硬筆書写技能検定試験の注意点は?合格必勝の勉強には3つのコツが!

硬筆書写技能検定 勉強法 試験情報

「電話で受けた伝言をメモに残す」
「手書きの感謝状を送る」
「スケジュールに予定を書く」

など、手書きで文字を書く機会は日常にあふれています。
そんな何気ない場面で、サラッと美しい字を書けたら素敵ですよね。

そうした「書写能力」を証明できるのが、文部科学省後援の資格「硬筆書写技能検定」です。

硬筆書写技能検定は、小学生から大人まで幅広い年代に対応しています。

6級から1級までの8つの等級がありますが、6級と準2級は2018年に新設された等級です。

「まずは手慣らしとして6級から挑戦してみたい」
「いきなり2級から受けるのはちょっと勇気がない…」

そんな方は、新設された級を受けてみるとよいかもしれませんね。

今回は、硬筆書写技能検定の試験概要や受験上の注意点、学習のコツ、そしてオススメの学習ツールを紹介します。

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硬筆書写技能検定の試験概要

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硬筆書写技能検定は等級によって試験内容や費用が異なりますが、どの級でも受験資格は設けられていません。

年齢・学歴関係なく、どの級からでも受験できる試験です。
ステップアップしながら資格を取得する必要もないため、飛び級受験することもできます。

試験は年度ごとに3回行われており、開催日程は例年6月、11月、翌年の1月です。

受験会場は、全国の都道府県の県庁所在地に最低1つは設けられています。

受験会場の詳しい情報は公式ホームページを確認してください。
一般財団法人 日本書写技能検定協会「硬筆書写技能検定の概要」

各級の特徴は次のとおりです。

対象(難易度目安) 受験費用 試験時間
6級 小学生(低学年〜中学年)

もっとも初歩的な内容

40分
5級 小学生(中学年以上) 1,200円 60分
4級 中学・高校生

硬筆の基本的な技術や知識が必要

1,500円 60分
3級 中学・高校生

一般的な技術や知識が必要

2,500円 70分
準2級 高校・大学生、社会人

少し専門的な技術や知識が必要

90分
2級 高校・大学生、社会人

専門的な技術や知識が必要

3,500円 90分
準1級 高校・大学生、社会人

草書や古筆を読むなどの専門的知識や技術が必要

5,000円 90分
1級 大学生、社会人

高度な専門性が求められる

6,500円 90分

試験の難易度、費用、試験時間などの情報もまとめました。

各級の合格率

合格率
6級
5級 95.0%
4級 88.2%
3級 63.7%
準2級
2級 46.7%
準1級 20.2%
1級 10.7%
合格率は平成28年度(2016年度)のものです。

◆引用:『2019年版資格取り方選び方全ガイド』(2019年,高橋書店,高橋書店編集部)

試験の特徴

実技 理論 合格基準
6級 漢字・ひらがな・カタカナそれぞれの記述 400点中240点
5級 漢字に仮名が交じった言葉の記述、縦書き・横書きなど 小学校高学年程度の漢字・カタカナなどの筆順 2科目合わせて500点中300点
4級 速書き、掲示文など 教育漢字の筆順や書き取り 2科目合わせて700点中460点
3級 楷書・行書での漢字の記述やはがきのあて名記載など 漢字の部首などの名称、楷書の筆順、草書の読み方など 実技:600点中415点

理論:400点中275点

準2級 速書き、はがきの本文など 常用漢字を楷書・行書で書いた場合の筆順、文字の歴史など 実技:600点中445点

理論:400点中285点

2級 速書き、はがきの本文など 旧漢字などを常用漢字に書き直す、草書の熟語読みなど 実技:600点中475点

理論:400点中295点

準1級 楷行草三体での漢字の記述、自由作品など 古筆の読み方、書道史など 実技:600点中515点

理論:400点中305点

1級 楷行草三体での漢字の記述、自由作品など 古典や草書の読み、歴史的仮名遣いなど 実技:600点中535点

理論:400点中315点

硬筆書写技能検定を取得するとどんなメリットがある?

硬筆書写技能検定を取得すると、主に3つのメリットがあるとされています。

「入試優遇制度」

大学・短大・高校・専修学校の入学試験で優遇される場合があります。
一定数の加点があったり、合格に有利に働いたりなど、進学が有利になる制度です。

入試優遇制度が適用されている各種学校は、以下より確認できます。

一般財団法人 日本書写技能検定協会「入試優遇と増加単位」

「増加単位認定」

硬筆書写技能検定2級を取得すると「書道Ⅰ」の授業に1単位が付与される仕組みを設けた高校が増えています。

大学や短大、専修学校でも、取得した等級によって増加単位を認めている学校があります。

詳しくは以下のページでチェックしてみてください。

一般財団法人 日本書写技能検定協会「入試優遇と増加単位」

ペン字教室・書道教室の開校時に活用できる

1級を取得した人には「指導者証」「認定書」が授与されます。

高度な書道技術の証明となるうえに、書道の指導者としての能力も裏づけてくれるため、ペン字教室や書道教室の開校時に役立つでしょう。

試験の注意点

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硬筆書写技能検定では、使用できる筆記用具に制限があります。

認められていないものを使用すると減点対象になるため、受験前にしっかりチェックしておきましょう。

ボールペン

油性、水性問わず使用することができます。ただし、文字が消せるタイプは使用できません。

サインペン

使用は制限されていませんが、5級以上の問題に登場する「掲示文」の記載には適していないとされています。できれば別のタイプのペンを用意したほうがいいでしょう。

つけペン・万年筆

4級のみ使用できません。

デスクペン

特に使用制限はありません。

油性マーカー

4級以上では油性マーカーが必須の問題が用意されているため、受験前に用意しておきましょう。ただし、角切りおよび水性マーカーの使用は認められていません。

えんぴつ

6級・5級はすべてえんぴつで記述することが必須となっています。それ以上の等級でも掲示文や自由作品といった設問で使用しますので、忘れず用意しておきましょう。

筆ペン・先端が四角い油性マーカー

使用できません。

合格のコツは「教材」「講習会」「通信講座」の3つにアリ!

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合格に使えるオススメの教材と勉強法について解説します。

日本書写技能検定協会の公式教材を使う

硬筆書写技能検定の主催元・一般財団法人「日本書写技能検定協会」は、受験対策の参考書を出版しています。

以下は、平成30年度の参考書です。

硬筆書写技能検定の手びきと問題集

硬筆二級のドリル

硬筆三級のドリル

「硬筆書写技能検定の手びきと問題集」は、これまでの問題の傾向を踏まえた対策や審査基準など、合格を勝ち取るための情報が掲載されています。

合格のポイントとなる知識や技能もチェックできるため、まずはこの一冊だけでも手元に置いておきましょう。

二級・三級のドリルは、実技や理論面の学習に対応した一冊です。
本番の試験と同じ紙質で作られており、直接書き込んで練習できます。

受験前には、最新版をチェックしておくのがよいでしょう。

◆参考:日本書写技能検定協会の公式教材はこちらから

ちなみに、公式サイトには過去問題も載っています。

過去問題を使って勉強したい人は、以下のページを確認してみてはいかがでしょうか。

一般財団法人 日本書写技能検定協会「問題例と解答例」

市販の教材なら『硬筆書写技能検定 合格のポイント』シリーズがオススメ

市販の参考書・問題集を使って勉強したい人は、人気が高いとされるこちらの書籍を使ってみるとよいかもしれません。

日本習字普及協会は、次年度の試験対策となる参考書『合格のポイント』シリーズを級ごとに毎年刊行しています。

上記書籍の等級は一例です。

平成30年度版には、約20年分の過去問題の傾向を分析した資料が添付されていました。

本番の試験問題の実物大となる練習問題も掲載されており、あらかじめ大きさや様式に慣れておけば、本番でも落ち着いて対応できるでしょう。

実技・理論問題に対応した「単元学習」の章は、自分の得意と苦手を補強・補てんできる内容となっています。

また、合格のポイントとなる知識が図解されている点も魅力です。視覚性に優れたページ構成が、理解をスムーズに促してくれます。

過去2年間の問題が6回分収録されているため、過去問題の練習もできるところも特徴です。

公式協会から発売されている参考書や問題集と一緒に使うことでみっちり対策を練る手もあれば、どちらか一方のみに集中的に取り組む手もあります。

ぜひ自分に最適なテキストを見つけてくださいね。

協会主催の講習会に参加する

日本書写技能検定協会では、東京・名古屋・大阪・福岡の4ヵ所で、3級から1級までの検定対策の地区講習会を行っています(2019年2月時点)。

実技を中心とした講習内容で、問題の解説だけでなく、講師が添削してくれることも大きなポイント。

講習で書いたものとあわせて、あらかじめ練習していたものもチェックしてくれるため、苦手な文字を克服するチャンスになるかもしれません。

平成31年度の詳細は以下のとおりです。

事前申し込みが必要ですのでご注意ください。
地区講習会 概要
□ 会場:東京・名古屋・大阪・福岡
□ 受講費用:
3級・準2級・2級 一般 5,500円、学生 4,000円 
準1級・1級 7,000円(一般・学生)
□ 講習時間:10:00〜16:00(受付 9:00〜9:30)
※東京の終了時間は15:30
□ 持ち物:
「つけペン・万年筆・ボールペン・油性マーカー・サインペン・鉛筆・定規 等」

また、夏には東京で夏期大講習会も開催しています。

夏期大講習会は、硬筆に関する高度な知識と技能など、実力に磨きをかけるための講習会です。

指導者を目指す人に向けた「指導方法」の講義もあるため、将来教室を開講したい人は参加の価値アリでしょう。

準1級・1級といったハイレベルな級に挑戦する受検生だけではなく、技能を維持・向上させたい現役の指導者や1級取得者も参加できる点も特徴です。

夏期大講習会は3日間行われますが、1日あるいは2日の参加でも問題ありません。

夏期大講習会 概要
□ 会場:東京
□ 受講費用:
指導者コース 29,000円
準1級・1級コース 26,000円
2級以下コース 19,000円(一般) 13,000円(高校生以下)
□ 講習期間:3日間
□ 持ち物:筆のみ

自宅で習える通信講座を使う

独学での対策は難しいけれど、通える場所に硬筆の教室がない、時間が合わないという人もいるでしょう。

こうした場合は、通信講座を受けるのがオススメです。

ここでは、硬筆書写技能検定の対策になる通信講座をふたつご紹介します。

パイロットペン習字通信講座

筆記具でおなじみの「パイロットグループ」が実施している通信講座です。

講座の等級は10級から初段まで、11の等級に分けられています。

それぞれ、硬筆書写技能検定の内容に準拠した内容となっている点が特徴です。

10級~8級:硬筆書写技能検定4級が目安
7級~6級:硬筆書写技能検定3級が目安
5級~3級:硬筆書写技能検定2級が目安
2級~初段:硬筆書写技能検定1級が目安

教材は、漢字やかなをはじめ、楷書や行書、ビジネス文書から私信といった分野まで、多様な字体や場面練習ができるものとなっています。
講師による添削指導は12回まで受けられます。

パイロットペン習字通信講座 概要
□ 受講に必要な条件(受講資格):なし
□ 受講費用:12,960円(税込) 
 継続入会(2年目以降継続の場合) 8,640円(税込)
 家族入会 8,640円(税込)
□ 受講期間:12ヵ月

日ペンのボールペン習字講座

通信講座の老舗「がくぶん」が実施しているボールペン字講座です。

監修は、ペン習字指導実績が豊富な「日本ペン習字研究会」。

教材は初心者にやさしい内容となっており、始めて1週間でひらがなが上達できるような工夫が施されています。

文字を美しく書くコツが詰まったDVDも付いているため、楽しく学習できます。

日ペンのボールペン習字講座
□ 受講に必要な条件(受講資格):なし
□ 受講費用:一括払い 28,900円
15回分割払い 月々2,000円/合計31,284円
□ 学習スタイル:通信

添付資料も充実のラインナップです。

◆テキスト全7巻
( ひらがな・カタカナ・数字・楷書・楷書2・行書・実用 )
◆付録テキスト
( 筆ペンの書き方 )
◆オリジナルDVD 1枚
◆トレーニングブック2冊
◆スタディガイド
◆添削課題提出用紙集
◆成績カード
◆課題提出用封筒
◆ソフト下敷き
◆硬筆書写ハンドブック

◆引用元:ボールペン習字といえば日ペン通信講座「お手本をなぞるだけで美文字になれる」

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検定を活かせる仕事はある?

硬筆書写技能検定 仕事

硬筆書写技能検定の取得がそのまま活きる仕事として考えらえれるのは、ペン字教室や書道教室の講師でしょう。

しかし、教室の講師になるには最上級の1級に合格し、指導者証と認定証を取得することが必要です。
そのため、相当高度な技能が求められるでしょう。

招待状の宛名書きや賞状の記入など、依頼者の代理人として文字を書く「筆耕士」という仕事も選択肢のひとつです。

特定の職業に直結しなくても、硬筆書写技能検定で習得した美しい文字は、ビジネスにおけるさまざまな場面で役立つでしょう。

就職時・転職時に履歴書を書くときや、伝言メモを残すとき、取引先に郵送する際の宛名書きなど、硬筆書写技能検定で得た技術が間接的に仕事の場面で活きることはあります。

まとめ

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手書きの文字に自信のない人も、硬筆書写技能検定に合格することで、文字を美しく書ける技能を身につけられるでしょう。

少しずつ練習を重ねていくうちに「文字を書く」という楽しさを覚えたり、「さらに上の級を取りたい」という向上心が芽生えるかもしれません。

また、硬筆書写検定は、級によって小学生低学年から社会人まで幅広く対象にしています。

お子さんがいらっしゃる方は、一緒に勉強してみるのもオススメです。

硬筆書写技能検定を通じて、美文字マスターを目指してみてはいかがでしょうか。

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