就活のアドバンテージになりやすいものとしては、「実務経験」と「資格」があげられます。
ただ資格に関しては、たくさん持っていればよいというわけではないのが難しいところ。
就職に役立てるために資格を取るのであれば、自分のライフスタイルや希望職種にあわせて資格を選ぶことがポイントとなります。
今回は、主婦の復職・再就職に有利な資格や、再就職前に資格を取得するメリットなどについてご紹介しましょう。
主婦の復職・再就職には資格取得がオススメな理由

「出産に後悔はないけど、ブランクができてしまったのは正直不安」
「結婚してすぐ退職してしまったから、社会経験がほとんどなくて・・・」
主婦の再就職でとくに壁となりやすいのが、「ブランクがある私だけど社会に受け入れてもらえるかな?」という不安です。
このような不安の特効薬となるのが、第三者からのお墨付き。
「あなたにはこれだけのスキルがあるよ」「大丈夫だよ」と、周りから支えてもらうことが追い風となります。
資格はまさに、自分のスキルや努力を客観的に評価してもらえるところが大きな魅力です。
「ホントに就職できるかな?」と悩んでしまいがちな時間を勉強に充てることで、前向きな気持ちに切り替えやすくなるところも資格取得をオススメしたいポイントといえます。
労働意欲のアピールになる
主婦の再就職の理由でとくに面接官に敬遠されやすいのが、「夫の収入が少ないので仕方なく」「子育てが落ち着いたので仕事でもしようかと・・・」といった、消極的な姿勢です。
資格の取得は就業に必要なスキルが身につくだけでなく、労働意欲のアピールにもつながります。
面接では資格を取得したことを含めて、前向きな意欲を伝えてみてくださいね。
主婦の復職・再就職に役立つ資格をまとめました。
気になる講座をチェックしてみてください!
資格を選ぶ際の注意点

資格を選ぶときについ優先してしまいがちなポイントといえば、「お給料がいい仕事に就けそう」「未経験の職でも役立てられそう」といった実用性です。
しかし、資格を選ぶときに本当におさえておきたいのは、「自分の環境とライフスタイルにいかせる資格かどうか」。
とくに以下のポイントに注目してみてください。
通勤可能圏内の求人にマッチしているかどうか
「資格」は就職活動のアドバンテージになりますが、通勤可能圏内に資格をいかせる求人がなければメリットも薄れてしまいます。
「この資格を取ってみようかな?」と目星をつけたら、まずは自分が無理なく通勤できるエリアの求人サイトや雑誌をチェックし、資格をいかせそうな求人の数を確認してみましょう。
もし該当する求人が少ない場合は、資格をとっても就職にいかせない可能性も・・・。
取得する資格を再検討したほうがいいかもしれません。
「子育てと仕事を両立させやすい職」にいかせるかどうか
次にチェックしたいポイントは、取得予定の資格をいかせる仕事と、自分のライフスタイルとの親和性です。
社会復帰した場合でも、「子育て」から離れることはできません。
就業の際は、いざというときに融通がききやすい勤務形態や勤務先を選びたくなります。
シフトの融通がききやすく子育てと両立しやすい仕事例としてあげられるのは、飲食店のスタッフや、工場での製造職、スーパー・百貨店での接客職、コールセンタースタッフなど。
職場の社風によっては理解を得やすい仕事例としては、受付や秘書、事務職などがあげられます。参考にしてみてくださいね。
主婦の復職・再就職に有利な資格3選
最後に、主婦の復職や再就職に役立ちやすい資格を3つご紹介しましょう。
簿記
日本商工会議所や全国経理教育協会などが主催している民間資格です。
資格によって主催元の違いはありますが、いずれの資格においても会計知識や経営管理能力、コスト感覚などを養えられるところが魅力といえます。
はじめて簿記に挑戦する人は、日本商工会議所を主催元とする「簿記初級」がオススメです。
簿記初級は、企業活動に必要な経理・会計知識の基礎が無理なく身につくだけでなく、試験結果がすぐにわかるところが魅力といえます。「指定会場で受験する」という点は上位級と同じですが、初級ではインターネット試験が導入されており、試験終了後すぐに合否がわかる仕組みになっています。
自分の学習の成果をすみやかに知ることができるのは、就職活動に資格をいかしたい人にとって魅力的なポイントのひとつといえるでしょう。
- 簿記初級
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□ 受験資格:なし
□ 受講費用:2,000円~7,000円ほど
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医療事務
日本医療保険事務協会や日本医療教育財団などが主催している民間資格です。
医療事務関連の資格はたくさんありますが、いずれにおいてもレセプト作成をはじめとする専門知識を学ぶことができる点が特徴といえます。
医療事務関連の資格として有名なものは、日本医療教育財団が主催する「医療事務技能審査試験」や、技能認定振興協会が主催する「医療事務管理士」、医療保険学院が主催する「医療保険士」などです。
資格の認定試験のスケジュールなどをチェックしたうえで取得資格を選ぶとよいでしょう。
- 医療事務
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□ 受験資格:主催団体によって異なる(受験に際して、指定講座の修了やテストへの合格が必要になる場合もある)
□ 受験費用:1~5万円前後
主婦の復職・再就職に役立つ資格をまとめました。
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秘書検定
公益財団法人「実務技能検定協会」が主催している検定です。
秘書に必要な職務知識のほか、ビジネスマナーや立ち回り、雑務をこなす技能などが試されます。
秘書を目指したい人はもちろん、久々の社会復帰でビジネスマナーに不安がある人や、事務職への就職を希望している人にオススメの検定です。
なお、検定の難易度は3級、2級、準1級、1級と細かくわかれていますが、どの級からでも受験できます。いずれの級においても筆記と実技双方が出題されるので、事前に対策を行ってから試験に臨みましょう。
- 秘書検定
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□ 受験資格:なし
□ 受講費用:受験級によって異なる(6,100~8,700円)
主婦の復職・再就職に役立つ資格をまとめました。
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まとめ
主婦の復職・再就職に有利な資格や、再就職前に資格を取得するメリットなどについてご紹介しました。
久しぶりに社会に復帰するときは、どうしても「ちゃんと面接に受かるかな?」「職場でやっていけるかな?」と気負ってしまいがちです。
悩んだらまずは行動してみるのが吉!
資格の通信講座や通学講座も活用しつつ、就職活動の準備を進めてみてくださいね。
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参考サイト
医療事務の資格ならJSMAの医療事務管理士「医療事務管理士」(2017年10月16日, http://www.ginou.co.jp/iryoujimu/tabid/157/Default.aspx#area05)
商工会議所の検定試験「簿記」(2017年10月16日, https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping)
公益財団法人 実務技能検定協会「秘書検定トップ」(2017年10月16日, http://jitsumu-kentei.jp/HS/index)