「利用者の方にもっと喜んでもらえるにはどうしたらいいのかな?」
「普段の業務のプラスアルファになるようなスキルを身につけたい」
そんな介護職員のみなさんに、オススメのボディケア系資格が3つあります。
「リフレクソロジー」
「整体」
「ネイリスト」
です。
この記事では、各資格が介護の現場でどのように活かされているのかをご紹介しましょう。
リフレクソロジー×介護

リフレクソロジー(Reflexology)とは、英語で「反射学」という意味です。
体の反射作用を利用して、自然治癒力を高めていく「ホリスティック療法」のひとつです。
具体的な治療法としては、足の裏や手の平など、体の末端を刺激することで内臓の機能を高めます。
リフレクソロジーを通して得られる効果には、こんなものもあります。
・血行の促進
・リンパの流れを改善する
・溜まった老廃物を排泄する
・ストレス緩和などのリラックス効果
このようなリフレクソロジーのスキルは介護の現場でも役に立ちます。
マッサージを希望する利用者さんの足裏をもみほぐしたり、資格の勉強を通じて得た体の仕組みや栄養素の働き関する知識を活かし、健康に関するアドバイスをすることができるのです。
「介護現場でリフレクソロジーのサービスを提供して問題ないのか?」と不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。
JREC(日本リフレクソロジスト認定機構)によれば、リフレクソロジーは近年、医療や介護といった福祉の現場で取り入れられることが多くなってきたそうです。
健康維持の促進や、ストレスの解消、肌のふれあいが温かいコミュニケーションをもたらす・・・。
こういったメリットから、「医療や介護・福祉の現場で活動される多くの方が積極的にリフレクソロジーのスキルを学んでい」るとのことです。
リフレクソロジーの正しい知識と技術を身につけて介護の現場でスキルを活かせば、利用者の方々にもっと喜んでもらえるかもしれませんね。
整体×介護
整体とは、体の歪みやズレを矯正して体のバランスを整えることで、さまざまな不調を改善する治療法の一種です。
実は、「介護整体」という分野があるのをご存じでしょうか?
介護整体とは、主に通所型の介護施設を中心に広がっている整体の一種です。
高齢者の快適かつ自立した生活を支える方法として採用している施設もあるといいます。
筋肉の緊張をやわらげ、心身をリラックスさせ、血行を促進させることが介護整体の目的です。
施術の対象はあくまで「高齢者」なので、高齢者に合った施術方法や、症状別の施術方法を身につけることもできます。
介護整体を提供している日本セラピストスクールは、介護施設だけではなく、在宅介護や訪問介護の分野でも活躍が期待できる資格だと発表していることから、資格の需要・認知度が高まる可能性もあります。
◆参考:介護整体が学べるスクール【日本セラピストスクール】コース紹介「介護整体師コース」
ネイリスト×介護
「福祉ネイリスト」という資格もあります。
福祉ネイリストの認定元であるSMBA(一般社団法人シニアチャレンジッドメンタルビューティー協会)の公式サイトによれば、福祉ネイリストが誕生した背景は、ある老人ホームから出張ネイルの依頼を受けたことだそうです。
高齢者にネイルを施したところ、「ネイリストとの会話やスキンシップにより癒され心が安定につながった」などの反響があり、リピートの声が多数寄せられたというエピソードがありました。
このエピソードをきっかけに、「美容を通じて感動を与え、介護と福祉に役立つ」ことを理念とする福祉ネイリスト資格が誕生したとのことです。
◆参考:SMBA − 一般社団法人シニアチャレンジッドメンタルビューティー協会|高齢者・障害者向けネイルケアの普及「協会について」
福祉ネイリストで学習するネイルは、いわゆるジェルネイルやスカプチュアといったデザイン性の高いネイルではありません。
爪の構造や、病気を始めとした「爪そのもの」の勉強から、ハンドマッサージなどのハンドケアまで学習するのが特徴です。
高齢者に施すネイルは、デコラティブなネイルよりも、いわゆる普通のマニキュアが基本です。
ペイントアートといって、爪にアクリル絵の具で絵を書くネイルアートの習得もカリキュラムの中に入っています。
「ハンドケアや普通のマニキュアのみなら資格がなくても施術できる」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、高齢者へのネイルは衛生面などにとくに注意を払う必要があります。高齢者は体力や免疫力が低下しているためです。
したがって、介護現場で活かせるネイリストの資格を取得するのであれば、「福祉ネイリスト」を目指し、正しい知識と技術を取得することがオススメです。
資格取得前に注意すべきことは?
リフレクソロジー、整体、ネイリストといったボディケア系の資格と介護現場との関連について説明してきました。
しかし、これらの資格を通じて得たスキルは、どこでも、誰にでも提供できるものではありません。
施設ごとのルールなどがあるため、許可なく勝手に始めると、トラブルの原因にもつながります。
そのため、まずは気になる資格があれば、職場でその資格を活かしたサービスが提供できるかどうか事前に確認してみましょう。
まとめ

体のある部位に痛みを感じているという利用者や、最近少し元気がないな・・・と感じている利用者がいる。
そんな方は、以上のボディケア系の資格を取得してみてはいかがでしょうか。
少しでも利用者に喜んでもらうことや、心身ともに気持ちよく毎日を過ごしてもらうことにより、介護職員としての仕事のやりがいがよりいっそう感じられるようになるかもしれませんよ。
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参考
JREC-日本リフレクソロジスト認定機構「リフレクソロジーとは」(2017年10月9日,http://www.jrec-jp.com/reflexology/)
日本セラピストスクール「介護整体師コース」(2017年10月9日,http://j-ts.net/page033.html)
一般社団法人シニアチャレンジッドメンタルビューティー協会「福祉ネイリストになるには」(2017年10月9日,http://fukushinail.jp/recognition)
『リフレクソロジーの事典』(2012年,東京堂出版,日本リフレクソロジスト養成学院)JREC-日本リフレクソロジスト認定機構「医療や介護・福祉の現場に取り入れられるサポートケア・リフレクソロジストライセンス」(2018年2月27日,https://www.jrec-jp.com/sp/medical/pc/)
日本セラピストスクール「介護整体師コース」(2018年2月27日,http://mei-lei.com/page039.html)
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「介護整体コース」(2018年2月27日,https://www.willone-academy.jp/course/option/kaigo.html)