介護のレクリエーションにオススメ!レクリエーション介護士

レクリエーション介護士 介護の現場で役立つ

レクリエーションは、職場や教育機関などで余暇を楽しみ、リフレッシュするための活動です。

しかし、2017年に講談社より出版された『完全図解 遊びリテーション大全集』では、レクリエーションに求められる役割は単に余暇を楽しむことだけではない旨が書かれています。
介護が必要とされる高齢者も参加できるレクリエーション(「福祉レクリエーション」と呼びます)が、広がり始めているというのです。

この記事では、そんな介護の現場で使えるレクリエーションに関する資格をご紹介しましょう。

介護のレクリエーションに役立つ!介護レクリエーション士 2級・1級

レクリエーション介護士2級・1級

介護レクリエーション士とは、一般社団法人「日本アクティブコミュニティ協会」が認定している民間資格です。

介護の仕事をしている方はもちろん、これから介護業界に参入したいと考えている人も対象としている点が特徴です。

講座では、レクリエーションの組み立て方や、レクリエーションの意義、役割、そして理論的な部分を、基礎からしっかり学ぶことができます。

高齢者とのコミュニケーション方法や、レクリエーションの企画方法など、介護の現場に役立つ知識が総合的に身につくところもポイントです。

レクリエーション介護士2級
□ 受講条件:なし
□ 受講費用:
 通学 受講教室によって異なる(35,000~40,000円前後)
 通信 35,000円(税込)
□ 受講期間:
 通学 12時間
 通信 約3ヶ月
□ 学習スタイル:通学または通信(認定試験は在宅受験が可能)
□ 取得できる資格名:レクリエーション介護士2級
ちなみに・・・
日本アクティブコミュニティ協会に問い合わせたところ、身を以てレクリエーションを体験し、レクリエーションがどういうものなのか実感を得てみたい方は、通学講座を受講するほうがオススメだそうです。
レクリエーション介護士1級
□ 受講条件:
 レクリエーション介護士2級を取得していること
 高齢者向けのレクリエーションの実践経験がある方(ボランティア可)
□ 受講費用:
 アイスブレイク体験会 3,780円(税込)
 1級取得必須講座 81,000円(税込)
 フォローアップ研修(選択制) 3,240円~
 認定試験料 8,640円(税込)
□ 受講期間:約40時間
□ 学習スタイル:通学
□ 取得できる資格名:レクリエーション介護士1級

レクリエーション介護士を取得するとこんなメリットが!

レクリエーション介護士 メリット

事故防止に関する知識が学べる

レクリエーションを行ううえで、「事故防止」は気をつけたいポイントのひとつです。

参加者の体調を確認したり、転倒防止のために事前に床を掃除したり、車イスで参加してもらう場合はブレーキをかけたりなど、事故防止の観点を身につけられれば安全に配慮したプログラムが企画できます。

プログラムの企画立てのコツがわかる

高齢者に楽しんでもらうプログラムを企画し、アイディアを実現させる能力が身につきます。

日本アクティブコミュニティ協会に問い合わせたところ、講座では講師から添削サポートを受けられるとのことでした。
自分が立てた企画をブラッシュアップしていけるスキルも身につけられるでしょう。

また、障害を持っている人や認知症の人が参加する場合など、幅広い観点からレクリエーションを企画することについて学べるため、企画時の注意点も分かるようになります。

高齢者とよりよいコミュニケーションをはかる能力が身につく

レクリエーションを行う際に知っておくべきルールや、高齢者とコミュニケーションをはかるうえで必要な知識も身につけられます。

レクリエーションを盛り上げるためには、参加者とのコミュニケーションが欠かせません。
参加者の心や体の変化、抱えている悩みや問題を把握することも大切です。

入居型の施設の場合は高齢者に個別に声をかけたり、レクリエーション案内の館内放送をするなど、レクリエーションの誘い方に関する工夫も身につけられるでしょう。

介護のレクリエーションに求められることは?

花

日本レクリエーション協会の小田原一記さんは、介護・医療の現場で使われるレクリエーションについて、以下のように見解を述べています。

(略)レクリエーションを成功に導くには、参加者の緊張をほぐし、コミュニケーションを図り、楽しませるといったスキルが必要になります。(略)
ゲームを多く知ることよりも、まず「参加者の気持ちに寄り添い、気持ちを引き出す」知識と技術が大切なのです。(略)
加えて福祉レクでは、「目的志向」の考え方も大切です。単なる腕の上げ下げ、足の曲げ伸ばしではなく、「なんのためにその動きをするのか」を明確にする必要がある、ということです。たとえば、腕の可動域が狭い人なら、それを広げることを目的とした動きをプログラムに取り入れる必要があります。それも、楽しみながら自然にできるようなものであることが大切です。福祉レクには、個人を元気づけるだけでなく地域を元気にする力も秘められています。(略)
参加者の間に「体を動かせる場がある」「あそこへ行けば知り合いに会える」という意識が広まれば、介護予防など地域の方々の健康に寄与できますし、地域の輪も広がっていくことでしょう。
◆引用元:三好春樹(2017年)『完全図解 遊びリテーション大全集』講談社

介護の現場におけるレクリエーションの目的は、第一に参加者たちが楽しむこと。
しかしそれだけではなく、「運動」も取り入れることによって、リハビリ的な役割も担保する必要があることが分かります。

老人ホームや、ボランティアの集まり、地域の交流会などにもレクリエーションを取り入れれれば、地域活性に繋がるかもしれないという小田原氏の見解は、地域住民同士の活発な交流の芽生えを示唆しています。

レクリエーションの効果は?

『完全図解 遊びリテーション大全集』の監修者である三好春樹氏(理学療法士・生活とリハビリ研究所代表)によれば、レクリエーションには以下の3つの効果が期待できるといわれています。

身体的効果(身体機能が維持される・向上する)

座位を維持する訓練、寝たきりの予防、適度な疲労による質のよい睡眠の確保、リハビリ

精神的効果(気分が変わってリフレッシュする)

高齢者のメンタルヘルス改善、認知症の予防、うつ・不安感の忘却、認知症の行動・心理症状の防止

社会的効果(社会性が維持される・回復する)

他者を意識することで思いやりの心が生まれる、他者とコミュニケーションを取る機会を得られる、気づかい・助け合いの気持ちが現れ、障害を抱える高齢者を理解し、手助けする機会が生まれる

具体的にはどんなレクリエーションがあるの?

レクリエーション 具体例
レクリエーションには、頭を使うものもあれば体を使うものもあります。

認知症予防に繋がるレクリエーション

頭を使うことで認知症の予防が期待できるレクリエーションでは、「思い出す」「考える」「つくる」という3つの要素がポイントになるようです。

たとえば、こんなレクリエーションが挙げられます。

歌をうたう

歌をうたうことは、高齢者が若いころの思い出や記憶を呼び起こすことに繋がります。
楽しい気持ちになるだけではなく、心肺機能のアップも期待できます。
独唱してもらったり、替え歌を作ったり、手話を取り入れるなど、ただ「歌う」といってもさまざまな工夫を取り入れて参加者に楽しんでもらいましょう。

クイズ

なぞなぞを出したり、難読漢字を出題して知的な刺激をもたらすことができます。
ただし、難しすぎても、やさしすぎても参加者に楽しんでもらえない可能性がありますので、どちらもバランスよく交ぜることがポイントです。
クイズのゴールは、正解を出すことではありません。
たとえ解答を間違えたとしても、それがきっかけで参加者同士のコミュニケーションが発展することもあるようです。あくまで楽しみながら、脳を活性化させて盛り上がりましょう。

工作

身体機能が衰えた高齢者にとって、手を動かして「作品」を作る工作は、自尊心の回復や自信の獲得にも繋がるそうです。
豊かな色彩に親しみ、道具を使用したり、素材に触れたりすることで、脳が活性化されることも期待できます。
共同で作品を制作する場合は、参加者同士のコミュニケーション活性化にもなります。
絵手紙やパッチワーク、折り紙の制作などを通じて、工作を楽しんでもらいましょう。

身体機能の維持に役立つレクリエーション

体を使ったレクリエーションとして、「体操」が挙げられます。
筋肉や関節がほぐれたり、脳が覚醒したり、体を動かすカンが回復するなど、「体操」にはさまざまなベネフィットがあります。リハビリ効果も期待できるそうです。

以下に例を挙げてみましょう。

指体操

歳を重ねると、手指の筋力低下や関節が硬化してしまいます。
指を握ったり、開いたり、指先を回してみたり、両手でじゃんけんをしてみたり、指で数を数えたりするなどして、手指の筋肉と関節の硬化を改善しましょう。

「笑い」を取り入れた呼吸体操

五十音順に「あっはっは」「いっひっひ」「うっふっふ」と笑ってみる体操があります。
横隔膜や腹部の筋肉をたくさん使う「笑い」は、実はぴったりの運動だそうです。
運動としての機能だけではなく、「笑い」には免疫力を高める効果もあるといわれています。

リズム体操

「三百六十五歩のマーチ」をテーマに、リズムに合わせながら力強く床を踏む体操があります。
複数の参加者で行うことも、個人で行うことも可能な体操です。
アップテンポな曲調に合わせて腕も振れば、全身運動にもなります。

このように、レクリエーションとひとくちにいってもさまざまな種類があることが分かります。

レクリーダーに求められるのは、目的と参加者に合わせた企画を柔軟に立てられるスキルではないでしょうか。

まとめ

まとめ

レクリエーション介護士の資格を取れば、高齢者に合わせたレクリエーションの企画、提案をスムーズに行えるようになるでしょう。

超高齢化が進み、介護スタッフの需要も増加しつつある現代社会では、レクリエーションだけではなく、介護に関する知識を持つ人材が求められていくことも予想できます。

介護業界で仕事をしてみたい方や、少しでも高齢者の力になりたい方は、レクリエーション介護士について調べてみてはいかがでしょうか?

この記事で参考にした書籍はこちらです。気になる方、詳しく読んでみたい方はチェックしてみてくださいね。

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参考


『完全図解 遊びリテーション大全集』(2017年,講談社,三好春樹監修)
公益財団法人 日本レクリエーション協会(2017年10月11日, http://www.recreation.or.jp)
一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会「レクリエーション介護士」(2017年10月11日, http://www.japan-ac.jp/index.html)

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