「かわいい!」
今回取材させていただいた保育ルーム・Coiku space nosoraのインスタグラムを見たとき、思わず胸がきゅんと弾んでしまいました。
ポップなインテリア、カラフルなおもちゃのタワー、子どもたちが描いたらくがきなど、おしゃれでかわいい写真の数々を見て、取材前から編集部の気分はわくわく。
Coiku space nosoraのインスタグラムアカウントはこちらから
「いったいどんな方が運営しているんだろう?」
取材当日、どきどきしながらインターホンを押すと、保育ルームの運営者・チャイルドマインダーの亀山さんがドアを開けて(ここ、重要な伏線です!)出迎えてくださいました。

Coiku space nosoraの代表であり、チャイルドマインダーの資格を持っていらっしゃる亀山幸枝さん。キッズマナーインストラクター、子育てアドバイザーの資格もお持ちです。 中学生と高校生のお子さんがいらっしゃいます。
「子育てが一段落して、時間に余裕ができて・・・その時、今まで周りにいた『子どもたち』っていう存在が急にいなくなって、ポツンってなっちゃったんですよね」
お子さんが所属していたサッカークラブの役員を務めていたこともあり、常に「子ども」たちに囲まれていた亀山さん。
その環境がふっとなくなったとき、さみしさを覚えたそうです。
そこで思いついたのが、資格を取ること。それも、自分が経験してきたことのなかから何かできないか?と考えました。
そんなとき、「子育て」経験を活かした資格を取ろうと思った亀山さんは、英国チャイルドマインダー養成セミナーを開催しているNCMA,Japanと出会います。
資格を取得した後は、津田沼の企業内保育室で働いていましたが、2017年に地元の千葉県市川市行徳で独立開業しました。
そんな亀山さんが語る独立開業秘話、そしてある意外な「やりがい」とは・・・!?
目次
40歳を人生のひとつの節目と考えていました。その時、私は何をしていられるんだろう?って。
亀山さんはチャイルドマインダーの資格をお持ちですが、保育士ではなくチャイルドマインダーの資格を選んだ理由はなんでしょうか?
亀山さん:
「あ、保育士さんを目指そうと思ったら40歳に間に合わない」って思ったからです。
―40歳に間に合わない・・・?
亀山さん:
今、私は38歳なんですが「40歳になった時に自分は何をしてたいのかな?」という漠然とした思いがずっとあったんです。
40歳が、人生のひとつの節目というか。その節目への思いこそが、「何かの資格を取ろう」と思った理由のひとつでした。
子どもに関する資格を取ろうとは思っていたんですが、今から保育士になろうと思ったら、時間やお金の都合上、現実的には難しいなと思いました。
でも、40歳までに取得が間に合う資格がチャイルドマインダーだったんです。
親戚の家に遊びにきているようなルームを目指して
チャイルドマインダーの資格をお持ちの方って、幼児教室に就職したり訪問保育を選ぶ方もいらっしゃいますよね。そのような方たちもいる一方で、亀山さんはどうして開業してみようと思ったんでしょうか?
亀山さん:
きっかけは彼です!

開業のきっかけになったという「彼」(写真右)
亀山さん:
彼のお母さんと、「預ける場所はないかな?」という話をしてました。その時、「私が預け先になれたらいいのになー」って、気付いたんです。
そうだ、私にはそれができるんだって。
私は早くに子どもが産まれたので、自分の同世代の子どもが、ちょうど幼稚園とか小学校低学年ぐらいなんです。
せっかく手が空いてるんだし、チャイルドマインダーの資格も持ってるんだし、何かできるんじゃないかな?と思ったんですよね。
あとは、自分の経験と照らし合わせた時に思うものもありました。
やっぱり、母親と子どもだけでずっと過ごしてると、母親ってどうしても行き詰まりを感じてしまうんですよね。
だから、親戚の家に遊びにきているという感じでなごんでもらえるような場所を提供したかったんです。
地元の方々の愛であふれている保育ルーム・Coiku space nosora
開業にあたって、印象的だったエピソードはありますか?
亀山さん:
私は行徳で生まれ育ったんですが、ルームを開設するときに、地元の方にすごく助けていただきました。
というのも、開業したいっていうお話をしたら、「いいじゃん!じゃあ、この場所を保育ルームとして使う?」というお話をいただいたんです。
―ええーっ!
亀山さん:
この保育ルームが入っているマンションのオーナーさんが大賛成してくださって。
ママ友たちからも「やりなよやりなよ!」っていってもらって、おもちゃとか絵本とかインテリアとか、いろいろ提供していただいたんですよね(笑)。
―えっ!?これ全ていただいたものなんですか?
亀山さん:
ほぼ全て、提供してくださったものです!
私のママ友がそのママ友に声をかけてくれて、気付いたら色んな物が届いてた・・・という感じで(笑)。

おもちゃも・・・

絵本も・・・

インテリアまで!たくさん提供していただいたとのこと。
―素敵なエピソードですね・・・地元の方の愛を感じます。
亀山さん:
「あれ?自分で買ったものどれだ・・・?」っていう感じなんです(笑)。それぐらい、地域の方々には協力していただきました。
なのでほんとに・・・人に支えられているなって思いでいっぱいですね。
だから、私の40歳以降の夢は地域貢献なんです。
このCoiku space nosoraをベースにして、地元に尽くす活動をしたいなと思っています。私、地元が大好きなので。
ひとくちに「保育ルーム」といって運営者によって方針が違ったり、ルームの個性も異なったり、雰囲気も多種多様だと思うんですが、ルームを運営する上で工夫していることはありますか?
亀山さん:
ワークショップですね。
私はここを「ただの保育ルーム」にはしたくなくて、ママも参加できるような施設にしたいんです。
なので、ワークショップは「子ども」と「大人」の要素が混ざったものになるように意識しています。
親子で参加できて楽しめる内容を心がけてます。
下の画像は、“パン教室”のインスタ告知です。ワークショップに対する亀山さんのこだわりは、「参加してくれるママたちにとっても存在を身近に感じてもらいたいので、講師の方も絶対にママ!」
「あードア開けたいっていつも思ってます(笑)」
子どもの個性ってもちろん違うでしょうし、それぞれの家庭の教育方針なども違って当然だと思います。チャイルドマインダーとして、各家庭の教育方針を噛み砕いた保育を意識するのも大切なことでしょうが、亀山さんが開業してみて、「やりがい」を感じていることはなんでしょう?
亀山さん:
玄関のドアを開けたときです。
―えっ?ドアを開けたときですか?
亀山さん:
ドアを開けたら、子どもが立ってますよね。だいたい、すっごい笑顔で待っててくれてるんですよ(笑)。
それを毎日見るのが楽しくて!
「あードア開けたい」っていつも思ってます(笑)。
―「あードア開けたい」(笑)!?
亀山さん:
すっごくワクワクしてくるんです。子どもの顔を見ると、パアッて笑顔を向けてくれる。
そうするとこっちも「よーっし今日は何しよっかなー!」って思います。

ドアを開ける仕草を再現してくださいました!
―毎日の楽しみがドアの向こう側にあるんですね。
亀山さん:
そうなんです。ママの後ろに隠れてることもあるし、泣いてることもあるんですけど、私はその「開けないと分からない感」が好きなんです。
だから基本的にインターホンは見ないようにしてます。見ると分かっちゃうから(笑)!
ドアを開けた瞬間に、その人の顔を見たいので。そのとき笑顔だったら、こっちもうれしくなるんです。
英国チャイルドマインダー養成セミナーの開催校NCMA,Japanはとてもアットホームな学校。卒業生になっても繋がりは途切れず
亀山さんは英国チャイルドマインダー養成セミナーを開講しているNCMA,Japanをご卒業なさったとのことですが、印象的な授業はありましたか?
亀山さん:
ディスカッションですね。
主婦の方、保育士志望の男の子、海外の保育に興味を持っている方、看護師さん・・・みんな背景がバラバラの方々と同じクラスだったんですが、だからこそディスカッションで出てくる意見が全然違って、面白かったんですよね。

こちらがNCMA,Japanで使われるという教材。

亀山さんが実際に取っていたというノートも見せていただきました。
亀山さん:
先生も、答えを肯定してくれるけど決めつけないスタンスで授業を進めてくださったところがよかったです。なんでも受け止めてくれる感があったというか。すごくアットホームでした。
あと、よく先生の顔を思い出します。このことについてもう一回聞きたいから連絡したいなーとよく思います。
―今でも先生にご連絡することはあるんですか?
亀山さん:
しょっちゅうしてます(笑)。NCMA,Japanって、卒業したからといって繋がりが薄れるような学校じゃないんです。
いつでも聞いてね、いつでも相談してねっていう雰囲気があって、卒業しても気軽に相談できるんです。学校と受講生との繋がりがすごく濃いですね。
NCMA,Japanでの学びから独立開業まで、全部が楽しい毎日!
チャイルドマインダーの資格取得に向けて勉強中の方、ゆくゆくは開業したいチャイルドマインダーの方にメッセージをお願いします!
亀山さん:
今、本当に毎日楽しいんです。
NCMA,Japanに入校して開業するまで、全部楽しかったし、面白かったです。
「あー、あの授業だけ受けにもう一回行きたいなあ」とかたまに思います(笑)。卒業するときには受講生同士みんな仲良しですし、 アットホームな環境に恵まれながら、夢に近づけます。
あと、「仕事」と結びつけちゃいすぎると「ああ、稼がなきゃ」って気持ちになりかねないと思うんですが、自分がやりたいことをやっているんだ!っていう気持ちでぜひ学んで欲しいです。
そういう意識が、学び、働く「楽しさ」に繋がるんじゃないかなって思います。
-亀山さん、お忙しい中今日はありがとうございました!
まとめ
たくさんの好奇心を携えて、NCMA,Japanでの学びにも、お仕事にも、積極的にチャレンジしていった亀山さん。地域の方々のご協力は、そんな亀山さんのパッションと慈愛があってこそのものだったのではないでしょうか。
チャイルドマインダー式保育の特徴は、少人数制・家庭的保育を行うところです。
保育に関する資格を取りたいけど、保育士さんになるには年齢的な制限を感じてしまったり、勉強時間の確保が不安・・・という方は、チャイルドマインダーになる選択肢もあります。
少人数制の家庭的保育に魅力を感じる方には、ぴったりの資格かもしれません。
亀山さんのように、「ドアを開いて」笑顔で子どもを出迎え、成長を見守りながら楽しい保育をしたい方は、チャイルドマインダーについて調べてみてはいかがでしょうか。
チャイルドマインダーのことをもっと知りたい!と思った方はこちらの記事もご覧ください。
NCMA,Japanの代表・西内さんに学校のことについてインタビューさせて頂き、講座の内容について徹底取材した記事もあります。
女性の自宅開業にもチャイルドマインダーはぴったりです。
よろしければこちらの記事もチェックしてみてくださいね。