登録販売者ってどんな資格?目指すなら今が狙い目?

登録販売者 とは 求人ニーズ拡大 注目 資格

日本では、医師と薬剤師それぞれの専門分野で業務を分ける医薬分業が進められています。

これまでは医師が薬を調剤することもありましたが、「薬は専門の薬剤師に任せるべき」という考えから、薬剤師が技術・知識を発揮するよう求められています。

というのも、薬剤師の専門性の向上を図り薬学部が4年制から6年制へと延長した結果、薬剤師不足が大きな課題となってきたからです。

そこで薬剤師不足を補うべく誕生したのが、「登録販売者」という資格です。

登録販売者は平成18年に誕生した比較的新しい資格のため、まだあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、登録販売者の仕事や試験内容について説明していきます。

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登録販売者とは?

登録販売者とは

登録販売者とは、「一般用医薬品の販売にふさわしい薬剤師以外の専門家」のことです。

一般用医薬品とは、処方せんを必要とせずに個人の判断で購入できる医薬品のこと。一般用医薬品は、
「市販薬」
「OTC医薬品」
「大衆薬」
とも呼ばれており、第1類から第3類まで3段階に分けられています。

段階は、使用方法の難しさや副作用のリスクなどによって分類されています。

このうち、登録販売者が取り扱えるのは第3類医薬品と第2類医薬品です。
登録販売者はすべての一般用医薬品を販売できるわけではないのです。

しかし、ドラッグストアで販売されている一般用医薬品のうち、9割以上が第3類・第2類医薬品に該当します。

そのため、登録販売者は、ほとんどの市販薬を販売できる状態になっていることが多いです。

登録販売者の仕事内容

登録販売者の主な仕事内容は、ドラッグストアなどに市販薬を買いに来たお客さまの対応です。

症状に合った風邪薬を選んだり、健康に関する相談に乗って適切なサプリメントをオススメします。

このとき、ほかに飲んでいる薬があれば飲み合わせに問題がないかチェックすることも、登録販売者の重要な役割です。

薬剤師との違い

薬剤師は第1類医薬品も含めて、すべての市販薬を販売できます。

また、薬剤師は処方せんを必要とする医療用医薬品も調剤できます。
しかし、登録販売者はできません。

このように、取り扱える薬の種類が異なる点が、登録販売者と薬剤師の大きな違いです。

登録販売者の今後

以前は、ドラッグストアでも市販薬を販売できるのは、原則として薬剤師のみでした。

しかし慢性的な薬剤師不足を受けて、平成21年度より改正薬事法が施行され、「一般用医薬品を販売する場合は薬剤師あるいは登録販売者を常駐すること」が新たに義務づけられました。

この法律により、ドラッグストアでは薬剤師がいなくても登録販売者によって一般用医薬品を販売できるようになったのです。

また、登録販売者は基本的な医薬品の知識を持ち合わせているため、ドラッグストアにおいてニーズが高まりました。今後も一定のニーズが保たれるということが推察されます。

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登録販売者の試験内容

登録販売者 試験内容

登録販売者として働くには、資格が必要です。
資格取得には、都道府県ごとに行う登録販売者試験に合格し、都道府県知事の登録を受ける必要があります。

登録販売者の試験は各都道府県によって実施されていますが、県によって差が出ないように、試験内容には一定の基準が設けられています。

試験方法

筆記試験のみです。面接はありません。

試験内容

以下の5項目です。出題数や配分時間も定められています。

試験項目 問題数 時間
医薬品に共通する特性と基本的な知識  20問 40分
人体の働きと医薬品   20問 40分
主な医薬品とその作用  40問 80分
薬事関連法規・制度  20問 40分
医薬品の適正使用・安全対策 20問 40分
計 120問 計 240分

出題範囲

厚生労働省が通知する「試験問題作成の手引き」から出題されます。

出題方針には、「実際に購入者に対して適切な情報提供や相談対応ができるか」という実務的な知識を問うことが記されています。

合格基準

全体で7割以上かつ、各項目に設けられた一定割合以上の正答基準を満たすことが必要です。

◆参考:厚生労働省「登録販売者試験実施要領」

平成27年の法改正で変わった点

登録販売者 法改正 変更点

実は、平成26年までは登録販売者の受験資格には「実務経験」が必要とされていました。

しかし、実務経験をごまかして不正受験するケースが相次いだため、厚生労働省は受験資格を見直すことにしたのです。

それから、法改正によって平成27年度から実務経験は不要となり、登録販売者は学歴・年齢・経験に関わらず、誰でも目指せる資格となりました。

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まとめ

まとめ

市販薬を販売するときに、欠かせない存在となっている登録販売者。

ドラッグストアは、コンビニ併設型やスーパー併設型など業界再編が活発に行われているため、今後も登録販売者の活躍の場は広がることが予想されます。

さらに「実務経験が不要」となったことは、登録販売者の資格取得を目指す方にとって追い風的な状況だといえるでしょう。

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参考サイト


一般社団法人 日本医薬品登録販売者協会「協会概要」(2018年2月1日,http://www.nittokyo.jp/policies/policy1.jsp)
ユーキャンの登録販売者講座「登録販売者とは」(2018年2月1日,http://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1258/about/)
ユーキャンの登録販売者コラム「医薬品の登録販売者とはどんな仕事?仕事内容や資格の概要をご紹介!」(2018年2月1日,http://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1258/column/column01.html)
厚生労働省「登録販売者試験実施要領」(2018年2月1日,http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/hanbaiyoukou.pdf)
東京都福祉保健局「登録販売者制度の改正について」(2018年2月1日,http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/tourokushiken/seidokaisei.html)

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