昨今のビジネスに欠かせないものといえば、パソコンやインターネットをはじめとするITツールです。
しかし中には、
「パソコンはちょっと苦手」
「就職にあたってパソコンスキルが乏しいのが不安…」
など、自身のITスキルに関してお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方は、ITスキルの基礎を身につける手段として、「ITパスポート」試験を受験してみてはいかがしょう?
今回は、ITパスポート試験の難易度、合格率、試験の概要についてご紹介します。
ITパスポートを取るメリット

ITパスポートを取るメリットは主に3つあります。
ビジネススキル全般の知識が身につく
ITパスポート試験の勉強を通じて、ビジネスに必要な知識を広く身につけられることができます。
企業コンプライアンス、経営戦略、財務などに関する知識を学べるため、ビジネススキルの底上げに役立ちます。
ITトラブルに関するリスクマネジメントが学べる
2つめのメリットは、ITに関するノウハウとリスク対策を学べることです。
昨今のビジネスでは、パソコンを使って業務にあたることがほとんどです。
機密情報の漏洩など、ITトラブルに対する知識と対策方法を身につければ、人的ミスを極力防げるようになります。
また、組織全体のコンプライアンスを強化する手段にもなりえます。
就職・進学の際にアピールになる!
ITパスポートを取得しておくと、就職や進学に役立ちやすいといわれています。
ITスキルの向上を目的としている方はもちろん、就職活動でITスキルをアピールしたい方や、大学の入試優遇措置を受けたい方は、取得しておいて損はないでしょう。
ITパスポート試験の難易度・合格率は?

試験の合格率は48.4%(平成30年度3月)で、全受験者の約半数が合格している割合となっています。
合格率を見る限り、決して難しい試験ではないことが推測できます。
ただし、油断は禁物です。
過去問を解いたり、通信講座を活用するなどして、傾向と対策をきちんと勉強してから試験に臨みましょう。
『2019年版資格取り方選び方全ガイド』によると、試験の勉強期間はIT初心者の方だと通常3ヶ月以上かかるようです。
ふだんからパソコンをよく触る方や、コンピューター関連の教育を受けた方など、情報技術に慣れている方は、1ヶ月から2ヶ月程度が平均的な勉強期間です。
ITパスポートとはどんな試験?

ITパスポート試験は、ITに関する基本的な知識を問う国家試験です。
現役の社会人はもちろんのこと、これから社会に出る学生にとっても役立つ資格です。
- ITパスポート 試験概要
-
□ 受験資格:なし(再受験も可能)
□ 受験費用:5,700円(税込)
□ 試験形式:四肢択一問題(全100問)
□ 申し込み方法:公式ホームページより利用者IDを取得し、受験申し込みを行う
□ 受験時間:120分
□ 受験期間:随時、全国の会場にて実施
□ 取得できる資格名:ITパスポート(資格の有効期限なし)
試験問題
試験に出題される分野はストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系という3つのタイプに分けられています。
ストラテジ系
法務やシステム企画といった経営戦略に関する知識。
マネジメント系
プロジェクトマネジメントなどをはじめとするIT管理ノウハウや開発技術が問われます。
テクノロジ系
コンピューターの構成に関する基礎知識や、ネットワークセキュリティ対策に関することが出題されます。
各分野の出題数や合格基準点の配分は、以下のとおりです。
出題分野 | 出題数(全100問) | 合格基準点 |
---|---|---|
ストラテジ系 | 約35問 | 1000点満点中300点以上 |
マネジメント系 | 約20問 | 1000点満点中300点以上 |
テクノロジ系 | 約45問 | 1000点満点中300点以上 |
合格のための勉強方法は?

ITパスポート試験に合格するための勉強法としては、以下の3つのステップがおすすめです。
1.参考書などで用語や理論を覚える
2.過去問を解いて出題パターンを覚える
3.本試験を受験してみる
まずは、参考書で基礎知識や用語を覚えましょう。
並行して過去問を解き、知識の習得度を上げることもポイントです。
予算に余裕があれば、練習として本試験を受験してみましょう。
知識の習熟度を確認できますし、緊張しやすい方は「試験慣れ」しておくこともできます(再受験可)。
参考書を使って知識を蓄える
参考書を使う際は、試験のポイントがぎゅっと詰まったものを選びましょう。
Amazon売れ筋ランキングでベストセラー1位(2018年5月時点)になっている
『平成30年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室 (情報処理技術者試験)』
がオススメです。
イラストを交えたくわしい解説が多く掲載されているのが特徴で、IT初心者でもわかりやすく学べる良書として人気を集めています。
ITパスポート試験に頻出するテーマや傾向についても記載されています。
購入する参考書に迷ったら、手にとってみてはいかがでしょうか。
公式発表の過去問題で問題の傾向を知る
ITパスポート試験の問題は基本的に非公開です。
ただ、「受験者の学習を妨げないために」という配慮のもと、ITパスポート試験の公式ホームページにて、過去10年分の試験問題が公表されています。
こちらをもとに、問題の傾向を知ることが可能でしょう。
試験の主催側のルールを守りつつ、問題の傾向をつかんで対策を行いましょう。
通信講座を受講する
独学が難しい場合は、通信講座の受講も考慮に入れてみましょう。
たとえば、「株式会社フォーサイト」が提供している「ITパスポート合格講座【DVDコース】」は、IT初心者でも無理なく学習を進められる通信講座です。
勉強方法に不安がある方や、できるだけ1回の試験で合格したい方にオススメの講座です。
- 株式会社フォーサイト ITパスポート合格講座【DVDコース】概要
-
□ 受講費用:14800円(税込)
□ 受講期間:約1ヶ月~3ヶ月
□ 学習方法: 通信講座
□ 取得を目指せる資格名:ITパスポート
無料ツールも最大限活用!
・通信講座を使った学習にプラスαが欲しい方
・参考書や過去問に出てくる用語そのものが分からない方
・用語を徹底的に暗記したい方
こんな方は、ネット上に無料で公開されている「用語辞典」を活用してみてはいかがでしょうか。
「ITパスポート試験ドットコム」では、「ITパスポート用語辞典」というページが公開されています。
ITパスポート試験に関連した用語が583語も掲載されており、読み方や意味までしっかり解説されている点が特徴です。
なかには、例文が用意されている用語まであります。
自分がどれだけ用語を理解できているか、ワンクリックで確認できる点も魅力的です。
ちなみに、用語は全て出題分野ごとにまとめられています。
「あの用語はどの分野に出てくるんだっけ?」と迷ったときは、すぐに探せる点が便利ですね。
無料で使えるツールも最大限に活用し、確実な合格に近づきましょう。
まとめ

自身のITスキルを高めたいときはもちろんのこと、ビジネスに関するスキルを磨きたいときにも役立つでしょう。
「子育てが終わったからまた会社で働きたい」
「転職活動に役立てたい」
「業務効率を高めるためにITスキルを身につけたい」
方などにぴったりの資格です。
これから社会に出ていく学生の方にもメリットが多い資格でしょう。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ITパスポートと同じ主催元であるIPAが開催する「基本情報技術者」という資格もあります。
とくにエンジニアを志す方にオススメの資格です。
基本情報技術者に関する記事は以下よりご覧いただけます。
「IT関連の仕事をしたい!」
というIT女子の卵の皆さん!ぜひ、講座の情報をチェックしてみてくださいね。
「何か新しいことをはじめたい」
「資格を取得してスキルアップしたい」
「前から気になっていた○○っていう資格、思いきって取ってみようかな!」
という女性にもピッタリの資格講座も多数掲載しています。
講座の資料は【無料】でご送付いたします。
少しでも資格講座が気になった方は、お気軽にウーモア編集部までお問い合わせください♪
あなたがなりたい自分になれますように。
参考サイト
【ITパスポート試験】情報処理推進機構(2018年5月10日,https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html)
【ITパスポート試験】受験要領(2018年5月10日,https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/examination/exam_summary.html)
【ITパスポート試験】FAQ(2018年5月10日,https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/reference/faq.html)
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲(2018年5月10日,https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html)
【ITパスポート試験】合格のメリット(2018年5月10日,https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/merit.html)
『2019年版資格取り方選び方全ガイド』(2019年,高橋書店,高橋書店編集部)