外せないと思う条件や、重要だと思う選択肢を、「評価軸」としましょう。
つまり、「その1」でいうところの選択肢は「各講座」でした。
しかし今度は、あなたの考える「講座を選ぶ際の重要な部分」をピックアップし、それを軸に評価していくことがポイントになってきます。
イメージしやすいように、次は保育士の通学講座を例にしてみましょう。
保育士の講座を通学しながら受講したい時、例えば以下のような評価軸が考えられます。
立地のよさ(駅から近い)
費用の安さ
幼稚園教諭の資格も取れるのか?
通学期間は短いか
自分の時間割に融通は効くか(自分の生活リズムと合っているか)
評価軸の重要度を決めてみましょう
評価軸が決まったら、その重要度をより細かく分けていきましょう。
つまり、重要度を「高」「中」「低」の3つのレベルに分けてみるのです。
その上で、この3つのレベルを評価軸に当てはめてみます。
それを元にこんなイメージで表を作ってみると、重要度レベルが明確になるでしょう。
評価軸 | 重要度 | A校 | B校 | C校 |
---|---|---|---|---|
立地の良さ(駅から近い) | 高 | まあ近い(2点) | すごく近い(3点) | 遠い(1点) |
費用の安さ | 中 | 高い(1点) | 安い(3点) | まあ安い(2点) |
幼稚園教諭の資格も取れる | 高 | 取れない(1点) | 取れる(3点) | 取れる(3点) |
通学期間 | 中 | 3年(1点) | 2年(2点) | 2年(2点) |
時間割に融通が聞く | 低 | きく(2点) | きく(2点) | きかない(1点) |
総合評価 | ――― | 7点 | 13点 | 9点 |
(各校につけた点数はあくまで例なのでご自分のお好きな点数を基準にしてみてくださいね)
重要度のレベルが高い「立地の良さ」、「幼稚園教諭」などの評価も表を見る通り高いですし、A校、C校と比べると総合的な点数も高いことが分かりますね。
ということで、自分にとって一番評価が高いスクールはB校だ、という結果になります。
まとめ

この記事では、自分に合う講座選びの参考としてふたつの方法をご紹介しました。
とはいえ、一番大切なことはあなた自身がちゃんと納得できる選択ができることです。
講座を選ぶコツ「その1」であれ「その2」であれ、あなたが最終的に決断しやすい方法が最適な方法なのだといえます。
スペインの哲学者、バルタサル・グラシアンの名言にこんなものがあります。
「チャンスではなく、チョイス(選択)が人間の運命を決める」
何かを「決断」する時は不安や心配はつきものです。
資格を取ろうと思うことも、決断のひとつではあるでしょう。
だからこそ、ちゃんと自分が納得すること。
時には芯がブレてもいいから、「これだ!」と思える選択ができること。
あなた自身が進みたい道に正しく進めるように、一歩踏み出せるといいですね。
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参考
『世界一やさしい問題解決の授業』(渡辺健介,ダイヤモンド社,2007年)